トヨタ紡織、トヨタ車体精工を子会社化 自動車用シート事業の競争力強化へ

　トヨタ紡織は、トヨタ車体の子会社、トヨタ車体精工の株式の一部を取得し、子会社化すると発表した。リアシートフレーム、ロングスライドレールなどを生産するトヨタ車体精工を傘下に収め、自動車用シート事業の競争力を強化する。

　今年１０月にトヨタ紡織がトヨタ車体から株式を取得し、株式保有比率を３３．６％から６６．４％に引き上げ、２６年度中に残りの株式を取得する。トヨタ車体精工は「トヨタ紡織精工」に社名変更する。

　トヨタ車体は、シート系子会社を譲渡することで主力のバン事業に注力する。

　トヨタ車体精工は１９９２年７月設立。本社は愛知県高浜市で、豊橋市や三重県いなべ市などに工場を持つ。従業員数は１４９５人（２２年３月末時点）。