【速報】新型BRZに続き価格全判明！ 安いぞ!! 新型GR 86は279万円の「RC」設定＆10月末発表へ

　2021年7月29日、スバルがトヨタとの共同開発スポーツカー、新型BRZを発表した。エントリーグレードで308万円、最上級で343万2000円という価格設定だ。先代よりも価格は上がったが、装備の充実度などを考えると、安すぎるくらいだろう。

　ここで気になるのが、後発となるGR 86の価格だ。今回、筆者が販売店等への取材をおこない、新型GR 86の価格が判明。装備品の違いも含めながら、注目のプライスと販売店の反応について解説していく。

文／佐々木亘、写真／池之平昌信、TOYOTA

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一般向けグレードは303万6000円スタート

新型GR 86は3グレード5種類のラインナップが用意される（RCグレードのみ：MT仕様）。価格帯は、279万9000円～351万2000円

　新型BRZは2グレード4種類の展開である。最も廉価な「R」（6MT）が308万円、「R」（E-6AT）が324万5000円だ。ハイグレードの「S」は、6MTが326万7000円、E-6ATが343万2000円となっている。

　対して、新型GR 86は3グレード5種類のラインナップとなる。「RC」は6MTのみで最も廉価なグレードだ。中間グレードの「SZ」、最上級の「RZ」では、トランスミッションに6速MTと6速スポーツATを準備する。

　筆者の取材から判明した新型GR 86の価格は以下の通りだ。

RC（6MT）／279万9000円
SZ（6MT）／303万6000円
SZ（6AT）／319万9000円
RZ（6MT）／334万9000円
RZ（6AT）／351万2000円

「RC」グレードは、できるだけ装備を簡素化し、車両本体価格を下げている。BRZには、RCグレードに相当するモデルはないので、「RC」の279万9000円という価格を、BRZと比較する意味はないだろう。

　対して、GR 86の「SZ」に相当するのが、BRZの「R」グレードだ。MT車で比較すると、4万4000円、AT車では4万6000円、GR 86のほうが安くなっている。

　上級グレードになると、BRZとGR 86のプライシングが逆転する。BRZのハイグレード「S」と、GR 86の「RZ」を比較すると、MT車で8万2000円、AT車では8万円GR 86のほうが高くなった。

　この価格差はどこから生まれるのだろうか。公表されているBRZの装備と、筆者の取材から判明しているGR 86の装備を比較していく。

グレード差が大きいGR 86と無難にまとめたBRZ

GR 86のタイヤは、「SZ」には215/45R17サイズ、「RZ」にはミシュラン パイロットスポーツ4の215/40R18サイズが採用された

　サスペンションは両者同様の、フロントにストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用する。タイヤは、BRZの「R」とGR 86の「SZ」では215/45R17サイズ、BRZの「S」とGR 86の「RZ」は215/40R18と、こちらも同サイズだ。

　外観はボディデザインの違いこそあれ、ルーフパネルにアルミ材を採用するなど、高剛性・軽量化を図られた新型の特徴は同じだ。細かな部分となるが、BRZではリアフォグランプが全車ディーラーオプション設定となっている。対してGR 86は「RZ」で標準装備、「SZ」でディーラーオプション設定となっている点に注目したい。

アルミパッド付スポーツペダルは、「RZ」には標準装備され、専用スポーツブレーキパッド、そして専用のレッドカーペットの内装が施される。ただし、「SZ」オプション設定となる

　室内に移ろう。本革巻のステアリングやシフトノブは、両者同様の装備となる。変化が出るのは運転席の足元だ。アルミパッド付スポーツペダルが、BRZでは「R」・「S」ともに標準装備なのに対し、GR 86では「RZ」に標準装備、「SZ」ではメーカーオプション設定となる。

　またGR 86の「RZ」には、専用のレッドカーペットを使用した、エモーショナルな内装が施される。ブレーキには、専用スポーツブレーキパッドを装着する点も見逃せない。

　装備品の印象としては、BRZが上級グレードとベースグレードの差を小さくしているのに対し、GR 86は「SZ」と「RZ」の差が大きい。

「SZ」はコストパフォーマンスに優れ、「RZ」は上級グレードらしく、装備品の豪華さもズバ抜けて高い。4種の中で、最も特別感を味わえるのは、GR 86の「RZ」になるだろう。

正式発表は10月末？ ゆっくりと新型GR 86がベールを脱いでいく

GR 86の事前受注が開始され、10月下旬に正式発表となる。筆者の調査によると、工場生産開始は10月18日とのこと

　すでに車両詳細が公表され、予約注文が進んでいるBRZ。スバル販売店には展示車両が用意されていて、BRZオーナーのみならず、86オーナーも、数多く来店しているという。

　GR 86の正式発表は10月下旬を予定している。車両の工場生産開始は10月18日（筆者調べ）となっているため、正式発表時に展示車両が用意される店舗は、限定される可能性が高い。

　トヨタでは、GR 86の発表を、ゆっくりとしたスケジューリングで進める。展示車両と試乗車を完璧に準備した、現86オーナー向けの販売店内覧会を11月20日前後から予定し、一般向けの店頭発表会は12月初旬におこなう予定だ。

　車両やカタログがない状態での事前受注は、8月末からスタートする。乗り換えを考える現86オーナーは、新型BRZの姿を見て、ウズウズしているに違いない。予約注文台数は、目標通りに積みあがるはずと、トヨタ販売店では、GR 86に期待している様子が見えた。

　新型BRZを見るために、トヨタ販売店スタッフが、スバル販売店を訪問する様子があり、あるトヨタ販売店では、こんな話を聞くことができた。

「スバルで新型BRZを見てきました。スタイル・質感ともに、素晴らしい仕上がりです。86も同じように良い仕上がりで登場してくれることでしょう。BRZを見て、新型86への不安がなくなりました。事前予約からしっかり売れるクルマだと思います。」

　新型BRZから遅れること3か月、GR 86の正式発表へ向けて、トヨタ販売店の準備は万端だ。

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　初代86登場時には、販売店にAREA 86（現GRガレージ）を作り、スポーツチューニングショップを立ち上げ、86オーナーへ向けたイベント活動も積極的に行った。今回GRを冠した86にかけるトヨタの思いも、相当に強い。

　新型GR 86をきっかけに、トヨタのファン、クルマのファンが、さらに増えていくはずだ。正式発表まで期待は大きく膨らんでいく。

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Comments

RCとは言え300万を大きく下回るグレードがあるとは想像してなかった。やはりこの辺はトヨタとしても拘ったのかな。
先代RCみたいに「せっかく作ったのに…」って事にならないといいね。

GRヤリスのRCはそこそこ売れてるのかな？先代86のRCはエアコンもなく、不人気すぎてすぐ廃止になったけど