新井大輝＆ヴィヴィオの「大人の下道倶楽部」が超楽しそう！温泉＆グルメあり800キロの雪道爆走レポをぜひご覧あれ

　ベストカーでもおなじみラリードライバーの新井大輝さん。昨年末の2023年12月30、31日にかけ、下道で愛車のヴィヴィオビストロを駆って埼玉県本庄市から兵庫県神戸市まで下道のみでドライブ旅をするというではありませんか（その名も「大人の下道倶楽部」）。「何それ…超楽しそう！」と、いう事でベストカーWebへ旅行記をお願いしちゃいました！

文・写真／新井大輝

「大人の下道倶楽部」とは何か？

　皆さんこんにちは。お待ちかね(？)の「大人の下道倶楽部」のお時間がやって参りました。

　もう既に私のX（旧Twitter）でご存知の方もいるかもしれませんが、年末年始は群馬から下道だけを使って妻の実家がある神戸へ行ってきました。

　周りの友人や知人から「いつ壊れてしまうかも分からないクルマで長距離移動は正気の沙汰じゃない！」と言われました。失礼な話ですね…（笑）

　ちゃんとメンテナンスしていますのでご安心ください。題名にもある通り大人の下道倶楽部ということで、オール下道で移動します。※高速道路以外の有料道路は除く

　休暇を利用して目的地までの時間を気にせずに寄りたいところ、美味しいグルメや秘湯を満喫します。それに加えて高速代と宿代の出費がなくなり、その分を上乗せして美味しいご飯や温泉に転換できる贅沢な旅なのです。

　もちろん車中泊でも快適に過ごすために、下道倶楽部に恥じない最高の準備をします。笑

こちらが愛車のヴィヴィオビストロ！

　今回の相棒は大学の先輩から譲ってもらったヴィヴィオビストロのパートタイム4WD仕様です。4輪独立ストラットによる特上大業物の走破性とSUBARUでは稀有な直列４気筒のEN07エンジンです。

　ちなみに下道なら峠道であろうが燃費も20km/Lを越えてきます。自動車部御用達のマシンと言っても過言ではありません。

スタッドレス＆ホイールを調達！車両の事前準備は抜かりなく

　豪雪地帯を通過するので車の準備の方はスタッドレス+ホイールセットをオートウェイで選択。タイヤはハイフライの145/70/R12でホイールはLUMACAです。

　価格はなんとホイールタイヤセットで4万円という爆安価格。初めはタイヤだけの値段だよね？と勘違いしてしまうほど安く、しばらくインターネットと睨めっこしていました。

LUMACAをはいたヴィヴィオビストロ

　ちゃんと２日後にはタイヤとホイールがセットで届きましたので物凄いコストパフォーマンスですよね。今回はなんと片道800kmの旅になるのでホンモノの評価ができます。へへへ。

　何故ホイールはお洒落なLUMACAを選んだのかというと、ラリー車っぽい何か潜在的な印象を受けたからです。実際に装着した写真をSNSに載せたらインプレッションが5万以上でコメントにも真似したい！という熱烈なオファーがありました。笑

グルメに温泉…のんびり旅の行程を考える

　さて、今回の重要な旅の行程は本庄をスタートして下仁田は内山峠から佐久へ入り白樺湖方面の有名な某カフェ→諏訪大社→坂巻温泉（安房峠付近）→飛騨高山（小江戸）→白川郷で車中泊し→越前ガニはどうしても行きたい場所でしたのでチェックポイントはそこに設定させてもらいました。

　あとは時間に縛られずに道中の景色や観光スポットなどに寄って楽しんでいきます。

【いよいよ大人の下道倶楽部の旅スタート】5:00スタート

天気にも恵まれいざスタートです！

　早朝5時の日が昇る前に出発し中山道を直走り、富岡製糸場を片目に今度は下仁田方面へ分岐します。

　内山峠から佐久へ抜ける道中は山間にある関係で明朝の放射冷却でカチカチに路面が凍っている箇所がありましたが、ハイフライのスタッドレスは普通に走ることができました。

　昔から長野へ抜ける時はこの峠を必ず使うのですが、経験上２箇所ぐらいは普通に滑るところがあります。しかし、軽自動車なこともあいまってか、全くスリップせずに先ずは内山峠という難所を越えることができました。

こちらがハイフライのスタッドレス

【群馬～長野で楽しむ下道倶楽部】6:00~8:30

　佐久へ抜けてまた中山道へ一瞬だけ合流し、次は蓼科方面へ向かいます。新井さんの普段の行いの良さが影響したのか、幸いこの日は最高の天気に恵まれて雲ひとつない快晴でした。道中ふと霜が前面に降りた神秘的な蓼科牧場で一休みしてヴィーナスラインへ。

　ヴィーナスラインは木々ない牧草地の中にあるような道で南アルプスと八ヶ岳、富士山が一望できる大パノラマがあります。普通に運転しているだけでも景色を堪能することができるおすすめルートです。標高が1500M以上あるので、NAのBistroには酸素不足な面もありましたが、無事に第一目的地へ到着したのであります。笑

【ゆるキャン△の聖地のカフェ“ころぼっくるひゅって”】9:00~10:00

　一度は行ってみたかった“ころぼっくる”で贅沢なブランチ。美味しいトーストやボルシチが有名なのでこの機会に全て堪能してみました。因みにトーストと聞くと普通のサイズを想像しますが、ここのは分厚くて1枚でもお腹がいっぱいになりますので頼み過ぎは要注意です。

美味のボルシチ！

　ボルシチとコーヒーも美味しくついつい長居してしまいたくなるような落ち着いた雰囲気の良いカフェでした。

【次の目的地の諏訪大社へ】11:00~11:30

　カフェを後にして、いよいよヴィーナスラインを諏訪湖方面に降りて次は諏訪大社へ。12月30日ということもあって初詣の準備などで縁日の業者が忙しそうではあったものの、一般のお客さんはいなかったので余裕を持って街巡りと参拝ができました。

諏訪大社

　大晦日と三ヶ日は人が多すぎておそらく初詣すらままならないと思ったので、ぷらっと気楽な感じで寄れてよかったです。

【日本の秘湯、坂巻温泉でいっぷく】12:30~13:30

　地元の人からお薦めされた秘湯坂巻温泉へ。飛騨高山で開催されている全日本ラリー選手権の時に何度も横を通ったことはあったのですが、お恥ずかしながら温泉がそこにあるとはつゆ知らず、10年間も無駄に過ごしてしまいました。

　北アルプスの槍ヶ岳の麓より流れる梓川の川沿いに位置し、別名「子宝の湯」と呼ばれているようで、お湯の温度は丁度良く、体の芯から温まる最高の露天風呂でした。内風呂600円で露天風呂は300円なので、超おすすめ。

【ちょっと遅いお昼ご飯in飛騨高山の小京都】14：30～16：30

　温泉の後なので完全にリラックスしていて気が抜けまくってしまいましたが、いよいよお昼ごはんを求めて飛騨高山の小京都へ。

　海外の観光客が多く有名店は入れませんでしたが、飛騨牛の握りを食べて、少し散策してサルボボの積木を買ったりして遊んでいました。

【いよいよ白川郷で車中泊】19：00～翌朝

　着く頃にはすっかり真っ暗で晴れているせいか満点の星空が綺麗でした。幸いまだ温泉がやっていたので白川郷で最後に温泉に入って就寝準備。

くるみケットに包まれ快適…ぐっすりです

　今回はくるみケットという電気毛布と夜通し使っても充電切れにならないようにポータブル電源を購入し、極寒の車中泊でも快適に寝ることができました。

　車中泊だと今までは何度か夜に起きてしまいがちでしたが、今回は熟睡で朝まで寝てしまいました。朝は車で旅行に来ていたと思われるタイ人に起こされてしまいました（笑）

【大晦日の白川郷巡り～ひるがの高原】7:00~10:00

　ようやく明るくなったので人生初の白川郷の散策へ、雨が朝から降り始めて雪がシャーベット状になり難しい路面でしたが、我らがオートウェイのハイフライは滑ることなく安定した走行を披露していました。

合掌造りでお馴染み白川郷

　白川郷は日本昔ばなしに出てきそうな雰囲気でレトロなビストロにぴったりな世界観で、その後はひるがの高原まで行くと完全に雪道に変わり楽しい下道ライフを満喫できました。

【九頭竜湖から越前へ】10:30~12:00

　道中は白鳥方面から九頭竜湖を抜けて福井市へ下道を移動していき、九頭竜湖の辺りは自然豊かで静かでとても良い道でした。

　もう少しゆったりしていきたかったけど、14時にめちゃくちゃ美味しい越前ガニを予約してしまったので、あまり寄り道出来ずに通過してしまいました。

【越前ガニ丼を食べに日本海沿いにある“まつ田”へ】14:00~15:00

越前ガニ丼

　人生初の越前ガニを食べに地元民の情報を活用して予約していたまつ田へ。今回の旅の最大の目的地と言っても過言ではありません。

　せいこ蟹という小さい蟹と越前蟹がふんだんに使われている丼ぶりを贅沢にいただいて来ました。既にここまでで2万円近く節約できているので、今回は太っ腹に6000円近く贅沢をしましたがお釣りが帰ってきて得した気分に。

【19時までに神戸に着かないと怒られてしまうことが判明（笑）】15:00~19:00

　突如、妻からの電話で、「19時までに戻ってこないと家族の夕飯に間に合わないからね」とお告げをいただき、越前ガニを食べてからはノーストップで敦賀まで行き、給油を済ませてから、六甲山の裏の三田市からアプローチしていき無事に6：53分に神戸に到着！最後は怒涛の200kmを下道だったので少し疲れました。

　何はともあれこれで“大人の下道倶楽部”は無事に終わり何とか無事に800kmを走破しました。

　今回の結果はガソリン代は6491円で神戸まで来ることができて＋9761円は食事代と温泉代になりました。ここまで贅沢しているのにこれだけ安価に楽しめる大人の下道倶楽部は魅力的ではありませんか？

　是非、機会があれば皆さんもやってみてください。この度は大人の下道倶楽部を読んでくれてありがとうございました。新井先生の次回作にご期待ください！笑