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平成30年度の自動車税を払うその前に我思う…

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平成30年度の自動車税を払うその前に我思う…

年に一度のご挨拶。来ましたね。支払いが伴うものは、やはりどうしても気持ちが後ろ向きになってしまします。あまり進んで、一刻を争ってまで納付しなければ。残念ながら、そうは思えないというのが率直なところです。もっとも受益者負担。いろんな恩恵を受けています。クルマに乗っているだけで。ですから負担しなくてはいけないのは間違いないのですが。こういうことではいけませんね。納税の時期になると、確かに古いクルマの割増しの話、そもそも高いという話。ネットや、メディアの記事でも数多く見かけるようになります。エコカーが優遇されて、大切にクルマを使っているユーザーを、環境負荷の元凶であるかのように呼ばわるあの課税体系とか、釈然としないところがあります。その中身以上に、その税制の放つニュアンスに、いかがなものかと思うわけです。ですが、少し視点を変えて、税金の季節だから、愛車との向き合い方について見直したほうがいいのではないか。先日ふとそんなことを思ったもので、今回はそんなお話をしたいと思います。

自動車税は所有に対しての課税です。年間でどこへ何をしに何キロ走っても、何回出かけても、払う税金は同じなわけです。軽自動車であれば今は10000円ほどでしょうか。ひと月800円ほどになりますか。3000ccのクルマであれば、割増しのないもので、51000円ですか。月当たりにすると4000円ちょっとですね。割増しになる古いクルマで月に5000円弱でしょう。少なくとも私の感覚では、こうして考えると、それほど法外な気はしなくなったのです。まあ、仕事柄出かけることも多いですし、たくさんクルマに乗る機会もあるので、そう思うのかもしれません。これに駐車場代。先月から大家さんの都合でいいところに移され、それまで9000円の消費税だった駐車場が12000円の消費税になりました。自動車保険もかかります。そう考えると、車両代を除く年間の維持費というと、まあ車検代の月割りというのもありますが、これは車両代のほうに入れるとして、25000円ほどで収まることが多いのではないでしょうか。

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まあ、持たないのがスマート、借りれば充分。カーシェアでいいよねとか寝言の横行する昨今ではありますが…。「ぜんぜん良くありません!!」というのが私の個人的な感覚です。だいたい、持たないほうがスマートという人は、たまにクルマに乗ると、我欲むき出しの運転をしていないでしょうか。「制限速度以内で走っているのだから問題ない」と右車線を、大いにかつ優雅に、制限速度以内で走っていたり。そして突き詰めていくと速度制限は違反していないが、通行帯に関しては違反です。キープレフトですね。車線も、車線内でも。基本的には。交差点の真ん中でどっちかなあ??ときょろきょろしていませんか?そんなあなたを見かけたら、他のドライバーは待たなければいけないのですが、不慣れだから仕方ない。みんないたわるべきというのは少し違うようにも思うのです。

大前提、資格を持っている人の業務です。その意味では全員ドライバーは「プロ」といえるのです。責任ある行動とは、法規遵守にもまして、スムースネスはどうしても求められるし、それを目指すべき。そんな志がドライバーには必要ではないかと感じるのです。確かにそうやって考えると、そんなに安くないけれど、しっかり使っていればこれ以上に価値を享受できているよね。という値付け(と言ってはいけませんね、税金の金額設定)だと感じたのでした。自動車交通の観点でも、この税金が妥当なくらいはクルマ利用してほしい、慣れてほしい。そんな線だなと思ったりしたものです(まあ、全員ガッツリ乗り始めたら、24時間大渋滞なのかもしれませんが)。

ここには、まだ、マイカーが持つ時間的自由。そして人によっては仕事の張り合い。自分へのご褒美。「見栄」だなんだという前にも、数えると次々に出てくる価値の数々は入れていませんので、まあ、あってもいいけれど、カーシェアのほうがいいなんてことはまったくないのです。なんか車庫証明の制限を外して、連名所有とかできたらまた需要は増えそうな気がするのですが。複数のオーナーで全員の名前で登録し、クルマを仲間内で融通する。そうすると、マリンレジャーに行くときに使うクルマを海の駅の近くにおいておくグループ。バスもない限界集落の人たちの通院や買い物。巡回業務の効率化など、今まではクルマではいけないよねという移動がクルマでできるようになることもあるのでは、と思ったほど。

ただ、ここで声を大きくして申し上げておかねばならないことは、別に何も、今の自動車税に賛成しているわけではないのです。言いたいことは山ほどあります。山ほどあるのに一年車検のクルマなども含めて、しっかり税金納めないと乗り続けることができないものだから「このお金は妥当なのだよ!」と自分に言い聞かせるため、こんなことをつらつらと並べているというのが実のところです。

政治が愚かなのでしょうか。社会が間違っているのでしょうか。まあ、どうでもいいですが、信念を曲げず、かけがえのない体験や出会い…。発見を平成30年度もしてまいりたいと思う所存であります。

[ライター・画像/中込健太郎]

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