アンドロイド・オートとの違い
かつてのボルボは、1つの車種を長い間作り続ける代わりに、毎年のように改良や車種追加を行ってきた。
【画像】アンドロイド・ベースの車載OS【XC60 細部を見る】 全38枚
ここで紹介するXC60は初代が2009年に日本で発売し、2017年フルモデルチェンジなので、昔ほどロングライフではなくなったが、ひんぱんにアップデートを行っていることは共通している。
ただし2021年9月に発売された新型(2022年モデル)の改良点は、これまでとは少し毛色が違う。Googleのインフォテインメントシステム導入が最大のニュースだからだ。
Googleの車載システムとしてはアンドロイド・オートが知られているが、それとも別物だ。
あちらはボルボの車載システムSENSUSとアンドロイドのスマートフォンをリンクさせる機構。
こちらはシステムそのものがアンドロイド・ベースなので、スマートフォンを接続しなくてもGoogleマップやアプリを使える。
このシステム(SENSUSのような名前はない)は、ナビゲーションを行うGoogleマップ、音声操作のGoogleアシスタント、アプリを扱うGoogleプレイで構成される。
スマートスピーカーと連携して自宅の家電の遠隔操作もできる。
使用料金 どうなる?
ただしアシスタントの日本語対応は2022年Q1から。当然ながらアンドロイド・オートは非対応になるが、Apple CarPlayは後ほど対応予定だという。
このシステムはXC60と同時に、S90とV90(クロスカントリー含む)にも搭載された。
最上級の90シリーズだけでなく、現在世界でいちばん売れているボルボであるXC60にも積んできたのだから力が入っている。
新しいシステム導入に合わせて、緊急通報や故障通報、スマートフォンアプリによるドアロック&アンロック、プラグインハイブリッド車の充電状況表示やエアコン操作、盗難されたときの自車位置表示も可能になった。
使用料は、Googleのシステムを含め4年間は無料で、その後は月数千円レベルの課金を予定しているという。ただし緊急通報と故障通報だけは15年無料とのことだ。
2022年モデルのXC60で体験
ボルボのアイデンティティでもある安全性では、予防安全装備として前車発進通知機能、リアの衝突回避・被害軽減ブレーキが加わった。
レーダーのメーカーも変わっており、そのうちの1つはフロントのエンブレムに内蔵。確実な作動のためにヒーターまで備えたという徹底ぶりだ。
今回乗ったのは、48Vマイルドハイブリッドのインスプリクション。
2022年モデルは他に、マイルドハイブリッドの「モメンタム」と「Rデザイン」、プラグインハイブリッドの「インスクリプション・エクスプレッション」と「インスクリプション」がある。
40台限定でポールスター・エンジニアードも用意されたが、すでに完売した。
グレード別では、インスクリプションが日本で売れているXC60の60%を占めるとのことで、Rデザインは5%にすぎない。
そしてプラグインハイブリッドは10%を占めるという。ボルボのユーザーの指向性がある程度わかる。
マイナーチェンジということでエクステリアも少し変わった。
新しい外観/内装 どこに注目?
フロントではグリルとバンパーが水平基調を強め、リアはバンパー下部の造形が違い、テールパイプは隠された。
インスクリプションでは、19インチとなるホイールのデザインも変わった。
インテリアはオーバーヘッドコンソールがタッチスイッチに変わったが、多くの人はそれよりも、メーターやセンターディスプレイの表示が一新したことに気づくだろう。
メーターはセンターに大きく地図などを映し出すことが可能になり、縦長のセンターディスプレイは地図がGoogleマップそのものに。
アプリの表示はスマートフォンを思わせるもので、機能選択の画面も変わった。
同じスウェーデン生まれのSpotifyなど、オーディオのコンテンツが増えたこともありがたい。
自宅からクルマまでシームレスに
音声操作は英語で経路検索やエアコン操作などを試したが、問題なく応答した。スマートフォンのGoogleマップと同じ感覚で使える。
走りについては、市街地での試乗だったこともあり、パワートレインのしつけの良さを実感した。
2L直列4気筒ターボエンジンとモーターのどちらも強烈な主張をせず、8速ATを介して約1.9tのボディをスムーズかつスピーディに加速させる。
オプションのエアサスペンションを装備していたこともあって、235/55R19という太い大径タイヤを履きながら乗り心地はまろやかで、ボルボらしい穏やかな時間を過ごせた。まったり移動するならこのクラスのSUVで最良だろう。
ダイヤルからディスプレイ操作に変わったドライブモードの切り替えは、マイルドハイブリッドではコンフォートとオフロードの2モードになり、サスペンションなどは個別に設定する方式になったが、インスクリプションを選ぶようなユーザーなら、煩わしくなくて良いと思うかもしれない。
インポーターはGoogleのシステム導入について、クルマに乗っていない時間のほうが長いので、家で使うシステムに統一したと説明した。
事務所でAmazon Echoを活用しつつ、さまざまな車載インフォテインメントシステムを試した自分も、餅は餅屋に任せるべきと感じていたので、ボルボの決断に納得している。
XC60 B5 AWDインスクリプション スペック
ボルボXC60 B5 AWDインスクリプション(2022年モデル)
価格:749万円
全長:4710mm
全幅:1900mm
全高:1660mm
最高速度:-
0-100km/h加速:-
燃費:12.1km/L(WLTCモード)
CO2排出量:192g/km
車両重量:1890kg(エアサス搭載車:1900kg)
パワートレイン:1968cc直4ターボ+モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力(エンジン):250ps/5400-5700rpm
最大トルク(エンジン):35.7kg-m/1800-4800rpm
最高出力(モーター):13.6ps/3000rpm
最大トルク(モーター):4.1kg-m/2250rpm
ギアボックス:8速オートマティック
最低地上高:215mm(エアサス搭載車:210mm)
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みんなのコメント
Googleは一気に便利になりますが、日本でどこまで使えるかが気になります
V60に導入されたら買い換え予定しています
みんな気になってるんですね。