現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > GSX-R1000Rに似てる? 新型『GSX-S1000』のエンジンが電子制御で開花した!【SUZUKI GSX-S1000(2021)/試乗インプレ・レビュー(3) ワインディング編】

ここから本文です

GSX-R1000Rに似てる? 新型『GSX-S1000』のエンジンが電子制御で開花した!【SUZUKI GSX-S1000(2021)/試乗インプレ・レビュー(3) ワインディング編】

掲載 更新 5
GSX-R1000Rに似てる? 新型『GSX-S1000』のエンジンが電子制御で開花した!【SUZUKI GSX-S1000(2021)/試乗インプレ・レビュー(3) ワインディング編】

街中でも高速道路でも、これまでにない扱いやすさと快適さを見せつけた新型GSX-S1000。だけど本領はやっぱりワインディングにあるはず!

GSX-S1000は新型になって『優しくなった』だけなのか?
電子制御スロットル化による緻密な制御とライディングモードSDMSの搭載によって、従来型とは別次元の扱いやすさを手に入れた新型GSX-S1000。

ホンダ新型「スーパーカブC125」&「モンキー125」登場!

だけどまさか、高速道路のクルージングまで快適になっているとは完全に予想外でした。

【高速道路編】の続きです

ここまでの道のりで感じた進化は、すべてポジティブなものばかり。

だけどこのバイクは『アップハンドルのスーパースポーツ』と言うべきバイク、GSX-S1000です。進化の裏側で持ち前のスポーティさが失われていては本末転倒でしょう。

そして辿り着いたワインディングは!!!

……小雨かよ。

朝の街乗りは雨上がりの直後だったんですけど、峠に入ってみたら再びパラパラ。

路面はフルウェットではなかったんですが、ビミョーに濡れてる。バイク乗りのみなさんならわかると思いますが、絶妙に嫌な感じです。

なんにせよ最高出力150馬力のバイクを走らせる条件としてはあまりよろしくないので『今日は触りだけでも感じておこう』と思っていました。

フィット感が高い?
ちなみに新型GSX-S1000って、何となく従来型よりもバイクとの距離が近くなったように感じるんです。

扱いやすくなったパワー特性によるところもあると思うんですが、もっと物理的にフィット感が高い。

これはもうアルミ製テーパーハンドルの変更によるものだと思います。

グリップ部の23mm延長、そしてハンドル位置が20mmライダー側に近くなり、角度も見直された結果として、一体感が強くなってる。

ごく自然に『バイクが手の内にあるような感覚』を感じるんです。従来型でも特に違和感はありませんでしたが、新型は『より自然になった』といったところ。

今回は路面状況が優れない状況なので、5段階になったトラクションコントロールの介入度を確かめるべく、直線で意図的に強く加速してみたりもしました。

簡単にフロントタイヤは離陸しようとしますが、介入度がいちばん低い『1』でも素早く優しくトラクションコントロールは平穏を回復させてくれます。

新型『GSX-S1000』がライダーに自信を与えてくれる
そういう『走るにあたっての不安』をひとつずつ削っていくための確認作業が、新型GSX-S1000は何の不安もなくできるんです。ちょっと路面が嫌な感じなのに。

私の場合、このハンドル位置の変更によって『大丈夫、扱える』っていう自信が持てるようになったみたい。こういう感覚的な安心感も、個人的にはかなり重要視します。

これはひょっとして、けっこうイケるのでは?

私(北岡)にとって、確認のためとはいえ、150馬力のバイクのフロントタイヤをわずかでも浮かせるというのはそれなりに勇気のいる作業です。でも新型GSX-S1000はリラックスしたまま、それができる。

驚きました。250ccのバイクじゃないんだから……

専用設計されたタイヤのダンロップ Roadsport 2もいい感じでした。

アタリは柔らかいのに接地感をはっきり感じられるから、走りに不安がありません。

そして、何より自信が持てるキッカケになったのがパワーフィーリング。なんだかスーパースポーツ『GSX-R1000R』に近いような感覚なんです。とんでもないパワーなのに、そう感じさせない優しさがある。

すこしづつバンク角を増やしていく。まだ大丈夫。もうちょっとイケるな。

はじめはそうやって慎重に走らせていたんですが、だんだん……これなら大丈夫! ってなってきちゃって(笑)

最後のほうは、無理はしないにしても、すこし路面状況のことを忘れて走ってました。

だって、楽しいだもん新型GSX-S1000!

新しいタイヤは路面状況の対応幅も広くてスタビリティ感があるし、やっぱり扱いやすくなったパワーのおかげで、ライダー側が積極的にアクセルを開けて安定感を作れるのが大きい。それと、ウイングレットによってフロント側の接地感が増してるのかも!

GSX-S1000が搭載するエンジンは名機と謳われるK5/K6型GSX-R1000のエンジンです。そのスーパースポーツらしからぬトルクの厚さと扱いやすさを持つ名機が、最新の電子制御と出会って、もうひと花咲かせた!

(下に続きます)

【こちらもどうぞ】

【Twitterはじめてみました】

そんな感慨すら覚えています。

従来型GSX-S1000の速さはエッジが効きまくりの鋭いものでした。だけど新型は、鋭いけれど、乗り手を恐れさせることがない速さになった。

これは間違いなく先代よりも速い、速く走らせることができる!

新型GSX-S1000、何だかすごいバイクになっちゃったかも!?

NEXT▶▶▶新型は、その価格に見合うバイクになっているか?
続きはこちらです!

【高速道路編】へ戻る

最初の【街乗り編】もどうぞ

スズキファンのためのWEBサイト!

こんな記事も読まれています

都市の交通が変わるかも!? e-BIKEの未来予想図
都市の交通が変わるかも!? e-BIKEの未来予想図
バイクのニュース
いすゞ「新型”7人乗り”SUV」実車公開! 精悍「ブラック顔」採用のめちゃ”スポーティ”な「RS」登場! 新型「MU-X」タイで披露
いすゞ「新型”7人乗り”SUV」実車公開! 精悍「ブラック顔」採用のめちゃ”スポーティ”な「RS」登場! 新型「MU-X」タイで披露
くるまのニュース
個性的すぎるスペイン発のハイパーカー、『カルメン・サグレラ』の超ド級性能
個性的すぎるスペイン発のハイパーカー、『カルメン・サグレラ』の超ド級性能
レスポンス
ロータリーエンジンに光明はあるのか? マツダの次世代エンジン戦略を応援したい
ロータリーエンジンに光明はあるのか? マツダの次世代エンジン戦略を応援したい
ベストカーWeb
ドローン大手の「DJI」が「eMTB」に進出…新開発の電動バイクシステム、その実力は
ドローン大手の「DJI」が「eMTB」に進出…新開発の電動バイクシステム、その実力は
レスポンス
「えっ…!」ライバル同士ではない? 一緒にクルマを作り上げた「共同開発車」3選
「えっ…!」ライバル同士ではない? 一緒にクルマを作り上げた「共同開発車」3選
くるまのニュース
サインツJr.、メルセデスのドライバー候補に再浮上? 期待の若手アントネッリがF2苦戦でプラン変更の可能性
サインツJr.、メルセデスのドライバー候補に再浮上? 期待の若手アントネッリがF2苦戦でプラン変更の可能性
motorsport.com 日本版
東北有数の「超デカい新イオン」無料高速インター直結で開業へ 電車でも行ける?
東北有数の「超デカい新イオン」無料高速インター直結で開業へ 電車でも行ける?
乗りものニュース
まるで「GTOミニ」! 販売的には失敗気味だけど三菱「ミニカスキッパー」がいま見ると激熱軽だった!!
まるで「GTOミニ」! 販売的には失敗気味だけど三菱「ミニカスキッパー」がいま見ると激熱軽だった!!
WEB CARTOP
【MotoGP】クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」
【MotoGP】クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」
motorsport.com 日本版
日産の「”最上級”フェアレディZ」実車公開に反響多数!「さらにイケメン」「私も見たい」ド迫力進化の”4本出しマフラー”「フェアレディZ IMPUL」登場
日産の「”最上級”フェアレディZ」実車公開に反響多数!「さらにイケメン」「私も見たい」ド迫力進化の”4本出しマフラー”「フェアレディZ IMPUL」登場
くるまのニュース
アイサイト付き『GR86』『BRZ』に適合、ブリッツのカーボンインテークシステム&エアクリーナーがバリエ追加
アイサイト付き『GR86』『BRZ』に適合、ブリッツのカーボンインテークシステム&エアクリーナーがバリエ追加
レスポンス
F1メカ解説|マクラーレンやメルセデスに負けられない。レッドブル、F1イギリスGPにアップデート版フロアを投入……RB20からさらなるパフォーマンスを引き出す
F1メカ解説|マクラーレンやメルセデスに負けられない。レッドブル、F1イギリスGPにアップデート版フロアを投入……RB20からさらなるパフォーマンスを引き出す
motorsport.com 日本版
中部 北関東の“スーパー短絡路”完成はいつ? カギを握る「新山梨環状道路」いまどうなっているのか
中部 北関東の“スーパー短絡路”完成はいつ? カギを握る「新山梨環状道路」いまどうなっているのか
乗りものニュース
F1復帰は“このチームを助けるため”とブリアトーレ。2026年には「表彰台の話をしているだろう」と自信
F1復帰は“このチームを助けるため”とブリアトーレ。2026年には「表彰台の話をしているだろう」と自信
AUTOSPORT web
通行料金が最大50%戻ってくる!? ETCを使って高速道路を走るなら 必ず登録しておくべき“無料のサービス”とは
通行料金が最大50%戻ってくる!? ETCを使って高速道路を走るなら 必ず登録しておくべき“無料のサービス”とは
VAGUE
50ccの原付バイクが生産終了に!? 現行モデルは残っているのか?
50ccの原付バイクが生産終了に!? 現行モデルは残っているのか?
バイクのニュース
トヨタ「プリウス“SUV”!?」 24年内に2台発売!? トヨタとBYD共同開発のサメ顔「新型SUV」 中国市場の現状は?
トヨタ「プリウス“SUV”!?」 24年内に2台発売!? トヨタとBYD共同開発のサメ顔「新型SUV」 中国市場の現状は?
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
  • 大枚はたいて購入して1ヶ月、ライターさんの記事どうり素晴らしいです。前モデル5年乗りましたが、リアブレーキが少し効きが良くなって姿勢コントロールがしやすくなりました。サスも確実に良くなって専用タイヤと相まって接地感が素晴らしいです。モードも使い分け出きるし、パーフェクトと言いたいところですが…

    右下のアクティブ液晶が全く見えません。時計、オド、燃費etc.が全く認識できなくて無いのと一緒です。納車初日に「見えないよ!」とクレーム入れましたが、「まだ前例がないので」と取り合ってくれませんでした。
    でも、最近「ミエナーイ!」と多数の方が声を上げているので、もう一度「頼む!変えてくれ!!」とお願いしてみます。
  • ハリケーンのセパハンとマッククレーンのマグネシウム製バックステップをつけよう!。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村