実はエアダクトを兼ねている内部隔壁
旧グンゼ製ハイテックモデルのジャガーEタイプを作っていこうというこの連載、今回はボンネット内側の隔壁を組み立ててみよう。
6歳から60歳のお子様に!その歴史は今から65年前、1958年に始まった…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第6回
【画像19枚】最終的にはあまり役に立たないかもしれない組み立ての様子を見る!
さて、前にも言ったようにそろそろタイヤを付けてもよいのだが、それより前に、実は以前から気になっていたことがある。このEタイプの制作にあたって、キット発売当時の模型誌の記事も参考にしていることは以前にも述べたが、その中にひっかかる記述があるのだ。それは、「フロントカウル裏側のエッチングはエンジン・パーツと干渉するので要注意」という意味の一文である。
他のところは「仮組みをして調整しておく」というような書き方であるのに対し、ここだけはハッキリ「干渉する」と書かれている。しかも、作例の写真はボンネット裏側を撮影したカットが掲載されていない……。本来、新製品レビューとしてひと月程度で制作して満足な仕上がりになるようなキットではないと思われるので、もし省略したのだとしても仕方のないところだとは思うのだが、ではどんな具合に干渉するのか、ということが非常に気になる。
……そんなわけで、この隔壁の仮組みをここで行ってみたわけであるが、この部分は、キットではエッチングだけで構成することによって、とてもシャープに表現されている。3枚のエッチングパーツをそれぞれ折り曲げて組み合わせることによって、ボンネット裏側の隔壁を成立させてしまうのだが、では実車ではこれらのパーツをどういう名称で呼ぶのか、そこをまず述べておこう。
ラジエターの前に位置するメッシュ部分はストーンガード、その左右のパネルはヘッドライト・ダイアフラムあるいはヘッドランプ・パネルで、キットのエッチングではこの3つはひとつながりになっている。タイヤハウスを形成している部分は実は空気の通り道になっていて、ここはエアダクトである。このエアダクトは実際にはヘッドランプ・パネルを貫通して、その前後でひと繋がりなのだが、キットのエッチングでは前後で別パーツという印象だ。そしてタイヤの後ろに来る部分は、シャシー側と同じくマッドガードとなる。
実はエアダクトである、というのは、同スケールならエレールやレベルのキットでは表現されており、特にレベルのEタイプではそれが非常にきちんと分かる形になっている。このあたりは、キットのエッチングをベースにしつつ、プラ板やアルミ板などでディテールを作り足そうかと考えているのだが、さらに言うとこのエアダクトやマッドガードも、付け根部分はパネルが二重(表側と裏側で三重か?)になっており、それを留めるボルトなども付いているようなのだ。リアサスペンションのクレードルもそうだが、シャープなのは良いとしても、キットのままではあまりにペラペラすぎるように思われる。
大半を作り直すにしても各部との干渉は注意
また、ヘッドライト部のダイアフラムや、それらおよびストーンガードの下の部分(実車パーツカタログを見ると、ここはフロントのバランスパネル――簡単に言うとアゴ部分――側と一体のようである)が大きく切り欠かれた形となっているのだが、実車ではもちろんそんなことはなく、顔の裏側はほぼ完全にパネルとメンバーで覆われており、こんな大きな隙間は存在していない。そうしたところも修正したいので、結局のところ顔面裏側はストーンガードのメッシュ部分を残して完全に自作することとなってしまうかもしれない。
とは言っても、この切り欠きはフロントのサブフレームの逃げでもあるので、そこと干渉するかどうかも確認しながら作らないと、後で泣きを見ることになるだろう……などとつらつら考えながら仮組みを進めてみたのだが、結局のところ、これらインナーバランスを組み立ててみるだけでひと苦労となってしまい、途中「これは組めないのではないか」とまで思ってしまったほどであった。実際にエンジンのパーツとどのように干渉するのか、そこはまた次回ということにしよう。
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みんなのコメント
どこにどう干渉しているかの現状を伝える写真が一切無く
文章だけで表現するってのには無理があるってこと
次回もこの感じで推し進めるのなら
読んであれこれ想像を巡らすのも苦なんで
製作不能でリタイヤしていただきたい
作例記事をあてにして作例記事を書いてる意味不明な状態。わざわざ書く事ではなくて仮組みすればいいだけの事。しかも、実車でどうのこうの無意味でただ単に尺を埋める為の記事にしか見えない。この人にグンゼのハイテックを完成させるのは無理だよ。