現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「市販前提のチューニングパーツが装着されたGRスープラ(RZ)を世界初体感!」HKSの動きが早すぎる!

ここから本文です

「市販前提のチューニングパーツが装着されたGRスープラ(RZ)を世界初体感!」HKSの動きが早すぎる!

掲載 更新
「市販前提のチューニングパーツが装着されたGRスープラ(RZ)を世界初体感!」HKSの動きが早すぎる!

市販パーツがほぼ完成!? HKSの動きが早すぎる!

純正サスを車高調化するアジャスターキットは秀逸

「市販前提のチューニングパーツが装着されたGRスープラ(RZ)を世界初体感!」HKSの動きが早すぎる!

まだデリバリーすらまともに開始されていない段階だというのに、早くも市販化前提のチューニングパーツを装着したGRスープラ(RZ)の登場だ。

手がけたのは、日本が世界に誇るチューニングパーツメーカーHKS。その経歴と実力が認められ、早い段階からトヨタより車両を託されていたというニュースは以前WEB OPTIONでスクープした通り。以後、HKSは水面下で市販パーツの開発をスタートさせ、ようやく第一段階のチューンドスペックが完成したのだ。

まずサスペンション。当初は車高調も考えたようだが、そうなるとグレードによっては純正のアクティブコントロール(AVS)機能をカットする必要がある。それではデメリットが生じるため、HKSは純正ダンパーを活かしたままスポーツ走行ができるサスキットを先行開発した。

このサスキットは、純正ダンパーケースに被せて車高の調整を可能とするアジャスターと、適度にレートアップしたスプリングで構成されている。簡単に説明するなら「純正サスの車高調化」だ。

車高のダウン量は最大で45mm。デモカーは、適正よりも若干低めのマイナス約30mmに設定していたが、このあたりがストリート仕様としては使い勝手が良くてベストだろう。

それにしても、適度に落とされた車高と純白のアドバンレーシングGTの効果は想像以上。ボテッとした純正ルックスが、素直にカッコいいと思えるロー&ワイドフォルムに大変身しているではないですか! ホイールと車高だけで、ここまで良くなるクルマも珍しい気がする。

ちなみにホイールサイズは19インチでフロントが9.0Jの+25、リヤが10.0Jの+30。タイヤはアドバンネオバAD08R(F255/35-19 R275/35-19)をセットしている。

早速、体感試乗(助手席インプレッション)させてもらったが、乗り心地は純正とほぼ同等。それでいてシッカリと足が動いているし、タイヤのインフォメーションもよく伝わってくる。もちろんAVS機構は使えるので、走行シーンに合わせた切り替えが可能だ。

体感試乗ドライバーを担当した元D1ドライバーの長谷川大輔選手も「この足は本当に良いですよねー」と高評価。ちなみに、長谷川選手は個人でGRスープラを注文していたりもする。

さすがにサーキットレベルの走りだと厳しくなるだろうが、オーナーの大半はストリートメインで純正のAVS機構を活かしたいはず。当然、HKSは得意のハイパーマックス(車高調)も開発するだろうが、まずは最も需要が見込めるアジャスター式から製品化して早々に覇権を握ろうと言うわけだ。なお、このサスキットは10万円以下での販売を視野に入れて最終セットアップ中とのことだ。

そしてマフラー。スポーティなサウンドを強調するべく、ストレート構造のメイン85φ→65φ×2デュアルレイアウトを採用。素材はSUS304ながら、純正から大幅な軽量化(ノーマル:24.3kg→HKS:18.4kg)を実現している点も見逃せない。

テールエンドには、美しいヒートグラデーションを有するチタンを採用。

今回の取材で初めて知った事実なのだが、GRスープラの純正マフラーにはバルブが設けられていた。コールドスタート時などしか機能しない(閉じない)設定のようだが、HKS製も純正に準じてバルブを設置。そしてバルブへと繋がる純正ハーネスはそのままカプラーオンで使える形状としている。

センターパイプ部は楕円形状が採用されているが「純正も楕円なんです。最低地上高への配慮でしょうね。よくできていますよ」とはHKS広報の近藤さん。

サウンドは最高だった。GRスープラは遮音性が非常に高いため、このくらい音量が太くないと気持ちが昂ぶらないし、それがスポーツカーを名乗る存在ならなおさらだろう。音質も直6らしい甲高さが表現されていて、これなら往年のチューニングファンも納得のはず。

とはいえ、このマフラーは日本国内の保安基準内に音量を収まっておらず、海外専用モデルという位置付けで販売される予定だという。

「日本で保安基準適合のアフターマフラーを作るのは本当に大変ですよ。純正がギリギリですから。ウチはとりあえず海外需要を考えて、このモデルを先行開発しました。国内用(保安基準適合モデル)はもう少し先になりそうですね」。

その他、純正交換タイプの高効率エアフィルター(乾式)もスタンバイ。GRスープラのチューニング戦争の開始を告げる狼煙をHKSが上げたというわけだ。

最後に。今回、HKSのチューンドGRスープラを体感するにあたり、比較のために直4ターボ搭載のSZグレード(197ps)が用意されていた。で、乗り比べてみて強く感じたのは「買うなら無理してでも直6モデル一択」ということ。

直6より軽いとはいえ、ここまでチカラが無いと軽快感など体感できるわけがない。これなら、86(ZN6)の方が圧倒的に速いし楽しいだろう。知り合いの編集者いわく「258ps仕様のSZ-Rならもっと良いよ」とのことだけど、どうせ同型タービンのブーストアップだろうし…。そこに590万円の価値があるとは到底思えない。

スタイルにのみ惚れ込んでいるなら何でも良いだろうが、GRスープラというFRターボスポーツを本気で楽しみたいなら、後で後悔しないためにも直6モデルを選ぶべきだ。

PHOTO:Mitsuru KOTAKE

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
AUTOSPORT web
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
ベストカーWeb
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
ベストカーWeb
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
Auto Messe Web
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
AUTOSPORT web
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
AUTOSPORT web
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
くるまのニュース
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
Auto Messe Web
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
AUTOSPORT web
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
くるまのニュース
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
VAGUE
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0101.8万円

中古車を検索
ストリートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0101.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村