13年経過していても現役バリバリのクルマたち
自動車も機械であるから使用しているうちに徐々に消耗し、故障やトラブルが発生する確率が上昇する。そこで修理をするか乗り換えるかの判断がなされるわけだが、あまりに多額の費用が発生するようであれば乗り換えるというのが一般的だろう。一般財団法人 自動車検査登録情報協会のデータでは、平成29年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は12.91年となっており、重課税の対象となる登録から13年超になる前後で抹消されているようだ。
北米でヒットするスカイラインやレガシィが日本で売れない理由とは
しかし、街中では13年以上前のクルマでも頻繁に見かけるモデルも少なくない。そこで今回は、古いのに未だによく見かけるクルマを独断と偏見でピックアップしたい。
1)トヨタ・アルテッツァ
当時は「AE86の再来」などと囃し立てられてしまったため、ハードルが上がり過ぎてしまった感があるアルテッツァだが、手ごろなサイズのFRスポーツセダンとして考えれば非常によくまとまった名車と言えるだろう。2リッターのスポーツツインカムエンジンである3S-GEを搭載するRS200系はもちろん、直6の1G-FEを搭載するAS200系のフィーリングもよく、どちらもMTが選べる点も代わりがないところなのかもしれない。
2)ホンダ・ライフ(3代目)
軽自動車規格が新しくなった1998年のタイミングで3代目となったライフ。初代モデルのほぼキープコンセプトで一瞬では見分けが付かないからかもしれないが、それを差し引いてもまだまだ街中で見かけることが多い車種だ。むしろ4代目ライフのほうがあまり見かけなくなりつつあるような気すらするほど。この頃のライフはまだまだ構造がシンプルで、定期的なメンテナンスさえ行えば長く乗れるという点がいいのかもしれない。
3)マツダ・MPV(2代目)
ミニバン系はどのメーカーの車種も長く使われているイメージがあるが、中でも個人的に目に付くのがマツダ・MPVだ。大きすぎず小さすぎないボディに、サードシートが床下格納式のため使い勝手も上々。そしてマツダ製の直4エンジンはかなり丈夫で、少々メンテナンスをサボっていてもへこたれないところも息の長い理由のひとつかもしれない。2002年のマイナーチェンジではATが4速から5速になり、現代のモデルに比べても遜色ない点も大きそうだ。
4)トヨタ・セルシオ(3代目)
ヤンチャな感じの若者がコテコテな感じで乗っている車両はもちろん存在しているが、意外と年配ユーザーが大切に維持している姿を見かける30系セルシオ。そういった年配のユーザーからしてみれば、レクサスは欧州車っぽさが強いし、今さらクラウンに戻るわけにもいかず、純和風な最後の高級車であるセルシオを大切にしているのかもしれない。これはプログレユーザーにも同じことが言えそうな気がしているが果たしてどうか。
5)スバル・レガシィツーリングワゴン(3代目)
ワゴンでも走りを楽しめるということを確固たるものにしたレガシィツーリングワゴン。とくに3代目の2リッターターボは当時の自主規制値いっぱいの280馬力を発生していた(AT車は260馬力)。もちろん廉価グレードも含めすべて4WDであり、荷室の使い勝手もよく、中古車の価格も手ごろということで、さまざまなユーザーからの需要が未だに高い1台と言えるだろう。
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