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大きなボディーを先進テクノロジーで緻密に制御するランドローバーの超本格派SUV「ディフェンダー 110」

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大きなボディーを先進テクノロジーで緻密に制御するランドローバーの超本格派SUV「ディフェンダー 110」

英国を代表する大型SUVは、なぜ世界中で支持されるのか。その秘密を探るため、最新モデルを比較試乗した。

 最近ではSUVという言葉がすっかり定着し、人気カテゴリーになった自動車市場。今回紹介するSUVが、クロスカントリー4WD(通称クロカン)と呼ばれていた時代から存在する名車だ。

新車購入にかける予算は平均330万円で半数が同じブランドを購入意向、完全自動運転車に興味がある人は6割

 ランドローバー『ディフェンダー』は昨年4月に新型が登場。初代は1948年に誕生し、全天候の4輪駆動車として初期は主に農業の作業車として人気を集めた。高い走破性や耐久性が認められてから、欧州やアフリカの軍隊や警察車両、消防車両として幅広く採用されるようになった。

 最新モデルはオールモノコックのアルミボディーと状況に応じて最適な車両設定を自動制御するエアサスペンションを搭載。ボディータイプは5ドアの5人乗りと7人乗りロングボディー「110」と3ドアの5人乗りショートボディー「90」が用意されている。

 エンジンは2Lガソリンと直6、3LLディーゼルマイルドハイブリッドの2種類をラインアップ。

 ディーゼル車のコンフォートモードで2車を乗り比べると『ランドクルーザー』のサスペンションは上下動が大きく、締まりがない。燃費も12km/Lが最高値だった。

『ディフェンダー』も上下動は大きいが抑えが効いているので安定感がある。直6のディーゼルエンジンも静かで、燃費も20km/L近くまで伸びた。

70年にわたるブランドの歴史を象徴

ランドローバー『ディフェンダー 110』

Specification
■全長×全幅×全高:4945×1995×1970mm
■ホイールベース:3020mm
■車両重量:2420kg
■排気量:2996cc
■エンジン型式:直列6気筒DOHCディーゼルターボ+モーター
■最高出力:300PS/4000rpm+22PS
■最大トルク:650Nm/1500~2500rpm+55Nm
■変速機:8速AT
■燃費:9.9km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:863万円
※「X-DYNAMIC」

丸型のヘッドライトと左右のフェンダーが張り出したデザインは初代のイメージ。『ランクル』より車幅が狭く見えるが、差はほんのわずか。これはデザインの違いによるもの。

前後のオーバーハングが短い車体。『ランクル』よりホイールベースは170mm長いが全長は40mm短い。地上高は乗降用に40mm低く悪路や水路用に145mmも高くできる。ホイールは22インチ径。

ブレーキランプが車体の内側に位置しているのもこのクルマの特徴。スペアタイヤはノーマルサイズがリアゲートに備わる。リアゲートはスペアタイヤをつけたまま右ヒンジで開く。

大きくて重い車体を緻密に制御する先進テクノロジーに注目

エンジンルーム

新開発の直列6気筒DOHCディーゼルターボエンジンは静粛性が高い。マイルドハイブリッドと組み合わせた燃費は20km/Lを達成。

運転席と各種装備

すっきり、シンプルなインストルメントパネル。タッチスクリーンは瞬時に応答し、音声操作にも対応。ネットにも常時接続している。

シートスペース

運転席には乗り込む時につかめるグリップが欲しい。2列目は最前位置にしても乗り降りできる。前席の間には収納ボックスがある。

ラゲージスペース

3列目シートを立てると奥行きは約220mmに、スライドダウンさせると奥行きは約880mmのスペースが出現。2列目も前倒可能。

【 ココがポイント!】車両の設定を自動で制御するモードは7パターン

電子制御エアサスはロングボディーには標準装備。サス、変速機、駆動などの車両設定を自動制御するモードは7パターンあり『ランクル』の6パターンより多い。運転者自身で設定できる。

【 ココがポイント!】3列目シートは足元が狭く乗り降りも少し面倒

3列目は2列目を最前位置までスライドしてから出入りする。天井は高いが足元は狭く、身長165cmが限界。3列目は背もたれを前に倒すと座面ごとスライドダウンし荷室とフラットに。

オフローダーとしての造り込みは『ディフェンダー』が上

[運転性能]直6の3Lディーゼルターボは音も振動も小さく、ガソリン車と同レベル。サスはロールするが締まりがある。18点

[居住性]2列目をスライドさせても3列目の乗り降りはしやすいが狭い。運転席に乗車用のグリップが欲しい。18点

[装備の充実度]車両設定の自動制御モードは7つ。エアサスでの車高調節は上下185mm。最大渡河水深は900mm。先進安全装備も充実。19点

[デザイン]フロント部は左右フェンダーの内側にグリルがあるため大きさを感じさせない。室内は豪華というより実用性重視。18点

[爽快感]加速性能は『ランクル』と大差ないが高速走行での違いはブレーキの効き味。2.2t強の車体をしっかりと止める。19点

[評価点数]92点

取材・文/石川真禧照

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年10月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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みんなのコメント

10件
  • ランクルより欲しいのだがw
  • レンジローバーに乗って、はや4年。
    今どきは故障もなく、快適です。
    本物のラグジュアリーSUV。レンジローバー、お勧めですよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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