この記事をまとめると
■最近のクルマであればディーラーでメンテナンスしてもらえるが、旧車は断られることが多い
「ネジまで当時のもの!」「服装も時代に合わせる!」常人には理解できない「旧車マニア」の生き様7つ
■旧車でのカーライフを楽しむには主治医となるメンテナンス先があることが重要だ
■主治医との友好な関係を築いてこそ、楽しいカーライフが成り立つともいえる
旧車オーナーこそ主治医の存在が必要不可欠!
最新のクルマ、そしてここ最近のクルマであれば、ディーラーが主治医として面倒を診てくれるケースが大半だと思われます(と同時に、車検対応外、社外品の部品を取り付けると入庫NGという事例も増えつつある印象です)。
しかし、旧車およびネオクラシックカーと呼ばれるような「古いクルマ」ともなれば、逆にディーラーで入庫を断られることも少なくありません。では、誰に大切な愛車のメンテナンスを託せばよいかとなったとき、その分野に長けた主治医を見つけ出し(あるいは紹介してもらい)、ようやくひと安心……となります。
筆者自身、10数年にわたって1970年製の旧車を所有していますが、主治医の存在のありがたみをひしひしと感じています。そんな実体験を元に「趣味車を楽しみたいなら主治医の存在が重要である5つの理由」と題してまとめてみました。
1:オーナーのクセを理解したうえで整備してくれる
アクセルおよびクラッチワーク、シフトチェンジのクセ、走るステージなど、クルマとの接し方はオーナーによって千差万別。そして、クルマにはそれぞれ「メーカー規定値」が定められており、ディーラーではその基準にそってメンテナンスを行うことになります。
オーナーの乗り方を理解している主治医であれば、クルマが壊れない範囲で燃調や足まわりなど、乗り手のクセにあわせたセッティングを行ってくれます。まさしく特定の分野に精通した主治医ならではの「調律」といえます。
2:潤沢な部品のストック、入手ルートがある
古いクルマのオーナーの多くが自身で愛車の部品をストックしており、なかにはひと部屋埋まったり、広大な敷地に部品取り車を何台も置いているケースも (本当に)あります。とはいえ、個人で集められる数やスペース、そして何より金銭的に限界があります。
しかし、主治医が中古部品として必要なものをストックしてくれているおかげで、入手困難なものや新品は高いけれど中古品なら手が届く……といった具合に、オーナーや関連するモデルのセーフティネットとなっている例も少なくないのです。また、独自のネットワークを駆使して関連する部品を手に入れるルートを確立していることも多いばかりか「ないモノは自分で作ってしまう」ケースもしばしばです。
3:急なトラブルにも対応してくれる
昨日までは快調でも、今日は調子がいまひとつ……なんてことも起こりうるのが古いクルマ。出先でトラブルに遭ってしまい、オーナー自身も手を尽くしたけれどこれ以上はお手上げ。藁にもすがる思いで主治医(こんな日に限って仕事休みなんてことも)の携帯に電話してみると……出た!
LINEのテレビ電話越しにその場で故障診断や、応急処置の方法を伝授してくれたり、なかには休日返上でキャリアカーに乗って救援に来てくれたりするケースも! まさに主治医あっての趣味車ライフであることを痛感する瞬間でもあります。
友好な関係があってこそ楽しいカーライフが送れる
4:オーナー以上に愛車のコンディションを知り尽くしている
オーナーの愛車のありとあらゆる箇所に手を入れ、バラして組み直して。オーナー以上に愛車のコンディションを知り尽くしているのが主治医です。そろそろ寿命を迎える可能性が高い部品、壊れる前に予防整備しておいたほうがいい箇所などを熟知しています。そのアドバイスはまさに「天の声」です。可能なかぎり、そのアドバイスに従うのが得策だと考えます。
5:ある意味商売っ気がない
良心的な主治医はどこか商売っ気がないというか、金額以上に手間と時間をかけてでもコンディション維持のために腐心してくれるケースが多いように感じます。そこを理解せずに「もっと安く」とか「もっと早く」なんて愚の骨頂です。主治医だって人間です。「この人のクルマはいじりたくないな」と思われてしまったら最後です。商売っ気がない分、なかには納期にルーズな人もいますが、そこも込みで愛車を託せるくらいの度量を持ちあわせたいものです。
まとめ:主治医がいなければ趣味車のカーライフは成立しない?
オーナー自身の身体の状態を把握し、適切なアドバイスをくれるのがかかりつけ医、いわゆる「主治医」です。これはクルマも同様です。オーナー自身、体調が悪いけれど原因がわからない、愛車も調子がいまひとつだけど、どのあたりの具合が悪いのかがわからない。人間の体は自然治癒することもありますが、クルマのような機械ではそうはいきません。自然治癒したのではなく「小康状態」なだけです。そういった不具合に適切に対処してくれるのが主治医、あるいは専門店の存在です。
オーナーと主治医の信頼関係、いわゆる「二人三脚」がきちんと構築できることで初めて「充実した趣味車ライフ」が成立します。なかにはオーナーが主治医を兼ねるケースもあるでしょう。これができればたしかに理想的です。オーナー自身が納得いくまで愛車のコンディションを突き詰めることができます。ただ、スキル・作業環境が整っていないとオーナー兼主治医は成立しません。
オーナー兼主治医が難しいのであれば、その道のプロに託すしかありません。なかにはオーナーが主治医を下に見るケースもあると聞きます。「自分は客であって依頼しているのはこちら」というあまりにも前時代的な発想から脱却できない人がいるそうですが、これは論外です。オーナー自身では手も足も出ないことを、主治医が代わりに手間と時間を惜しまずフォローしてくれるのです。この事実を常に意識して「充実した趣味車ライフ」を楽しみたいものです。
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みんなのコメント
でも実はコレ結構危険で、もしその主治医がいなくなったら(高齢で仕事が出来なくなった、亡くなってしまったなど)修理も何も出来なくなって途方に暮れるということが実際にあるのだ。
それを回避する一番簡単なの方法は、自分で整備できるようになることなのだが、それには主治医にやり方を教わりながら会得していくことが一番の近道。
人間関係をしっかり作り、謙虚な気持ちで教えを乞えば、よほどそのメカニックが
ヘンコでない限り色々指導してくれるはず。
ま、「こっちは金を出して修理を依頼しているのに、手を汚して作業するなんて出来る訳ないだろ!」って態度じゃ、絶対に無理だけどね・・・