車のニュース [2023.12.30 UP]
新型スペーシアの見どころチェック!
スズキ車の中でトップセールスを誇る軽ハイトワゴンがフルモデルチェンジ。実車撮り下ろしで注目ポイントをじっくり見ていこう。
スズキ 新型スイフトやスペーシアをアクティブにカスタム! 東京オートサロン2024
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
SUZUKI 新型スペーシア《フルモデルチェンジ・11/22発売》
●価格:153万100~219万3400円
右:ハイブリッドX●車両本体価格:170万5000円(FF)●ボディカラー:コーラルオレンジメタリック×ソフトベージュ2トーンルーフ(有料色:6万500円)/左:カスタム ハイブリッドXSターボ●車両本体価格:207万3500円(FF)●ボディカラー:ピュアホワイトパール×ブラック2トーンルーフ(有料色:8万8000円)
デザインと装備の両面でプレミアム感アップ!
ダウンサイザーやポスト
ファミリーにもアピール
乗用車全体からすれば異形の存在のようにも見えるがスーパーハイト系ミニは軽乗用の定番でもあり、実用性を軸にしたコンセプトも理に適っている。つまりは出来上がったカテゴリーである。前身となったパレットを含めて4世代目となる新型は定番カテゴリーらしいFMCとなった。車体骨格などの基本設計やパッケージングを継承しながら、時代に沿ったアップデートを施していた。
機能面での大きな変化は安全&運転支援だ。従来のステレオカメラからスズキ初となる単眼広角カメラとミリ波レーダー併用式に変更。検知認識精度を向上するとともにセンシング領域の拡大を図っている。前後進対応の低速時ブレーキサポート、停車保持機能やカーブ前減速補助を備えたACC、ライン制御型LKAなど、都市部から高速まで網羅的にカバー。しかも、ACCとLKA以外の主な機能は全車標準だ。ACCはカスタム系は全車標準になるが標準系はセーフティプラスパッケージ装着車での対応となっている。
カスタム系専用装備ではHUDも見所。視線移動の少ない視認性の良さが特徴だが、HUDが装備されているとコックピットの先進感やプレミアム感も高まる。スモール&コンパクトクラスでも採用車の少ない装備でもあり、贅沢な印象を与えてくれる。
車格感の向上という点ではG/GSの後席に採用されたマルチユースフラップが興味深い。座面先端部の伸張や回転によりオットマン/レッグサポート/荷物ストッパーと多様な使い分けができる。後席乗員の居心地向上のVIPカーモードという感じである。
前述したとおり車体骨格など主なハードウェアは従来型の改良版。パワートレーンはマイルドハイブリッドのNAとターボが用意され、ターボはカスタムの最上級仕様に限定されている。走りの方向性も従来型を踏襲し、性能面の適応用途の変化はなさそうだ。
車体外板はルーフパネルも含めて一新。コンテナをモチーフにして機能感を演出したデザインを採用。実車を見た印象ではファミリー色を薄めてプレミアム感を濃くしたように思えた。シート表皮の設えや前述のマルチユースフラップ、インパネなど内装も同様の印象を受けた。
スーパーハイト系ミニと言うと日常用途向けのファミリーカーのイメージが強いが、新型スペーシアは親しみやすさや使い勝手を熟成しながらプレミアム感や機能感を高めてダウンサイザーやポストファミリーへの訴求力を強化したと理解するのが妥当だろう。
●標準系
●カスタム
●NA=自然吸気(R06D型)
●ターボ(R06A型)
従来と同じくR06系のエンジンを搭載する。全車マイルドハイブリッドでNA中心のラインナップ。ターボはトップグレードのみだ。
先代モデル
●標準系
●カスタム
2017年デビューの2代目。翌年にSUVテイストのスペーシア ギアも追加された。商用のスペーシア ベースは継続販売中だ。
《見どころピックアップ》プレミアム感が増したインテリア
インパネのデザイン変更で高級感がアップ
新旧のデザインで最も変わったのがインパネ。従来型と比べると収納等の利便感を抑えめにしてプレミアム感を前面に出している。操作系周りはちょっと雑然とした印象も受けるが、操作動線や収納性は従来型と大きく変わっていない。内装色とシート表皮は標準系とカスタム系で異なり、標準系はファミリー、カスタム系はプレミアムなイメージ設定だ。
●標準系
●カスタム
水平基調のシンプルさは継承しつつデザインを一新。上下2段の立体感や大型トレー、操作系を集約したシフトまわりが目を引く。
室内装備の目玉が上位グレードに採用されたマルチユースフラップ。オットマン/レッグサポート/荷物ストッパーの3モード可変だ。
●標準系
●標準系
●カスタム
●カスタム
後席は左右独立スライド&リクライニング機構が付く。シート表皮はファブリックで、カスタムXS&同ターボは一部レザー調となる。カスタム系にはボルドーのシートパイピングも施される。
ドア開口及びシート設定は従来型と変わっていない。高い全高を活かした頭抜けのよさと、程よく高い座面高設定の脚さばきのよさのおかげで自然な姿勢で乗降できる。
《見どころピックアップ》もちろん使い勝手も抜かりなし
従来と同等のキャビン実用性に新採用の装備が加わる
キャビン実用性は従来型を踏襲している。後席は左右独立式のスライド&リクライニング機構を備え、格納はワンタッチのダイブダウン式を採用。新機能としてはG/GS以外にオットマンとしても活用できる後席マルチユースフラップや後席用のUSB電源ソケット(タイプA/C)を採用するなど後席周りの居心地や利便性の向上も見所である。
後席格納時にフラットになる荷室や新デザインのインパネによる前席の収納性アップなど、室内寸法は従来と同等ながら利便性が向上。
《見どころピックアップ》機能向上&新規装備が目白押し
先進安全&運転支援機能がスズキ最新の内容に
装備面でのハイライトはスズキセーフティサポート。広角単眼カメラとレーダーを併用する新システムを採用し検知性能を向上を図るとともに機能も充実。タウンユースでの恩恵が高い機能は全車標準装着となっている。また、カスタムXS系にはカラーHUDも装備される。ナビ及びオーディオ関連はOP設定となるが全車で選択が可能である。
●ACC
●LKA
追従式クルーズコントロール(ACC)はカーブ速度抑制や停止保持が可能。車線維持支援機能(LKA)は先行車の軌跡も追える。
新型スペーシア《主要諸元&装備一覧》
新型スペーシア《ボディカラー一覧》
新型スペーシア《おすすめグレード》
X セーフティプラス パッケージ装着車 ●車両本体+パッケージ価格:177万1000円(FF)
高速を用いた長距離用途までカバーするならターボが必須だが、日常用途中心でたまのロングドライブなら、標準系の安全&運転支援装備充実仕様がコスパ面から無難な選択だ。
新型スペーシア ライバル先取り比較《vs HONDA N-BOX》
積載の多様性ならN-BOX
後席のくつろぎならスペーシア
衝突回避機能は同等レベル。運転支援はACCのコーナー自動減速機能がスペーシアのアドバンテージ。後席機能は積載の多様性ではN-BOXに分があるが、マルチユースフラップの採用でくつろぎではスペーシアがリード。スペーシア未試乗で走りの比較はできないが、予想では高速操安でN-BOX、低中速の乗り心地でスペーシアとなりそうだ。
HONDA 新型N-BOX ●価格:164万8900~236万2800円
スペーシアと同じく標準系(写真)とカスタムを設定する。
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