予選から大いに盛り上がりを見せていた
2024年で102回目を数える別名「レース・トゥ・ザ・クラウド」とも呼ばれている「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」のレースウィークがスタートしました。その初日となる6月17日には、エントラントが一堂に会して公開車検を行います。これを目当てに近隣の住民が見学に来ていたりして、会場は大いに盛り上がっていました。
なんちゃってセレブが650馬力の新型ヒョンデ「アイオニック5N」を駆る!「とにかく一度乗ってみて。ヒョンデのイメージが変わるわよ~」
102回目のパイクスピークにヒョンデが大攻勢をかけてきた
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、アメリカ・コロラド州にあるパイクスピーク(標高1万4115フィート=4302m)という山を舞台に、いかに速く山頂まで駆けあがるかを競うヒルクライムレースである。
初開催は1916年。102回目を数える今回のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムには、最終的に62台がエントリー。標高2862mのスタート地点から頂上までの全長約20kmの1本道のコースを1台ずつアタックすることになる。
そのレースウィーク初日となる2024年6月17日(月)はインスペクションデー(車検日)で、各チームが決められた時間に前後して公開車検に臨んだ。その会場となるブロードモア・ワールドアリーナには朝からエントラントが集結し、チームの受け付け、そして車検や装備品のチェックで1日中にぎわった。
今回もっとも注目されるのが、ヒョンデ「アイオニック5N」のエキシビションクラスへの参戦である。最新モデルの「アイオニック5N TA(Time Attack)Spec」が2台と、市販モデルのアイオニック5Nが1台という布陣になる。
TA Specに乗車するのは、2023年のパイクスピークの覇者でこれまで3度「キング・オブ・ザ・マウンテン(山の男)」の称号を受けたロビン・シュート(49号車)と、WRC(世界ラリー選手権)で走るドライバー、ダニ・ソルド(198号車)だ。このシュートとソルドが乗る車両は全く同じもの。ソルドはパイクスピーク初挑戦となるのでルーキー扱いだ。
同じくパイクスピーク・ルーキーとなるロン・ザラスは市販車のアイオニック5Nに乗る。当初のエントリーリストではポール・ダレンバック(キング・オブ・ザ・マウンテン3度/殿堂入り)が乗車することとなっていたが、現在のエントリーリストには名前はなくなっており、現地の車検会場にも現れることはなかった。
TAスペックは、市販のアイオニック5Nの基本パッケージを変えることなく、ワイド化とエアロパッケージを組み込んだ仕様となる。ショックアブソーバーやブレーキ、さらにはヨコハマ ADVAN A005の18インチのスリックタイヤを採用。量産車のパワーエレクトリック(PE)システムのソフトウェアチューニングにより、リアモーターの出力を37ps増加させ、最高出力687psを発揮することになる。これらの車両は、ヒョンデ・モーター・アメリカのサポートを受けるブライアン・ハータ・オートスポートが担当。
今回のパイクスピークには、米国はもちろん米国以外の13の国と地域から続々と参戦。車検に合格した各車両はこれから4日間の練習走行日を迎え、決勝日は2024年6月23日(日)となる。
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みんなのコメント
バッタとかウンカの襲来みたいなもんだよね
要は招かざる奴が大勢で押し寄せる現象