発売から間もないのに装備面で大幅改良されるクルマも
待望の新車を誰よりも早く乗り回したい……その気持ちは痛いほどよくわかる。しかし、いち早く買って、ゲッ、失敗した……という事態も起こりうるから要注意である。
「ケチらなきゃよかった……」納車後に後悔しがちなメーカーオプション5選
実際に自身の愛車、ゴルフ7ヴァリアントは2014年1月に発売され、わが家には3月に納車された。だが、早くも同年7月に今では軽自動車でも当たり前のキーレスアクセスを追加。ほんと、がっかりである。たかがそれだけ? と思うかもしれないけれど、キーをシリンダーに入れて回すか、プッシュスタートできるかの手間の違いはけっこう大きいのである。
最近のマツダ車は、ユーザーに寄り添った改良が頻繁にある。CX-3やCX-8のように、デビュー当時、クリーンディーゼルエンジンのみで潔く発売したものの、のちにガソリンエンジンが加わる……なんていう話は序の口(マツダ車はクリーンディーゼルのほうがトルキーで走りやすく、走りの質感も高いケースが多いので、クリーンディーゼルユーザーは心配ないが)。
毎年のようにけっこう小さくない改良、走りにかかわる商品力向上が計られ、いったいいつ買えばいいのか? と思えたりする。CX-3などデビュー以来、3年間で4回もの改良があったほど!
直近では、今年4月に発売されたばかりの、注目のボルボV60クロスカントリーだ。じつに、発売3カ月後の7月、早すぎる一部改良を実施。
その内容は、車両の周辺状況を確認できる「360度ビューカメラ」をベースグレードT5 AWDにも標準装備するとともに、運転支援機能 「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」にステアリング・アシスト機能や、「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」にステアリングのバイブレーションによる、一時解除を知らせる新機能を追加するなど、先進安全運転支援機能に早くも手が入ったのだから、びっくり。
しかも、「360度ビューカメラ」を標準装備したベースグレードT5 AWDの新価格は、改良前と変わらない549万円なのだから、これまた驚きだ。
ほかにも、今年の秋にフルモデルチェンジが予定されているホンダ・フィットは、モデルライフ半ばだった2017年6月にビッグチェンジを敢行。内外装のリフレッシュはもちろん、ホンダセンシングの搭載、ナビのスマホ連携機能の強化、そして全車、ボディ剛性を高めるためボディの肉厚をアップ。
Aピラー回りの整流改善、燃費向上のためのエンジンのフリクション低減(最高37.2km/Lに)、ダンパーの乗り心地改善のためのチューニング、EPS(電動パワーステアリング)の応答性向上、そして静粛性向上のためにダッシュボードのインシュレーターの追加など、マイナーチェンジとは思えない改善項目が達成されている。
結果、走りの質感、乗り心地が激変。商品力が大幅にアップしたことを覚えている。まぁ、シリーズ半ばのテコ入れだから、そのぐらいやるのも納得だが、前期型のオーナーが乗り比べると、やられた! と思えるはず。もし、今後フィットの中古車を狙うなら、2017年6月以前と以降のモデルではかなりの差があることを知っておきたい。
安心感なら初期トラブルを解消したマイチェン後がオススメ
しかし、新車の予約や注文時に、そのクルマに今後どんな仕様変更がもたらされるかなど、ディーラーでは決して教えてくれないだろう。とくに輸入車の場合、本国の決定が優先されるため日本サイドには直前まで知らされないこともあるらしい。
では、待望の新車をいつ買うのが正解なのか? 先進安全運転支援機能も先進装備も以前の過渡期とは違い、今では基準装備となっている。そのため、この先デビューしてすぐに買ったものの、直後により魅力的な機能がてんこ盛りになった……というケースは少なくなるはず。
とはいえ、ありそうな装備がなぜか付いていない場合は販売戦略上、隠し玉としてとっておく!? 自動車メーカーの後出し戦略を疑ったほうがいいかも知れない。
新車の登場と同時に買えば、目立つ、いち早く新型を堪能できる、フルモデルチェンジまで現行型のまま乗れる期間が長くなる……といったメリットがある。一方、けっこうありがちな初期トラブルの改善もなされた、より熟成され安定した車両を手に入れる、あとから魅力的な装備や改良を施してくる戦略!? に乗っかるため、しばらく様子を見る……という買い方もありだろう。個人的には発売直後に買って、何度か苦い思いをした経験があるから、今後は後者を選択すると思います。
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