現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 運転中に「ガンッ!」うっかりやりがち「縁石の乗り上げ」でタイヤが傷む! 最悪パンクも!? タイヤへのダメージってどんなもの?

ここから本文です

運転中に「ガンッ!」うっかりやりがち「縁石の乗り上げ」でタイヤが傷む! 最悪パンクも!? タイヤへのダメージってどんなもの?

掲載 14
運転中に「ガンッ!」うっかりやりがち「縁石の乗り上げ」でタイヤが傷む! 最悪パンクも!? タイヤへのダメージってどんなもの?

■うっかり縁石に乗り上げた!

 市街地でも、ちょっとした段差や縁石に乗り上げたり、車高の高いSUVだからと過信し、アウトドアで未舗装の荒れた路面を走行するなどして、誤ってタイヤのサイドウォール(側面)に傷をつけてしまうことがあります。
 
 そのまま放置していると亀裂が広がったり、最悪の場合パンクしてしまう可能性も否定できません。

【画像】「これはアウトーー!」 これが交換すべき「危険なタイヤ」です!

 一見、ゴムを成型しただけのように見えるタイヤですが、実際は内側に金属や特殊繊維のケーブルとベルト(帯)によって形状が支えられています。

 これは建物でいうところの「鉄筋」や「鉄骨」のようなもので、「カーカス」または「カーカスコード」と呼ばれ、タイヤの種類によってポリエステルやナイロン、レーヨンコードなどで構成され、タイヤ全体の骨格を作っています。

 この表面にコンパウンドなどを練り込んだゴムを主成分とする外皮でカバーしています。

 タイヤを部分別にすると、路面と接する部分を「トレッド」、操舵などで変形しやすい「ショルダー」、側面部分は「サイドウォール」、ホイールと接触しタイヤを固定する「ビード」に分別できます。

 そして、最も路面と接触し荷重がかかるトレッドの下には、スチールコードなどを使用して補強する「ベルト」と呼ばれる帯が配置されているのですが、サイドウォール部分にはベルトのような補強材が入っていません。

 その理由を、都内のタイヤ専門店スタッフS氏に聞いてみました。

「サイドウォールに補強材が入っていないのは、路面からの衝撃を(サスペンションと協力して)たわませて吸収する役割を担うために、ある程度の柔らかさが必要だからです。

 一方でトレッド部分は常に大きな荷重や路面との摩擦が生じるため、形状を崩れにくくする必要があるので補強材が入っています。

 構造上、サイドウォールには(横からの)衝撃に対する防御が強くありません。サイドをぶつけてしまうと表面に亀裂が入ったり、劣化でヒビが生じやすいだけでなく、内側のカーカスを傷めてしまうこともあります」

 段差の乗り越えや縁石にタイヤをヒットさせるなどしてサイドの内側にあるカーカスを破損してしまうと、一部が盛り上がったように変形してしまうこともあります。このコブのような症状を「ピンチカット」と呼びます。

「サイドウォールにできたピンチカットは、たいてい内部のカーカスが断裂してしまった状態です。

 そのまま走行を続けるとバーストする危険性が高いので、見つけたらすぐにタイヤを交換してください」

 ピンチカットだけでなく、サイドウォールはその構造上、接触などがなくても経年劣化だけでもヒビや亀裂が入りやすい部分。古いタイヤを履いている場合、チェックしてヒビがないか確認してみてください。

 では、どうすればタイヤを傷めずに段差を乗り越えることができるのでしょうか。

「状況にもよりますが、段差は避けるのが一番。どうしても段差を乗り越える必要がある場合は、側面からアプローチするのではなく、できる限りトレッド面から段差に乗るようにします。

 また速度を極低速まで落として乗り越えるなど、衝撃を最小限に抑える工夫することで、タイヤを長持ちさせることができると思います」(タイヤ専門店スタッフS氏)

※ ※ ※

 縁石ヒットはタイヤのサイドウォールだけでなく、ホイールを傷つけたり、割れを招くだけでなく、タイヤの向きや角度といったアライメントを狂わせ、衝撃が強ければ変形してしまうこともあります。

 この変形がサスペンションやボディにも悪影響を及ぼしてしまうこともあるので、縁石へ接触しないように十分注意しましょう。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
クルマの「スペアタイヤ」なぜ廃止? パンクしたらどうするの? かつての標準アイテムが“オプション装備”に!? 応急用タイヤが減少した理由とは
クルマの「スペアタイヤ」なぜ廃止? パンクしたらどうするの? かつての標準アイテムが“オプション装備”に!? 応急用タイヤが減少した理由とは
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
くるまのニュース
その「過信」今すぐやめて! 思い込みから起る「事故」多数!? 「青信号」の“本当の意味”知っていますか? 見落とし“ガチ”な危険とは
その「過信」今すぐやめて! 思い込みから起る「事故」多数!? 「青信号」の“本当の意味”知っていますか? 見落とし“ガチ”な危険とは
くるまのニュース
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
くるまのニュース
ブレーキだけで1台分500万円も!? 高性能車に採用される「カーボンセラミックブレーキ」はなにが違う? 摩擦力と耐熱性に優れた理想のブレーキでした
ブレーキだけで1台分500万円も!? 高性能車に採用される「カーボンセラミックブレーキ」はなにが違う? 摩擦力と耐熱性に優れた理想のブレーキでした
Auto Messe Web
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
くるまのニュース
「うわっ…!」“西日”がまぶしい! 午後のドライブで突然のピンチに!? 注意したい晩秋特有の“現象”に有効な「対策」とは
「うわっ…!」“西日”がまぶしい! 午後のドライブで突然のピンチに!? 注意したい晩秋特有の“現象”に有効な「対策」とは
くるまのニュース
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
motorsport.com 日本版
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
マツダ「“軽”RX‐7!?」まもなく登場! まさかの「スズキ製」な「斬新マシン」は市販化も? 完成間近の上野美装製「エフディーノ」制作工程を公開
マツダ「“軽”RX‐7!?」まもなく登場! まさかの「スズキ製」な「斬新マシン」は市販化も? 完成間近の上野美装製「エフディーノ」制作工程を公開
くるまのニュース
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
くるまのニュース
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
くるまのニュース
トヨタに「超スゴいクラウン」登場! 300馬力超えに斬新「黒すぎデザイン」ד匠”の表面仕上げボディがカッコイイ! 「所有欲満たす特別なクラウン」どんなモデル?
トヨタに「超スゴいクラウン」登場! 300馬力超えに斬新「黒すぎデザイン」ד匠”の表面仕上げボディがカッコイイ! 「所有欲満たす特別なクラウン」どんなモデル?
くるまのニュース
ホンダ新型「スゴい軽バン」発売! 「前後2人乗り」“タンデム仕様”が斬新すぎる! 新発想の「エヌバン」とは?
ホンダ新型「スゴい軽バン」発売! 「前後2人乗り」“タンデム仕様”が斬新すぎる! 新発想の「エヌバン」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

14件
  • kam********
    最近の車は、やたらデカイホイールに薄っぺらいタイヤになってるからセンターラインのキャッツでも神経使う
    工事で片側規制でセンターラインにコレが有るとチョットねぇ。縁石も出入口の斜めもたまに乗ってしまう、妙に角度キツイ時あるよね
  • ete********
    あたりようによっては、タイヤどころか足廻りが逝く。
    下廻りまで擦ったらオイル漏れも。
    周りをよく見て、集中して運転しましょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村