この記事をまとめると
■カングーオーナーを対象にした新たなイベント「カングーファーム」が行われた
デカくてイカつい! ファンが「ザワつく」新型カングーの変身っぷりと「エクスプレス」という隠し球
■カングーファームと名付けられた畑で育てられた野菜を収穫するというコンテンツがメイン
■この日のために一流シェフが用意した特別なカレーも振る舞われた
カングーのユルさは人生を幸せにする
販売台数や馬力など数字で表せるものでもない限り、そうそうクルマに日本一なんて言葉は使えないのだけど、カングーに触れると「あぁ、日本一人に寄り添ったクルマだな」と断言できる。初代も2代目もまるでペットのような、老若男女問わずに愛せるであろう見た目、工夫次第でいくらでも使い勝手の幅を広げられる作り、絶妙に懐の深い走り。私自身、縁あって2台のカングーと結構な期間を過ごしたことがあったのだが、昨今問題になる煽り煽られなんてこととは無縁。それは周囲をそんな気にさせない見た目と、運転していても不思議と穏やかになる雰囲気があるからだと思う。それでいて走りは、高速の120km/h区間でも余裕たっぷりだし、継ぎ目だらけのコーナーが連続する首都高でもダルさも不安もないから、心にゆとりが生まれる。それこそカングーに乗っている人はみんな善人なんじゃないかと思ってしまうほど──いや、そう信じたいので、オーナーの皆さんは運転にご注意を!
そうしたカングーの性格を表しているのが「カングー ジャンボリー」だ。富士山の麓の山中湖周辺にカングーが1000台以上集い、来場者は4000人を超えるというイベント。クルマの単一車種のオフ会というと、敷居が高く、そのクルマの知識がないと入っていけない、簡単に言っちゃえばオタクじゃないと厳しいイメージがある。その認識は半分正解で半分不正解だったりするのだけれど、カングージャンボリーに関してはまったく別モノ。「私のクルマ見てください!」感もないし、愛犬連れで遊んだり、フリーマーケットを楽しんだり、愛車の後ろでテーブルと椅子を出してコーヒーを入れてみたり、それぞれが自然の中で各々のカーライフに沿った過ごし方をするようなイベントなのだ。こんなに生活を彩ってくれるクルマはほかにない、そう断言できる。
さて、カングーオーナーにとっては当たり前の前置きが長くなったが、先日私の元に、ルノー・ジャポンからイベント取材の案内が届いた。文面を要約するとなんでも「カングーファームがあるのでぜひ遊びにきてください!」というもの。もうこの時点で楽しいことは確実! カングーファームという名前からしていまはやりの「チル」だったり「ユル」だったりの言葉がピッタリのカングーに、マッチした言葉だし、カングーの立ち位置をメーカー自体がよくわかってらっしゃる! 何しろ「遊びにきてください」という文面なのだから。
やや雨交じりの不安定な天気のなか、クルマで向かったのは千葉県成田市にある成田ゆめ牧場。案内された駐車場に着くと、すでに数台のカラフルなカングーが止まっている。
イベントの内容はこうだ。「ルノー・ジャポンが畑を借りて野菜を育てました。ちょうどいい時期なのでカングーオーナーのみんなで楽しく収穫してご飯を食べましょう!」というもの。
「素晴らしい!」と素直に思う。まずこのイベントはルノー・ジャポンが主催しているのだ。自動車メーカーが自らカングーの世界感をしっかりと捉えて、オーナーを楽しませるイベントを作り上げるのだから最高だ。メーカー主催のイベントなんて他にもある、なんて声も聞こえてきそうだが、なにしろカングーはもう新車で買えない車種。ヨーロッパではすでにデビューしている3代目が今年中に日本でも登場する予定とのことだが、少なくともいまは販売を終了しており、その車種のオーナー向けにメーカーが「新たな」イベントを考えるのだから、それはもうオーナーとしても嬉しい限りだろう。
今回参加したのは、抽選で当たった10組のカングー乗り。入口でロサンジュがプリントされた収穫バッグを渡され、まずはイベントの説明と挨拶を聞く。なんとこのイベントにはルノー・ジャポンの、小川隼平新社長のご家族も参加されており、小川社長からは「前任社長の大極さんが、どうしてもやりたいといって企画したのがカングーファームなんです」との話を聞くことができた。
ではイザ畑へ! と参加者全員が席を立った瞬間、突然雨が降り出すといったハプニングがあったものの、数十分の待機で雨は上がり無事にイベントは進行。こうした待っている間もみんな穏やかにファミリーで談笑したり、テントからスマホで風景を撮ったりと穏やかに過ごせるあたりにも、カングーのイベントだなぁとしみじみ感じてしまう。
子ども達が夢中になる自然体験!
畑に到着すると、基本自由に収穫開始。じつはこの野菜、代官山青果店というプロが面倒を見て育てたもので、品質は保証付き! 当日も代官山青果店のスタッフが収穫の方法を教えてくれて、みんな思い思いにバッグに野菜を入れていた。ちなみになっていた野菜は、白茄子、茄子、かぼちゃ、ピーマンで、じつは私もかぼちゃをひとつお土産にいただいたのだがじつに美味しかった。
収穫時には青空に恵まれ、汗を流しながらバッグ一杯に野菜を詰め込む。参加者にはお子さんが多く、自分の顔よりも大きいかぼちゃを抱えたり、珍しい白茄子にビックリしたり、時折飛び出してくるアマガエルと遊んだりと、そこら中で笑顔が見られた。
収穫を終えると今度は苗を植える体験。最近はなかなか子どもが土に触れる機会が減っていて、土を触るのが苦手な子も多いというけれど、この日参加したキッズたちはみんな元気いっぱいに苗を土に埋め込んでいた。この日植えられた苗も、このカングーファームで大切に育てられ、次回イベント時に収穫されるに違いない。
畑からベースのテントに戻ると、いよいよお待ちかねの昼食。流石にいま穫ってきた野菜を使って……というわけにはいかず、準備してあったカレーをいただく。だが、このカレーがまた凄い! ミシュランのビブグルマンも獲得しているSPICE CAFÉのシェフ、伊藤一城さんが作り上げたスリランカ風のカレー2種。このカレーにさまざまな野菜のおかずが添えられたもので、家庭はもちろん、なかなかお店でも出会えないもの。収穫で身体を動かしたせいか、お父さんを中心におかわりする参加者もいて、みんな大満足の様子だった。
お腹もいっぱいになったところで、このイベントは終了! コンテンツを詰め込みすぎないところがまた、カングーの世界感に、そしてカングーオーナーにもマッチするのだろう。私自身、炎天下での取材ということで心地良い程度の疲労を感じていたのだが、帰路で社用車のステアリングを握りながら、「あぁ、これがカングーだったらもっとラクなんだろうな」なんてカングーのゆったりした走りを想像してしまった。
さて、カングーファーム。第一回目となる今回は抽選で当たった10組しか参加できなかったが、また次回も開催される可能性があるという。そのときはルノー・ジャポンのホームページに情報が出るので、チェックしてほしい。満足のいく1日になること間違いナシだ。
さらにカングーオーナーには朗報! カングーファーム時にルノー・ジャポン側からアナウンスがあったのだが、コロナ禍でリアル開催されていなかったカングージャンボリーが、今年は行われる予定だという。ベテラン参加者はもちろん、まだ行ったことがないという方も、まったく緊張せずに参加できるイベントなので、ぜひとも一度その目で見てほしい。
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