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シルビア19年ぶり“復活”!? 日産 新型「シルビアEV」ビジュアル公開! 斬新グリルレス顔披露も「伝統に敬意」表す

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シルビア19年ぶり“復活”!? 日産 新型「シルビアEV」ビジュアル公開! 斬新グリルレス顔披露も「伝統に敬意」表す

■初代「シルビア」をグリルレス化!?

 日産「シルビア」は、7代目モデル(S15型)を最後に、2002年をもって生産終了した2ドアクーペですが、いまなお多くのファンを持つ名車として知られています。

【画像】日産 新型「シルビアEV」披露されたデザインを見る!(25枚)

 生産終了からまもなく20年を迎える2021年秋に、日産の欧州法人(以下、欧州日産)が「もしEV化した新型シルビアが存在したら」というテーマに基づいて、最新のデザインを公開しました。どんなデザインが披露されたのでしょうか。

 2021年9月2日に、欧州日産が運営する「NISSAN STORIES(日産ストーリーズ)」で公開されたデザインは、欧州日産のデザイン担当バイスプレジデントであるマシュー・ウィーバー氏の手で取りまとめられたものです。

 シルビアをリバイバルするにあたり注目されたのは、1964年の東京モーターショーで発表され、1965年4月から1968年6月までの短い期間しか販売されなかった初代「シルビア」(CSP311型)です。

 マシュー・ウィーバー氏は初代シルビアのデザインについて、次のようにコメントしています。

「初代日産シルビアは、非常に静かでかつ控えめな方法で、時代を先取りしていました。このモデルは非常によく熟成されており、現在でもその地位を確立しています。

 また『高品質で普遍的な魅力を備える』というグローバル製品に期待されることを示す好例でもあります」

 そのうえで初代シルビアをモチーフに、EV化した新型モデルをデザインするにあたり、次のようなことを意識したとマシュー・ウィーバー氏は説明します。

「初代シルビアを未来に向けてリ・デザインするにあたり、私たちはその伝統に敬意を表したいと思いました。

 もっとも特徴的なポイントは、ボディワークの上部と下部をつなぐクリーンなラインです。今回のEV化されたシルビアでは、上部をすっきりとシャープにカットすることで、その存在感をさらに際立たせています。

 未来の世界が意識された、電気自動車にふさわしいデザインとしました」

 また、EV化されたことによる従来との違いに関して「EVであるためパワートレインの冷却の必要性が非常に低く、従来ラジエーターがあった場所にグリルを設ける必要がなくなりました」とマシュー・ウィーバー氏は説明。

 そのためグリル部分はフロントパネルに置き換えられているほか、「EVの主要コンポーネントは従来のエンジン車とは大きく異なり、パッケージも違います。その結果EV化されたシルビアは、外観から想像するよりも車内が広く取られています」(マシュー・ウィーバー氏)ということです。

※ ※ ※

 2002年のシルビア生産終了後、日産は“新型シルビア”を示唆するスポーツカーのコンセプトモデルを何度も公開してきましたが、8代目となる新型シルビアの市販化には至っていません。

 今回、欧州で公式に「シルビア」の名前が用いられた新デザインが公開されましたが、あくまでデザインのみの領域に留まります。果たして「シルビア復活」の可能性はあるのか、多くのファンが注目しています。

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