現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > COTY受賞! スバル・レヴォーグの歴史と人気の秘訣

ここから本文です

COTY受賞! スバル・レヴォーグの歴史と人気の秘訣

掲載 更新 26
COTY受賞! スバル・レヴォーグの歴史と人気の秘訣

 かつてのレガシィ・ツーリングワゴンの役割を担う

 この記事では、スバルのステーションワゴン、レヴォーグの基本情報をおさらいしたい。

【試乗】新型レヴォーグで雪を求めてロングドライブ! 「疲労の少なさ」と「走る楽しさ」は圧巻

■スバル・レヴォーグとは?

 レヴォーグはいま日本では孤高の存在ともいえるステーションワゴン。スバルには過去レガシィ・ツーリングワゴンが存在したが、6代目よりツーリングワゴンがなくなったうえに、サイズも米国をターゲットとしたため大型化した。そのため、かつてのレガシィ・ツーリングワゴンの役割をレヴォーグが担うこととなった。

 レヴォーグ(LEVORG)とは、LEGACY(大いなる伝承物)、REVOLUTION(変革)、TOURINGの3つの単語を組み合わせて作られた造語。「レガシィの後継車として新たな時代を切り拓く」という意味を込めて名付けられた。

 レヴォーグは現行型が2代目となる。

 初代モデルは2014年に登場し、2020年まで販売された。ガソリンのみの設定で、最高出力170馬力、最大トルク250N・mを発揮する1.6リッターターボエンジンと、最高出力300馬力、最大トルク400N・mの2リッターターボエンジンをラインアップ。ボディサイズは全長4690mm×全幅1780mm×全高1485-1500mm。5代目レガシィ・ツーリングワゴンと比較しても、全長を100mm、全高を50mm縮小しており、日本で扱いやすい設計とした。

 駆動方式はAWDのみ。なかでも1.6リッターモデルは前60:後40のトルク配分を基本に前後輪のトルク配分をコントロールする「アクティブトルクスプリットAWD」、2リッターモデルには前45:後55と後輪へのトルク配分を増やした「VTD-AWD」(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を採用。

 安全面についても、プリクラッシュブレーキ、全車速追従機能付クルーズコントロール、アクティブレーンキープ、AT誤後進抑制制御などの機能を備えるアイサイトVer.3を搭載して登場。2017年には、全車速追従機能付クルーズコントロールとアクティブレーンキープの作動範囲を広げ、精度を高めたるアイサイト・ツーリングアシストを追加している。

 そして2020年にフルモデルチェンジを施し、2代目が登場。詳しいスペックは後の項目にて説明する。

■カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021受賞

 2代目レヴォーグは「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にて、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

 スバル最近のプラットフォーム、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)とフルインナーフレーム構造の組み合わせによって、高い操縦性や快適性を実現。1.8リッターターボ直噴エンジンはリーン燃焼という新技術に挑戦した。インテリアも大型のセンターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターで構成された先進的なコックピットを採用。3D高精度地図データとGPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX」を設定。以上の内容などが評価され、受賞に至った。

■現行モデルの詳細スペックをおさらい

 最高出力177馬力、最大トルク300N・mを発揮する、新開発の1.8リッターターボエンジンを採用。ボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500 mm。駆動方式はAWDのみ(アクティブトルクスプリットAWD)だ。燃費はWLTCモード総合で13.6-7km/L。

 グレードは「GT」(310万2000円)、「GT-H」(332万2000円)、「STI Sport」「GT EX」(348万7000円)、「GT-H EX」(370万7000円)、「STI Sport EX」(409万2000円)を展開し、EXの付くグレードでは「アイサイトX」、ドライバーモニタリングシステム、コネクティッドシステム「SUBARU STARLINK」、インフォテインメントシステム(音声入力端子付)が標準装備される。

「アイサイトX」はレヴォーグで初めて実現された注目の技術だ。準天頂衛星「みちびき」やGPSがクルマの位置を正確にとらえ、さらに3D高精度地図データがその先の道路を把握。これにより高速走行時に、快適なレーンキープを実現しながらカーブ前で減速したり、渋滞時のハンズオフ走行をアシスト。またウインカーひとつで周辺車両を検知しながら自動でレーンチェンジを行う、アクティブレーンチェンジアシストも含まれる。

 またSTI Sportグレードを有するのも特徴のひとつだ。STI SportとはSUBARUのモータースポーツ活動を統括するSTIとともに開発された最上級グレード。よりスポーティな走りや内外装デザインが実現されている。

 走りについてはZF製の電子制御ダンパーや、5つの走行モードが選択可能なドライブモードセレクト、専用の225/45R18タイヤ&18インチアルミホイールを採用。外装は専用のグリルやバンパー、内装はボルドー/ブラックで仕立てた本革シートなどを採用し、高次元の走りを予感させるルックスとなっている。

■新型レヴォーグ人気の理由

 人気の理由1)コストパフォーマンスの良さ

 先進的な技術や内外装を実現し、アイサイトVer.3については全車に標準装備されているにもかかわらず、価格は310万2000円から、またハンズオフ運転などができるアイサイトX搭載モデルで370万7000円から手に入れることができるとなると、コストパフォーマンスは高いと言えるだろう。

 人気の理由2)最新技術の搭載

 アイサイトXや車内の縦型モニターなど、スバル車のラインアップのなかで先進装備の先駆けモデルとなっているため、注目度が高いと考えられる。

 人気の理由3)ステーションワゴン

 かつてはブームを巻き起こし、各メーカーから多くの車種が登場したが、いまや絶滅危惧種となってしまったステーションワゴン。しかし多くの荷物を搭載することができるうえに車高が抑えられる分、スポーティな走りを可能とするステーションワゴンを好む人がいるのも確かだ。

■記事まとめ

 コロナ禍でクルマ移動に注目する人が増えるいま、積載性と走行性を兼ね備えたステーションワゴンというジャンルであり、スバルの先進技術を有するレヴォーグにぜひ注目してみてほしい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web

みんなのコメント

26件
  • 初代レヴォーグA型に乗っています。
    皆さんは、スバル車の初期型は良くないと言いますが、今も好調ですよ
    6年目で横浜ADVANのコンフォートタイヤに履き替えましたが、乗り心地よくなり同乗者に好評です。
    初代レヴォーグは凄く運転が楽しく気持ちいいですよ
    2代目はもっと快適で高性能かも知れませんが、
    まだまだ乗ります。
    緊急事態解除後の週末ですが、旅行に行ってきます。
  • COTYそれは売れない車、COTYそれは自動車評論家好みなだけの大衆車の形をしたスポーツカー、COTYそれはステマ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村