2023年1月、インドで行われた「オートエキスポ2023」において、スズキの現地法人「マルチスズキ」は、ファン待望の5ドア版のジムニーを世界初公開した。
スズキが1970年から販売し、本格オフロード車として、日本のみならず、世界中で高い評価を得ているジムニー(海外では日本のジムニーシエラを「ジムニー」として販売)。ここで改めてジムニー/ジムニーシエラの魅力を振り返りながら、5ドアとなったジムニーの詳細をご紹介しつつ、気になる日本での発表時期についても触れていこう。
祝「ジムニー5ドア」インドで発表!! 大ヒット確実だけど…仕様は? 発売時期は?? 何によって短くなったり長くなるか徹底解説!!
文:吉川賢一
写真:SUZUKI
ジムニーシエラのホイールベースを300mm伸ばして、5ドアに
今回インドで発表された5ドア版のジムニーは、(ほかの海外での「ジムニー」がそうであるように)日本でいう「ジムニーシエラ」の5ドア版。ただし、後席ドアのエリアを設けるため、ジムニーシエラ(3550mm)に対して全長を300mmも延長し、全長3850×全幅1645×全高1730mmのサイズとなった。それでも全長は、ライズ(3995mm)より短い。ちなみに、ジムニーの全長は3395mm(軽規格は3.4m以下)だ。
前後オーバーハングの変更はなく、全てホイールベースの延長に充てられたので、これまでは真四角に近かったジムニーが、ロングホイールベースされて間延びしたSUVになった印象だ。これまで最小限のスペースしかなかった2列目が広がったことは想像つくが、そもそもラダーフレーム特有のハードな乗り味のジムニー/ジムニーシエラだけに、後席に乗員を乗せるというよりも、(2列目シートは倒してしまって)広がった荷室スペースと、5ドアとなることで、2列目ドアから荷物へアクセスしやすくなる、というのが、今回の5ドア版ジムニーの最大の魅力だろう。
5ドア版ジムニーのサイドショット。従来型の3ドア車と比べて、ホイールベースが300mmも伸び、後席エリアが広がった様子がうかがえる
荷室エリアがさらに拡大。アウトドアグッズやサバイバルグッズを満載し、旅へと出かけるシーンが似合う
頼もしさとそれを感じさせるデザイン、そして自分好みにカスタムできるのが、ジムニーの魅力
ジムニー/ジムニーシエラの最大の特徴は、やはり「悪路走破性」だ。「遊べる軽」として人気の、同社のハスラーのような「なんちゃってSUV」では到底走破することができない、土煙の立つオフロードや雨でドロドロになった悪路、ゴツゴツした岩が転がる岩場なども、ジムニー(シエラ含む)ならばチャレンジしてみたくなる、そんな魅力に溢れている。
ただ、日本人で、本当にそのような楽しみ方を目的にジムニー(シエラ含む)を購入される方は、少数派だと思われ、そのような楽しみ方をするというよりも、オフロードも行けちゃう頼もしさや、それを感じさせる無骨なデザインを、コンパクトなモデルで楽しむことができるというのが、ジムニー/ジムニーシエラの最大の魅力。
また、好みに合わせたカスタマイズが豊富にあることも、ジムニーがユーザーを惹きつける魅力のひとつだ。多くの純正パーツやアフターパーツが用意されており、ローダウンでも、「上げ系」でも、自分好みにカスタマイズができる。クルマ本体が200万円ほどで買えてしまうことから、お金をカスタムに回す余裕も生まれる。
これまで快適なクルマに乗ってきた方にとっては、ジムニー/ジムニーシエラの乗り心地はハードに感じるであろうが、それは決して弱点などではなく、このクルマの「味」。キャンプなどのアウトドアが好きな方(=快適よりも自然を楽しめる方、不自由を楽しめる方)にとってはたまらない魅力があるのが、ジムニー/ジムニーシエラなのだ。
ワイドフェンダーを装着したジムニーシエラ
耐久性の高いラダーフレームや頑丈な前後リジットアクスルなど、この手の山道も走破できる軽自動車は、ジムニー以外は存在しない
日本での発表は、2023年秋か!??
現行ジムニー/ジムニーシエラは、デビューイヤーである2018年のカーオブザイヤーカーの最有力候補とされていたものの、排ガスや燃費の測定データ改ざんといった不祥事が明らかになったことで、スズキ陣営がエントリーを辞退。しかし、2019年のワールドカーアワーズ(WCA)では、「ジムニー/ジムニーシエラ」がワールドアーバンカーを獲得、さらにはワールドカーオブザイヤーTOP3を獲得するなど、世界的にも認められたモデルだ。
気になる日本でのジムニー5ドア(おそらくシエラ5ドア)のお披露目時期だが、筆者は、2023年10月末~11月初旬に予定されている日本モビリティ―ショー2023の場ではないか、と予想している。
現行型ジムニーの納期は現在1年~1年半程度。インドでの発表時にスズキの国内広報部に取材したところによると、(ジムニーシエラ5ドア仕様については)「3ドアの納車をお待ちいただいているお客様を第一に考えておりまして、当面は、日本での発売は計画しておりません。」との回答だった。つまり5ドアの発売時期は、3ドア版の納期次第。うまく納期が短縮されていれば、5ドア仕様は、2023年末に発表、2024年国内発売開始、というスケジュールが見えてくる。ただしこれは納期次第、半導体の供給次第であり、なかなか予想が難しい。
現行型が2018年に登場して以降、長い納車待ちが発生するほど人気となったジムニー/ジムニーシエラであるだけに、5ドア版も受注が殺到することも予想されるが、2022年の国内販売台数はジムニーが4万1405台、ジムニーシエラが1万7820台と、日本では軽自動車のジムニーのほうが2.3倍近く売れている。この状況を踏まえると、日本市場では「ジムニーは軽であることに価値がある」とも考えられ、今回の5ドア版はそこまでの人気にはならない可能性もある。いずれにせよ、登場が非常に楽しみなモデルだ。
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みんなのコメント
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