■200万円台のタフ顔SUV! インドの10人乗り新型SUVがスゴイ!
2022年には世界第3位の新車販売市場となったインドでは、日本ではまず見ることのできないクルマを見かけることができます。
2023年4月に登場したフォース「シティライン」もそんなクルマのひとつと言えそうです。
【画像】なぜ10人乗り…? 謎の新型SUVがスゴい! 遠足みたいな…実車の写真を見る!(92枚)
14億を超す人口を誇るインドは、2022年の新車販売台数が日本を抜いて世界第3位となるなど、今後さらなる成長が期待されています。
日本ではまず目にすることのないクルマも多く走っているインドですが、2023年4月に発売されたフォース「シティライン」もそんなクルマのひとつになりそうです。
全長5120mm×全幅1818mm×全高2027mmという大柄なボディを持つシティラインは、一見すると、ひと昔前のメルセデス・ベンツ「Gクラス」のようです。
一方、シティラインは、4列シートの10人乗り仕様というパッケージングを最大の特徴としています。
また、ラダーフレームを採用していることから、インドの過酷な使用環境にも耐えうるモデルであることがうかがえます。
搭載されるエンジンは、2.6リッター直列4気筒ディーゼルエンジンです。
最高出力はわずか91馬力と3140kgの巨体を動かすには非力ですが、ディーゼルエンジンの強みを活かし、最大トルクは250Nmとそこそこです。
ちなみに、このエンジンはメルセデス・ベンツ製となっています。
フォースとメルセデス・ベンツグループは伝統的に深いつながりがあることから、シティラインにどこかGクラスのような雰囲気を感じるのはそのせいかもしれません。
組み合わされるトランスミッションは5速のMTで、サスペンションはフロントが独立懸架式のダブルウィッシュボーン、後輪がリーフスプリングとなっています。
シティラインは、2023年に登場した新型車ではあるものの、その基本構造はフォースが1990年代に発売したSUVのものを踏襲しています。
そのため、現在の日本で販売されているクルマに見られるような先進装備はほとんど搭載されておらず、ラジオやスピーカーすらありません。
その結果、シティラインの公式ウェブサイトでは、「大型のウィンドウ」「スタイリッシュなウィンカー」「ボディ同色の前後バンパー」などがアピールされています。
ただ、前席と後席で独立したエアコンシステムを備えている点は、インドの厳しい気候に配慮している点と言えそうです。
そんな必要最低限の装備を備えたシティラインの価格は、およそ150万ルピー(約240万円)となっています。
インドでは日本と同様に左側通行が採用されているため、シティラインも右ハンドルとなっています。
ただ、シティラインは日本の法規に対応することが難しいと見られることから、残念ながら日本に輸入される可能性はなさそうです。
※ ※ ※
インドで圧倒的なシェアを誇るスズキ(マルチ・スズキ)では、「アルト」や「ワゴンR」といった日本でもおなじみのモデルが人気を博しています。
どちらも日本で販売されているものとは異なるモデルではありますが、アルトは35万4000ルピー(約58万円)、ワゴンRは55万1500ルピー(約90万円)と、高いコストパフォーマンスを見せていることが人気の要因のひとつとなっているようです。
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