かつてのレガシィ・ツーリングワゴンの役割を担う
この記事では、スバルのステーションワゴン、レヴォーグの基本情報をおさらいしたい。
【試乗】新型レヴォーグで雪を求めてロングドライブ! 「疲労の少なさ」と「走る楽しさ」は圧巻
■スバル・レヴォーグとは?
レヴォーグはいま日本では孤高の存在ともいえるステーションワゴン。スバルには過去レガシィ・ツーリングワゴンが存在したが、6代目よりツーリングワゴンがなくなったうえに、サイズも米国をターゲットとしたため大型化した。そのため、かつてのレガシィ・ツーリングワゴンの役割をレヴォーグが担うこととなった。
レヴォーグ(LEVORG)とは、LEGACY(大いなる伝承物)、REVOLUTION(変革)、TOURINGの3つの単語を組み合わせて作られた造語。「レガシィの後継車として新たな時代を切り拓く」という意味を込めて名付けられた。
レヴォーグは現行型が2代目となる。
初代モデルは2014年に登場し、2020年まで販売された。ガソリンのみの設定で、最高出力170馬力、最大トルク250N・mを発揮する1.6リッターターボエンジンと、最高出力300馬力、最大トルク400N・mの2リッターターボエンジンをラインアップ。ボディサイズは全長4690mm×全幅1780mm×全高1485-1500mm。5代目レガシィ・ツーリングワゴンと比較しても、全長を100mm、全高を50mm縮小しており、日本で扱いやすい設計とした。
駆動方式はAWDのみ。なかでも1.6リッターモデルは前60:後40のトルク配分を基本に前後輪のトルク配分をコントロールする「アクティブトルクスプリットAWD」、2リッターモデルには前45:後55と後輪へのトルク配分を増やした「VTD-AWD」(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を採用。
安全面についても、プリクラッシュブレーキ、全車速追従機能付クルーズコントロール、アクティブレーンキープ、AT誤後進抑制制御などの機能を備えるアイサイトVer.3を搭載して登場。2017年には、全車速追従機能付クルーズコントロールとアクティブレーンキープの作動範囲を広げ、精度を高めたるアイサイト・ツーリングアシストを追加している。
そして2020年にフルモデルチェンジを施し、2代目が登場。詳しいスペックは後の項目にて説明する。
■カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021受賞
2代目レヴォーグは「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にて、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
スバル最近のプラットフォーム、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)とフルインナーフレーム構造の組み合わせによって、高い操縦性や快適性を実現。1.8リッターターボ直噴エンジンはリーン燃焼という新技術に挑戦した。インテリアも大型のセンターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターで構成された先進的なコックピットを採用。3D高精度地図データとGPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX」を設定。以上の内容などが評価され、受賞に至った。
■現行モデルの詳細スペックをおさらい
最高出力177馬力、最大トルク300N・mを発揮する、新開発の1.8リッターターボエンジンを採用。ボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500 mm。駆動方式はAWDのみ(アクティブトルクスプリットAWD)だ。燃費はWLTCモード総合で13.6-7km/L。
グレードは「GT」(310万2000円)、「GT-H」(332万2000円)、「STI Sport」「GT EX」(348万7000円)、「GT-H EX」(370万7000円)、「STI Sport EX」(409万2000円)を展開し、EXの付くグレードでは「アイサイトX」、ドライバーモニタリングシステム、コネクティッドシステム「SUBARU STARLINK」、インフォテインメントシステム(音声入力端子付)が標準装備される。
「アイサイトX」はレヴォーグで初めて実現された注目の技術だ。準天頂衛星「みちびき」やGPSがクルマの位置を正確にとらえ、さらに3D高精度地図データがその先の道路を把握。これにより高速走行時に、快適なレーンキープを実現しながらカーブ前で減速したり、渋滞時のハンズオフ走行をアシスト。またウインカーひとつで周辺車両を検知しながら自動でレーンチェンジを行う、アクティブレーンチェンジアシストも含まれる。
またSTI Sportグレードを有するのも特徴のひとつだ。STI SportとはSUBARUのモータースポーツ活動を統括するSTIとともに開発された最上級グレード。よりスポーティな走りや内外装デザインが実現されている。
走りについてはZF製の電子制御ダンパーや、5つの走行モードが選択可能なドライブモードセレクト、専用の225/45R18タイヤ&18インチアルミホイールを採用。外装は専用のグリルやバンパー、内装はボルドー/ブラックで仕立てた本革シートなどを採用し、高次元の走りを予感させるルックスとなっている。
■新型レヴォーグ人気の理由
人気の理由1)コストパフォーマンスの良さ
先進的な技術や内外装を実現し、アイサイトVer.3については全車に標準装備されているにもかかわらず、価格は310万2000円から、またハンズオフ運転などができるアイサイトX搭載モデルで370万7000円から手に入れることができるとなると、コストパフォーマンスは高いと言えるだろう。
人気の理由2)最新技術の搭載
アイサイトXや車内の縦型モニターなど、スバル車のラインアップのなかで先進装備の先駆けモデルとなっているため、注目度が高いと考えられる。
人気の理由3)ステーションワゴン
かつてはブームを巻き起こし、各メーカーから多くの車種が登場したが、いまや絶滅危惧種となってしまったステーションワゴン。しかし多くの荷物を搭載することができるうえに車高が抑えられる分、スポーティな走りを可能とするステーションワゴンを好む人がいるのも確かだ。
■記事まとめ
コロナ禍でクルマ移動に注目する人が増えるいま、積載性と走行性を兼ね備えたステーションワゴンというジャンルであり、スバルの先進技術を有するレヴォーグにぜひ注目してみてほしい。
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みんなのコメント
皆さんは、スバル車の初期型は良くないと言いますが、今も好調ですよ
6年目で横浜ADVANのコンフォートタイヤに履き替えましたが、乗り心地よくなり同乗者に好評です。
初代レヴォーグは凄く運転が楽しく気持ちいいですよ
2代目はもっと快適で高性能かも知れませんが、
まだまだ乗ります。
緊急事態解除後の週末ですが、旅行に行ってきます。
だって日頃からスバルヨイショばかり書いて
誰もスバルの批判はしようとはしないからな。
つまりスバルはメディアを掌握していて
もはや宗教と化している。