現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > シトロエンのミニバンはオモシロい──新型ベルランゴ・ロング試乗記

ここから本文です

シトロエンのミニバンはオモシロい──新型ベルランゴ・ロング試乗記

掲載 1
シトロエンのミニバンはオモシロい──新型ベルランゴ・ロング試乗記

シトロエンの「ベルランゴ」に追加された3列シート仕様の「ロング」に、小川フミオが乗った。日本のミニバンとは異なる“独創性”に注目!

洒落たインテリア

トヨタのデッカイSUV、あらわる──新型グランド・ハイランダー登場

人数が乗れて、ちょっとオシャレな輸入車を探しているひとには、シトロエンのベルランゴ・ロングを勧めたい。

試乗したのはベルランゴ・ロングShine BlueHDi。7人が乗れるシートをそなえた全長4770mmのボディに、リッターあたり18.1kmと好燃費の1.5リッターディーゼルエンジンを組合せる。

これまでもショートボディのベルランゴが日本でもよく売れていたが、それより27%も容量を拡大した積載能力を持つ。

家族や友人と出かけるのが好きなひと、キャンプや道具を使うスポーツを楽しんでいるひとなど、想定ユーザーの幅は広い、と輸入元のステランティスジャパン。

実車を観ないとわからないのが、内装の洒落たデザインだ。とくにシートを覆うファブリックの意匠はオシャレである。姉妹車のプジョー「リフター・ロング」より、シトロエンのほうが、心浮き立つ印象がより強い。

画像だと、橫ストライプがプリントアウトされているように見える、ベルランゴ・ロングのシートファブリックであるが、じっさいは織り込みのような仕上げで、コットンセーターのような多少ざっくりした手触りがよい印象。乗員とのインターフェイスの作りこみ、シトロエンは実にうまい。

1498ccのディーゼルユニットは、96kWの最高出力と300Nmの最大トルクを持つ。

円筒形を時計まわりにまわすユニークなシフターをDレンジに入れて、アクセルを踏み込むと力強い発進加速だ。

発進時は“ガラガラッ”というような独特のディーゼル音が聞こえるけれど、速度が20km/hを超えると、路面からの音や風切り音がそれなりに高まるせいか、気にならなくなる。

排気量から予想する以上に扱いやすいエンジンだ。8段オートマチック変速機は5速目で直結(ギア比が1.000)の、基本的にオーバードライブ重視。でも、加速時のもたつきはない。

居住性良好ホイールベースは2975mmで、たとえばトヨタ「アルファード」の3000mmに迫る長さなのに、小さな排気量で非力さを感じさせない点も感心した。

ひとりしか乗っていないと、重い荷物や大人数の乗車を前提に設定されたサスペンションは硬さを感じるけれど、それはしょうがない。

ベルランゴのロング仕様は、欧州で、商用車としも活躍しており、本来はそれが本流だ。

ゆえに、乗用車版も商用ベースなだけにパッケージはすぐれている。3列目シートにはちゃんと“脚”があって、おとなが長時間座っていられる。

ベルランゴ・ロングの価格は、Shine BlueHDiが443万3000円、16インチに対して17インチ径ホイールや車体のデコレーションなど専用装備をもつShine BlueHDi XTR PACKが455万4000円。

姉妹車のプジョー・リフター・ロングはGTのモノグレードで455万円。どっちを選ぶべきか……そう考えていて、ふと思いついたのは、洋服だ。機能はおなじなのに、趣味性は多様。

なので、直感的に好きだなと思ったほうでいいでしょう。でも、実車を見ることが肝要ですゾ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

こんな記事も読まれています

5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
くるまのニュース
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
レスポンス
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
AUTOCAR JAPAN
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
Auto Messe Web
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
レスポンス
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
レスポンス
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
バイクのニュース
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • ドリンクホルダーが無い/使えない

    いかに?和製ミニバンが便利か」がわかる
    d( ̄  ̄)

    アッパーコンソールに☆荷物がしまえる
    コレは→和製ミニバンには無い☆魅力ですね
    子育て中には☆とても魅力的です

    最大の魅力は→2列目が3座席である事と
    中央座席にも→ISOFIXが装備されている事です
    d( ̄  ̄)
    コレにより…
    右座席」と中央」にチャイルドを装着しても
    左座席を折りたたんで→3列目へ行けるのです

    和製ミニバンのほぼ全てが
    中央座席への装着を→不適切な装着」に挙げています

    そして更なる魅力は
    3列目が☆独立したキャプテンシート」だという事です
    コレにより、ウォークスルーを使って→後方へ移動し
    バックゲートより降りれる」という事です

    前ステップワゴンでは後方へのアクセスが無く
    ワクワクゲートが意味をなさなかった」事を思い出しますね
    ワクワクゲートを使うためには→左座席を床下に仕舞う」必要があった為です
    実質3列目は1人用でしたね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

422.7455.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

259.5430.0万円

中古車を検索
ベルランゴの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

422.7455.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

259.5430.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村