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スーパーフォーミュラ2023年シーズン開幕!ルーキーL.ローソンが鮮烈なデビューウィン【富士スピードウェイ】

掲載 更新 4
スーパーフォーミュラ2023年シーズン開幕!ルーキーL.ローソンが鮮烈なデビューウィン【富士スピードウェイ】

2023年4月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦が静岡県の富士スピードウェイで開催され、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)がオープニングレースを制した。野尻智紀(TEAM MUGEN)が2位、3位には追い上げをみせた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が入った。今回の開幕ラウンド富士と10月の最終ラウンド鈴鹿は1ラウンド2レースが行われる。

ぶっつけ本番で行われた予選はチャンピオン野尻智紀が獲得
2023年シーズンから導入される新型車両「SF23」のデビューレースとなる開幕戦。開発が進められてきた次世代マシンだが、事前テストは開幕前に行われた鈴鹿での走行のみ。開幕の地である富士スピードウェイでの走行はいきなり本番での走行となった。

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さらに、金曜日に予定されていたフリー走行が天候悪化を見越し中止になり、富士を初めて走るドライバーも多いことから、本来ノックアウト方式で行われる予選は45分のタイムアタック方式に変更されることになった。

そんなぶっつけ本番で行われた予選で速さを見せたのはディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(TEAM MUGEN)だった。

予選は気温14℃、路面温度16℃、路面は前日の雨によりウエットパッチが残りながらも、概ねドライというコンディションで行われた。

セッション序盤からチャンピオンの野尻が早々に1番時計を記録。今年から野尻のチームメイトになったリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が続きTEAM MUGENの1-2勢が体制が構築される。

ライバルである宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(TGM Grand Prix)らが好タイムを記録するも、野尻のタイムを上回ることができず、野尻のポールポジションが確定した。

ローソンのタイムを塗り替えた宮田が2位に食い込み、TEAM MUGENの牙城を崩すことに成功。ローソンはスーパーフォーミュラデビュー戦の予選を3位で終えた。

2023年 スーパーフォーミュラ 開幕戦 予選結果
1. 野尻智紀(TEAM MUGEN)1:22.062
2. 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)1:22.108
3. リアム・ローソン(TEAM MUGEN)1:22.266
4. 大湯都史樹(TGM Grand Prix)1:22.330
5. 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)1:22.339
6. 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)1:22.448
7. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1:22.600
8. 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)1:22.627
9. 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)1:22.635
10. 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)1:22.702
11. 山下健太(KONDO RACING)1:22.712
12. 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1:22.779
13. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1:22.849
14. 国本雄資(Kids com Team KCMG)1:22.899
15. 大嶋和也(docomo business ROOKIE)1:22.964
16. 福住仁嶺(ThreeBond Racing)1:23.010
17. 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1:23.040
18. ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)1:23.204
19. 松下信治(B-Max Racing Team)1:23.648
20. ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)1:23.666
21. ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)1:24.034
22. 小高一斗(KONDO RACING)1:24.055

L.ローソンがSFデビューウィン達成!F2上位ランカーが速さを見せつける
41周で行われた決勝レースは波乱の展開になったが、最も速く駆け抜けたのはルーキーのローソンだった。

スタートで順位をキープしたまま1コーナーに飛び込んだローソン。その後ろで4台がエンジンストールしスタートすることができず。また、1コーナーでも接触事故が発生し、山下健太(KONDO RACING)と小林可夢偉(Kids com Team KCMG)がリタイアしている。

2周目には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1コーナーのブレーキングで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)に追突。このアクシデントによりSC(セーフティカー)が導入された。

8周目にレース再開となりトップ野尻、スタートを決めた大湯都史樹(TGM Grand Prix)が2位、ローソンは3位につける。大湯に先行されたローソンはリスタート後のコカ・コーラコーナーで大湯をパスし2位に浮上。さらにトップの野尻に対し差を詰めていく。

野尻との差を1.5秒ほどまで詰めたローソンは、チームメイトに先んじて21周目にピットイン。それをみた野尻もローソンのアンダーカットを防ごうと22周目にピットイン。1コーナーでは野尻が前に出るも、タイヤが温まっているローソンが軽々と野尻をオーバーテイクしトップに浮上。

トップに出たローソンは野尻との差をさらに拡げにかかり、5秒以上のマージンを稼ぐ。しかし残り6周というところでアクシデントが発生。

バトルを繰り広げていた福住仁嶺(ThreeBond Racing)とジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)が1コーナーで接触しクラッシュしてしまったのだ。これによりこのレース2度目のSCが導入される。

残り1周の超スプリントレースが繰り広げられるかと思われたが、最終的にSCが入ったままファイナルラップに突入。これによりローソンのスーパーフォーミュラデビューウィンが確定となった。

2位には野尻、3位には見事な追い上げをみせた平川が入り表彰台を獲得している。

今回の勝負の分かれ目となったのは、ローソンのアウトラップの速さであり、勝負所を見極める嗅覚とそれを実行に移せる強烈な速さであろう。2022年にFIA F2でランキング3位を獲得し、来年以降F1を目指すレッドブル育成の有望株が実力を遺憾無く発揮し、レベルの高さを証明してみせた。

野尻をはじめ、国内組もルーキーに先行されて黙っているわけにはいかないだろう。ダブルヘッダーで行われる第2戦も注目だ。(写真提供:井上雅行/日本レースプロモーション)

2023年 スーパーフォーミュラ開幕戦 決勝結果(上位10名)
1. リアム・ローソン(TEAM MUGEN)41周
2. 野尻智紀(TEAM MUGEN) +2.058
3. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) +3.771
4. 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING) +5.213
5. 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)  +6.639
6. 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)   +7.306
7. 大湯都史樹(TGM Grand Prix)  +7.461
8. ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)  +8.550
9. 大嶋和也(docomo business ROOKIE)  +10.297
10. 小高一斗(KONDO RACING)  +11.131

2023年 スーパーフォーミュラ ドライバーズランキング(開幕戦終了時点)
1. リアム・ローソン(TEAM MUGEN) 21
2. 野尻智紀(TEAM MUGEN)18
3. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 11
4. 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING) 8
5. 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)  8
6. 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)  5
7. 大湯都史樹(TGM Grand Prix) 4
8. ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix) 3
9. 大嶋和也(docomo business ROOKIE) 2
10. 小高一斗(KONDO RACING) 1

2023年 スーパーフォーミュラ チームランキング(開幕戦終了時点)
1. TEAM MUGEN 35
2. TCS NAKAJIMA RACING 13 
3. ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 11
4. VANTELIN TEAM TOM’S 8
5. TGM Grand Prix 7
6. docomo business ROOKIE 2
7. KONDO RACING 1

[ アルバム : 2023年 スーパーフォーミュラ開幕戦 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • ルーキーのリアム優勝おめでとう!
    同じルーキーの日本人は、スタートストールで周回遅れになる始末
  • ちょっと情けない日本人ドライバー 恥ずかしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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