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エンジンの消滅は避けられない運命? クルマの電動化が加速するなか内燃機関が生き残れる可能性とは

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エンジンの消滅は避けられない運命? クルマの電動化が加速するなか内燃機関が生き残れる可能性とは

 完全なガソリンエンジン撤廃はまだまだ難しい

 内燃機関(エンジン)への期待は根強い。一方で、欧州と米国の一部州(カリフォルニアを含む10州)、中国、インドなどでは、燃費(またはCO2排出量)規制や電気自動車(EV)の強制的導入が法規制化されるため、エンジン一本での生き残りが今後制約を受けることになる。

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 それら地域に対し、日本では燃費基準は設けられているが、それを達成できたかどうかによって減税措置などが採られるのみで、罰則などの規制はない。したがって、消費者が減税措置や補助金などへの期待をしないのであれば、エンジン車が市場に残る余地は大きい。

 また、南米や東南アジア、あるいはアフリカ諸国などでは、まだ強制的な規制の状況は耳に入っておらず、エンジン車がこれまで通り販売されていく余地はある。しかしながら、そのためには、仕向け地に合わせたクルマづくりが必要で、規制される地域と規制のない地域との作り分けを自動車メーカーは行わなければならない。その手間が、原価と利益にどのような影響を及ぼすかで経営判断は変わっていくだろう。

 バッテリー充電のための発電機として進化する可能性大

 ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、そしてEVのレンジエクステンダーは、電動部分とエンジンが併存する。したがって、エンジンがあるかないかという点においては、エンジンは生き残るといえる。ただし、そのエンジンに求められる性能とは、小型高効率で、超低燃費を実現できる発電用としてのエンジン性能へ次第に向かっていくことになるだろう。高回転域まで回し、心地よい加速を味わわせるパワフルなエンジンではなく、比較的低回転でもっとも効率の高い稼働を維持するエンジンだ。

 既存の、パラレル式といってエンジンも駆動に活用されるHVは、エンジン単体での動力性能が求められるが、シリーズ式(日産のe-POWERのような方式)の場合、エンジンは発電だけに使われ駆動はモーターのみによって行われ、なおかつ、モーター駆動であればワンペダルでの加減速~停止ができるとか、ペダル踏み替えの際にワンペダル操作があれば回生ブレーキで初速を減速できるといった安全への効果も視野に入る。そうなると、今後のHVやPHEVはシリーズ式の方向へ向かうべきではないだろうか。

 そうした状況から、やはりエンジンが生き残る道は、超高効率かつ発電専門で働くエンジンとなり、駆動用に使われるエンジンは次第に数を減らしていくことになるだろう。まして、自動運転化が進めば、モーター駆動に勝る緻密な駆動力制御はエンジンでは難しくなる。

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