ロールスロイス モーターカーズは22日、2017年7月に英メイフィアで初公開された新型「ロールスロイス ファントム」を日本で発表した。
ファントムは、1925年に初代がデビューしたロールスロイスのフラッグシップモデル。これまでにも数々のVIPやセレブの愛車として選ばれてきた。新型では定評ある“魔法の絨毯のような乗り心地”や、静粛性、さらに装備に磨きをかけたという。
新型ファントムは新設計のオールアルミ製スペースフレームアーキテクチャー「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用する。このアーキテクチャーにより乗り心地や静粛性を高め、ボディ剛性は従来のファントムVIIに比べて約30%向上しているとのこと。なお、このアーキテクチャーは新型ファントムを皮切りに、今後「プロジェクト カリナン」の市販モデルやすべてのロールスロイスへの採用が予定されている。
さらに静粛性の面では、車両全体に厚さ6mmで2層の艶出し処理を施すとともに、130kg以上におよぶ遮音材や鋳造のアルミ製ジョイント、およびタイヤ内部に特殊な発泡体を持つ新設計の「サイレントシールタイヤ」の採用により、“世界でもっとも静粛なクルマ”が追求されている。
もうひとつ新型ファントムならではの特徴が、ダッシュボード内やインパネ周りを“アートの空間”として装飾することができる「ギャラリー」だ。これはオーナーにアートを嗜む人が多いことや、オーナーのパーソナライズの可能性を広げる新たな装備として採用されるもの。ダッシュボードのガラス内を、オーナーの希望するユニークなデザインで飾ることができる。メーカーの方でも同社の職人やデザイナーが手がけたギャラリー用の装飾物を用意しており、オーナーは好みのデザインでインテリアの装飾が可能となっている。
新型ファントムの車両価格は5460万円から。ロングボディ版のファントム・エクステンデッド・ホイールベースは6540万円からとなっている。
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