この記事をまとめると
■EVやHVなどの「回生」とは走行で使用した電力の一部を戻して貯えることだ
【今さら聞けない】ハイブリッドやEVの回生ブレーキってどんなブレーキ?
■回生ブレーキでは最大で60%ほど電気を戻せるとの話がある
■EVは回生ブレーキを使用することでブレーキパッドの摩耗を抑えられる
よく聞く「回生」ってそもそもなに?
回生とは、「生き返る」という意味がある。そこから、再び元に戻ることの意味で使われる。
電気自動車(EV)で回生といった場合、走行で使った電力の一部を車載の駆動用バッテリーに戻すことを指す。走っているEVの速度という運動エネルギーを電力に戻し、貯えるのだ。
EVでこれが可能になる理由は、駆動用モーターと発電機が同じ機構であるからだ。電力を与えれば回転し、駆動力としてEVを走らせることができる。逆に、走っている速度を利用し、その運動エネルギーを与えれば、発電機に切り替わり、電気を生み出すことができる。たとえば発電所は、水力(位置のエネルギー)や火力(熱エネルギー)といったエネルギーを、発電機に与えることで電気をつくっている。それと同じことをEVでは実現できる。
モーターも発電機も、磁石がもつ磁力で動き、回転力や電気を生じさせる。たとえば磁石を釘など鉄に近づけると、磁石に釘がくっつく。それは、手で引っ張ると力が必要な強さだ。それが磁力である。
アクセルペダルを戻し、モーターへ電力を供給しなくなると、今度はタイヤ側からの回転が力としてモーターへ伝えられ、モーターは発電機に切り替わる。そして発電するわけだが、それは磁力の働きによるので、回転を止めようとする力が同時に働き、それがブレーキの役目を果たす。エンジン車でいえば、エンジンブレーキのようなものだ。ブレーキペダルを踏んで使う油圧ブレーキとは別の減速手段である。
EVはその回生による発電のとき、速度を落とすブレーキのような働きをするので、これを回生ブレーキと呼ぶ。
いずれにしても、EVは、モーター/発電機というふたつの働きを備えるものを使い、アクセルペダルを踏めば電気が流れて加速し、アクセルペダルを戻せば減速しながら発電し、バッテリーに電気を貯めることをやっている。
EVはエンジン車とは違うクルマとして捉えるべき
では、回生を利用した発電でどれくらいの電力が得られるのだろうか?
実際、アクセルペダルの戻し量によっても異なるが、最大で60%ほど電気を戻せるとの話がある。100%まではいかないが、使ったエネルギーの6割を戻せるなら、有効活用しなければ損だ。ただしそれには、アクセルのワンペダル操作が不可欠になる。
エンジン車に回生に替わる機能はない。したがって、基本的にはブレーキペダルを踏み、油圧ブレーキで減速したり、止まったりしなければならない。ほかに、先にも述べたエンジンブレーキや、空気抵抗も減速の要素のひとつだが、近年は燃費向上のため高い段のギヤで走ることが多く、空気抵抗も少ない外観になってきているので、油圧ブレーキへの依存度が高いだろう。
逆にEVは、回生によるブレーキの働きを利用できるので、ワンペダル操作を使えば使うほど、油圧ブレーキの使用頻度が減る。結果、ブレーキパッドの摩耗を抑えられる。それは、部品交換費用の軽減につながる。
回生はEVだけでなく、モーターを併用するプラグインハイブリッド(PHEV)、ハイブリッド(HV)、マイルドハイブリッド(MHV)の各車でも利用できる。
EVは、単にエンジン車の代替ではなく、独自性のある別のクルマという発想をするとよいだろう。
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