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アストンマーティン コンセプトモデル「DBR22」が、モントレー カーウイークに登場。往年のル・マン優勝車をオマージュした2シーター・オープンコクピットスポーツだ。

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アストンマーティン コンセプトモデル「DBR22」が、モントレー カーウイークに登場。往年のル・マン優勝車をオマージュした2シーター・オープンコクピットスポーツだ。

2022年8月15日(現地時間)、アストンマーティンは2022 モントレー カーウイークで、 デザイン コンセプトカー「DBR22」を発表した。V12ツインターボを搭載した2シーターのコーチビルドは近い将来、極めて限られた台数のみ生産される予定だ。

「Q by アストンマーティン」の設立10周年を記念するデザインコンセプト
モントレー カーウイークは、米国カリフォルニア州のモントレーという街を中心に、約10日間にわたってさまざまなクルマのイベントが開催される。最近は、プレミアム ブランドがここで、コンセプトカーやニューモデルのワールドプレミアを行うことが多い。

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ここで紹介する「DBR22」は、アストンマーティンのビスポーク部門である「Q by アストンマーティン」の設立10周年と、その無限の可能性を祝うためのモデルでもあるという。

クラシックなプロポーションと完璧かつ筋肉質な曲線を備えたDBR22は、アストンマーティンの伝統を誇り高く表現している。このモデルは、1953年のル・マン24時間レースに参戦した「DB3S」や、1959年のル・マン24時間レースに優勝した「DBR1」といった、世界の頂点に君臨する2シーターのオープンコクピット スポーツカーを送り出してきた同社の長い系譜を物語っているだけではなく、説得力のあるテーマをダイナミックかつ新たな解釈で表現している。

かつて、アストンマーティンは世界88台限定のスペシャルモデル「V12スピードスター」を発表し、さらに、前述の「DBR1」をオマージュした特別仕様「V12スピードスター DBR1 カスタム」を発表したが、このDBR22は、そのコンセプトの延長線上にあるモデルといえるだろう。

クラシックな佇まいと現代的なアプローチの融合
DBR22は、アストンマーティンのデザイナーが考案した、まったく新しいボディを特徴としている。彫刻的で筋肉質な存在感を創出するため、最小数のボディパネルから構成され、その結果、ドラマチックでエレガントなスタイルをシームレスに融合し、いくつかの非常にユニークなデザインエレメントで補完されたボディが完成した。

フロントグリルには、アストンマーティンの量産車に採用されているベーンの代わりに、ユニークなカーボンファイバー デザインを活用している。これは、前述のDBR1とDB3Sからインスパイアされたものだ。

5.2LのV12ツインターボを搭載したエンジンフードにはU字型のベントが設置されている。長いボンネットライン、低いウインドディフレクター、ドア上部に取り付けられたカーボンファイバー製アームの繊細なミラーなどが特徴的だ。DBR22用に新設計されたユニークな14スポークデザインの軽量アロイホイールは、モータースポーツ由来のセンターロック ハブを備え、ボディカラーも含めて特注の色にカスタマイズが可能だ。

コクピットは、数多くのユニークなコンポーネント、レザー、素地を露出させたカーボンファイバーを幅広く使用し、クラシックな佇まいと現代的なアプローチを融合している。まったく新しいダッシュボードとスリムなインフォテインメント ディスプレイに代表されるアーキテクチャーは、クリーンで整然としたインテリア環境の創出に貢献している。

インテリアはレーシングカーからインスピレーションを得ているが、快適性も重視している。現代的なダッシュボードやドア上部、そしてカーボンファイバー製のパフォーマンスシートは、しなやかで独特の香りを放つレザーが張られ、魅力的なインテリアが生み出されている。

シート後部では、ドライバーとパッセンジャーの後方に生まれるエアフローを整流するため、ナセルと呼ばれる隆起が左右に設置されている。リアエンドには、専用設計されたスリムで幅広いライトストリップを採用し、他車とは一線を画した水平基調のグラフィックを特徴としている。その下には、熱を後方に排出するためのパーフォレーテッドデザインのパネルが設置されている。

スムーズに統合されたディフューザーと2本の大径エキゾースト テールパイプにより、DBR22は信じられないほどの存在感を発揮し、エキサイティングなドライビング体験を提供する。これらの内外装の素材や色も、多様なオプションが設定されている。

V12ツインターボは715ps/753Nmを発生
フロントの長いボンネットの下に搭載される5.2LのV12ツインターボは、最高出力715ps、最大トルクは753Nmを発生。公称の0→60mph(96km/h)加速は3.4秒、最高速度は319km/h。エンジンとドライバーの間には、乗員を風から保護する小さなスリップストリームのみが設置され、DBR22は刺激的で鮮烈なマシンとなることを運命づけられている。

DBR22はドライバーとの一体感を高めることを目標に開発され、そのシャシは優れた精度、俊敏性、走行フィールのすべてを実現するように設計されている。DB専用のエンジン キャリブレーションとトルクを最大限に活用する8速パドルシフトATを組み合わせ、他のどのモデルとも異なる挙動と出力特性を備えている。

シャシ構造にもこだわり、フロントとリアに採用されるユニークなシアーパネルは、ねじり剛性をさらに高め、専用のキャリブレーションが施されたアダプティブ ダンパーは、優れたボディコントロールと洗練された走りを実現している。これにより、DBR22は公道でもサーキットでも至高のドライビングプレジャーを提供する。

リアのサブフレームは、アストンマーティンで初採用した3Dプリンターで製造された複数のアルミニウム素材を接着したものだ。これは大幅な軽量化と剛性の維持に加え、必要に応じて、非常に少ない数量のモデル用の特別なパーツを製造することができる。

2022年8月19日から21日まで、ペブルビーチ コンクール デレガンスに展示されるDBR22は、「Q by アストンマーティン」のごく限られたカスタマーを対象に製造される予定で、109年にわたるアストンマーティンの歴史の中で、もっとも希少な1台になると謳われている。果たして、日本には何台がやって来るのか。その姿を1日でも早く見てみたいものだ。

[ アルバム : アストンマーティン DBR22 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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