テクノロジーとラグジュアリーが融合
プジョー・シトロエン・ジャポンは6月26日、DSオートモビルズが生産するコンパクトラグジュアリーSUVの「DS3 CROSSBACK(ディーエススリー・クロスバック)」をカタログモデルとして導入すると発表した。
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昨年10月のパリモーターショーで世界初披露されたDS3クロスバックは、DSオートモビルズにとってはDS7クロスバックに続く新生DSブランドの第2弾。フレンチラグジュアリーカーの復活を目指すDSが、より多くのファンへのアピールを狙う期待の新星だ。
DSは日本も重要なマーケットだとして、DS3クロスバックは今年4月15日から国内導入記念モデルを限定60台でリリースしている。そして今回は、通年で販売するカタログモデルとしてデビューさせたわけだ。
フランスならではの前衛的リードがスピリット
DS3クロスバックは、PSAグループの新世代プラットフォーム「CMP」を初めて採用したBセグメントのコンパクトSUVだ。スリーサイズは全長4120×全幅1790×全高1550mm。ホイールベース2560mmというコンパクトなボディは日本の道路事情にもジャストフィットし、タワーパーキングにも入れる。ライバルはMINIクロスオーバーやBMWのX1、アウディQ2あたりで、国産車ならマツダCX-3や日産ジュークとマッチアップしそうだ。
日本に導入されるモデルのパワートレインは1.2リッターの直列3気筒ガソリンターボエンジンで最高出力130ps、最大トルク230Nmを発生。EAT8と呼ぶ8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせで、WLTCモード燃費は15.9km/L。本国では1.5リッターの直列4気筒ディーゼルターボや「E-テンス」と呼ばれるピュアEVも設定されていて、E-テンスは日本への導入も十分に考えられる。
エクステリアはプレスリリースに「彫刻が、動き出す」とあるように、ソリッドな造形と繊細に作り込まれたディテールでDSの新たな世界観をアピール。DSウィングに縦に連なるパールトップステッチのようなデイタイムランニングライトと、Bピラーの下部をえぐるように設けられたシャークフィンなどが個性を主張する。さらにフラッシュサーフェス処理されたリトラクタブルのドアハンドルとウェザーストリップを巧みに隠した窓枠の処理で、革新的なサイドビューを生んでいる。
一方インテリアは、DSブランドが目指す「スピリット・オブ・アバンギャルド」の理念を体現したもの。ベーシックグレードのBe Chic(ビーシック)には“モンマルトル”、ミドルグレードのSo Chic(ソーシック)と上級グレードのGrand Chic(グランシック)には“バスチーユ”と、パリを代表する名所をそれぞれインテリアのテーマに掲げている。
バスチーユのインテリアではインパネの基調色がブロンズカラーで、ダイヤモンドパターンのスイッチとクロームのベゼルのハーモニーが独自の世界を演出する。Apple CarPlay/Android Auto対応の7インチタッチスクリーンも標準装備。さらにグランシックにはヘッドアップディスプレイとダイヤモンドステッチのレザーシートも用意される。
走行位置距離をアシストする独自のテクノロジー
DS3クロスバックの先進性はデザインだけでなく、むしろハードウエアにあるのかもしれない。アクティブクルーズコントロールとレーンポジショニングキープを統合した先進運転支援機能の「DSドライブアシスト」を搭載。これは車間距離を保つとともに、白線を認識して車線内のポジションをキープする仕組みだが、車線内で「左寄り」または「右寄り」と任意のポジションを選べるのはPSAグループだけのテクノロジー。
また停車から3秒以内に前走車が再発進した場合は自動でスタートする機能もある。さらに前走車や対向車の動きを解析して自動調光を行なうDSマトリクスLEDビジョン、ヘッドアップディスプレイ、アクティブセーフティブレーキ、アクティブブラインドスポットモニターなどを備えている(グレードにより装備されないものもある)。
ボディカラーは新色のブルーミレ二アムとオルアンペリアルを含めた全8色を用意。ブランオパール、ノアールオニキス、ダイヤモンドレッドのルーフとの組み合わせが選択できる。車両本体価格は299万円から404万円(8%税込み)。
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