カーライフ [2023.02.20 UP]
【フィアット 500】イタリアの街中でカーウォッチ【九島辰也】
文●九島辰也 写真●九島辰也、ユニット・コンパス
フィアット 上質装備揃えた限定車「500 1.2 ドルチェ」発表
2月第二週イタリアへ行ってきました。昨年10月以来なのでおよそ4ヶ月ぶり。でも先回は二泊四日だったので新型車のテストドライブをしただけでした。残念ながら街の雰囲気は嗅ぎ取れなく。ヨーロッパには2019年の秋以来だったので心残りで寂しい限りです。
ということで、今回は北イタリアのスキー場を起点として国際試乗会の後ミラノへ移動、そこでゆっくり二日間休んでから鉄道でヴェローナまで足を伸ばしました。久しぶりのイタリアに感動。人が皆優しいのが印象的です。それに街中はすっかりコロナ前に戻っていて、かなり多くの観光客で賑わっていました。特にヴェローナの旧市街地は大混雑。石畳の細い道は肩がぶつかるくらいの人だかり。もちろんノーマスクです。
そんな街角でカーウォッチングしてきました。やはり気になりますよね、旅先のクルマ事情。特にイタリアやフランス、ドイツあたりはトレンドの最先端かもしれません。日本導入前のモデルを拝む機会もありますし。そういえば今回はありませんでしたが、昨年10月の時には新型メルセデスAMG SL63を見て驚きました。「もうナンバープレートつけて走っているんだ」と。コロナ以前はそういった情報がバンバン飛び交っていましたけど、最近はそうでも無い気がします。
イタリアの街でみかけた500たち
それはともかく、イタリアにはやはりコンパクトハッチバックがたくさん走っています。道が狭いですから必然的にそうなります。そこで目についたのはフィアット500です。まぁ、愛車でもありますから当然かもしれません。もう8年目に突入ですが、ツインエアは元気そのもの。アクセルを踏み込むとトコトコと可愛らしいエンジン音を鳴らして鼻先を持ち上げます。大きなところではクラッチ板とパワステのユニットを交換しましたが、まだまだ走りそうです。いいんですよね、あの小気味な走りが。
ミラノとヴェローナで見たフィアット500はそのほとんどが黒と白のボディカラーでした。以前は赤とか黄色もたくさん走っていましたが、今はそうでも無いようです。日本で見る方がもっとカラフルかもしれません。キャンバストップの屋根開きは多くはありませんが走っています。ただ2月ですから開けてはいません。
500e
パワーソースはツインエアと1.2リッターガソリンエンジンのほか、ハイブリッドとEVを見ました。EVは日本でもお馴染みの500eですが、イタリアではヌオーヴァ500と呼ばれているようです。“新しい500”って意味ですね。イタリア人はこの言葉をよく使います。
500のハイブリッドモデル
ハイブリッドは日本未上陸で、パワーソースは1リッター3気筒エンジンと12Vのマイルドハイブリッドという組み合わせとなります。正直知りませんでしたこんなモデルがあったなんて。リアに“HYBRID”のエンブレムを見つけたときは冗談かと思いました。イタリアンジョーク的な。でも、どんなんですかね走りは。車重がそれほど増えていなければキビキビと走りそうな気がします。う~ん、運転してみたい!
この他にはセアトやプジョー、ルノー、BMWのコンパクトカーが多く街に停まっていましたが、やはりボディカラーは黒が多かった気がします。そもそもイタリアでは黒いクルマのイメージはありませんでしたから、これもトレンドカラーなのかもしれません。もう何十回と彼の地に足を踏み入れていますが、こんなにたくさんの黒いコンパクトカーを見たのは初めてのような気がします。ちなみに、ミラノもヴェローナの街もタクシーのボディカラーは全て白で統一されていました。
なんてカーウォッチングを楽しみ、日本へ帰国。空港に停めておいた自分のフィアット500ツインエアで自宅へ向かいました。コンパクトなボディサイズと軽快なハンドリングのマッチングがいい感じです。と同時に自分のボディカラーが黒なのがちょっと嬉しく思えました。まさにトレンドじゃないですか! そういえば購入時に黒を探したんですよね。その年の新車に黒がラインナップされていなくて低走行の中古車を選びました。白の新車か黒の中古車か。こだわって正解だったかも。自己満ですけどね。まだまだ乗り続けたいと思っています。
九島氏と愛車500ツインエア
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