モンテカルロ市街地サーキットで開幕したF1モナコGP。初日のフリー走行1回目で最速タイムを記録し、続くフリー走行2回目でも2番手タイムを記録したメルセデスのルイス・ハミルトンは「最高の1日だった」と振り返った。
今年のF1は既に7戦を消化し、両チャンピオンシップで首位に立つレッドブルに対して、マクラーレンやフェラーリが接近している状況の中モナコGPを迎えた。
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狭くツイスティなコースレイアウトはレッドブル向きとは言えず、これまでRB20は低速域、縁石やバンプの対応に苦戦していた。そのため、マクラーレンやフェラーリがモナコでレッドブルを上回るのではないかというのが大方の予想だった。
しかし初日を終えて、今季これまで表彰台を獲得できていないメルセデスもその優勝戦線に名乗りを上げた。FP1最速のハミルトンは、FP2こそフェラーリのシャルル・ルクレールにトップを譲ったものの、その差は0.188秒と接近していた。
「良い1日だった。間違いなく、サーキットで走った中で最高の1日だった」とハミルトンは語った。
「マシンの感触もすごくポジティブで、ドライビングもすごく楽しめた。このコースはすごいね。それにグリップもかなり良い感じだった」
「バランスにはまだ課題があると思うけど、強力そうだ」
また、早々にマシンから限界を引き出せたことは印象的だと感じたか? と尋ねられたハミルトンは次のように答えた。
「そうだね。モナコで僕はそうだから、驚きはないよ」
「ただ驚いたのは、グリップレベルと、マシンの反応だった。この2年間、特にここで走った時よりも走りを楽しめたというのは間違いない」
「2回目のセッションで、僕らが改善できたかどうか分からない。ロングランではまだ多くの課題が残っているし、最後までレースを走りきれるようにしないとね」
ハミルトンはそう語るものの、燃料搭載量の少ない予選アタックでは依然ポジティブなのではないかと訊かれ、次のように答えた。
「そうだね。それは間違いない。僕らはそれを失う訳にはいけない」
「ただロングランペースとグレイニング(ささくれ摩耗)を改善する必要があるんだ」
一方チームメイトのジョージ・ラッセルは、FP1で3番手を記録したものの、ステアリングの振動に悩まされる問題に直面し「一生懸命、ゴリラみたいにステアリングを握り続けても揺れ続けた」と吐露した。
しかしラッセルもハミルトン同様に「全体的に、マシンはとても良いパフォーマンスだった」と初日を振り返った。
メルセデスはモナコで、フェラーリやマクラーレン、レッドブルといった優勝候補に肩を並べたように見えるが、ラッセルは「モナコでは何が起こるか分からない」と冷静な姿勢を見せた。
ただマシンの感触は、過去のモナコGPの中で1番良いと自信を見せた。
「状況がすぐに変わることは分かっている。でも、今日は間違いなく僕らにとって最高の金曜日だった。マシンの感触は、これまでのモナコあたりで1番良い。だからポジティブなことが沢山ある」とラッセルは語った。
「今はみんなが急速にタイムを伸ばしている。昨年に比べて、今日のラップタイムがどれだけ速いか分かるはずだ。僕らはずっとずっと速いんだ。ラップレコードが更新される可能性もある。多分、明日は誰かが更新するかもね」
「願わくば、それが僕らであってほしい。でも感触は良い。天気がどうなるかも見てみないとね」
そしてラッセルは予選順位を次のように予想した。
「トップ5と言っておこう。トップ5だと良いんだけど、状況はすぐ変わるし、色々なサプライズがある。誰にも分からないよ。モナコでは何が起こるか分からない」
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