■恒例「モーニングミーティング」 今回のお題は「86/BRZ」!
毎月第3日曜日、A PIT オートバックス東雲(東京都江東区)の駐車場では、クルマに関するさまざまなテーマのもと「モーニングミーティング」なるイベントが開催されています。店舗がオープンする前の午前7時30分から同9時までの開催時間となっているため、休日の予定の前にドライブがてらフラっと参加できる手軽さも魅力のイベントです。
【画像】みんなイジりまくってんなぁ…「モーニングミーティング」に集った86/BRZを見る(36枚)
2023年3月19日に開催された「第39回モーニングミーティング」のテーマは「86/BRZ」で、アフターパーツメーカーやショップも出展し、そして非常に多くの新旧モデルとそのオーナーが集いました。
GR86で参加した「あいるー」さんは、『頭文字D』の影響でスポーツカーに興味を持ったといいます。先代86を購入しようと考えていたところ、新型が登場するというニュースを耳にして購入した初めての愛車だそうです。
最近ではスポーツ走行も楽しんでいるそうで、先月に交換したばかりというの横浜ゴムの最新ハイグリップタイヤ、「ADVANネオバ AD09」はかなりのお気に入りだそう。もともと同社のホイールである「ADVANレーシング RS lll」を装着していたので、同じブランド合わせになった満足感も高かったといい、加えてネオバ AD09は装着してすぐにハンドリングの良さを実感したとのこと。
サイドウォールとトレッドのデザインもカッコ良く、愛車をさらに引き立ててくれ、さらに戦闘的なトレッドのパターンに反してロードノイズが静かで乗り心地も良く、雨の日でも安心して走れるということで、「このタイヤにして本当によかった」と嬉しそうに話していた姿が印象的でした。
GR86で参加の「そんちゃそ」さんは、以前は「シビック タイプR(FD2)」に乗っていたとか。しかし、やはりFR駆動のクルマの方が乗っていて楽しいと感じ、乗り換えを決意したそうです。
実は趣味のセカンドカーとして2代目「ロードスター」も所有しているとのことですが、そちらは普段乗りには適さないということで、GR86は専ら通勤やレジャーの足として活用中といいます。
とはいえカスタマイズをするところはしっかり押さえており、D2のフロント6POT、リア4POTのブレーキキャリパーや、BLITZの車高調によるローダウンスタイルに仕上げられています。精悍なレッドのボディとホワイトのホイールによるコントラストもお気に入りとのことでした。
シャープな印象をより強調するブラックボディのGR86に乗る「さーもん」さんは、先代86からの乗り換えで、新型GR86が発表された姿を見てひと目惚れし購入を決意したとのこと。洗車マニアということで、あえて磨きがいのあるボディカラーを選択したというツワモノです。
カスタマイズした愛車のお気に入りポイントは、他車種流用のブレンボブレーキとか。86/BRZのブレンボ流用というとスバル系からが定番ですが、このキャリパーはキャデラックCTSのものだそうで、もともとグレーだったカラーをオレンジにリペイントしたそうです。この流用の仕方は、アメリカでは比較的メジャーな手法とのことですが、キャデラック自体が希少な日本ではレアな組み合わせといえるでしょう。
そのさーもんさんは学生時代、R32「スカイライン」でドリフトを楽しんでいたそうで、GR86でもドリフトにチャレンジしてみたいと話してくれました。
■BLITZがカスタマイズしたBRZは吸気サウンドまでチューニング
いかにも走り込んでいそうな雰囲気を纏った、「えびつん」さんの二代目BRZは、見た目の通りサーキットでグリップとドリフト両方のスポーツ走行を楽しんでいる1台だそうです。
フロントガラスに貼られる「オートサービスシグナル」のステッカーは、えびつんさんの実家のショップとのことで、ご本人も自らの手で車両をカスタマイズしているとか。クラッシュしてしまった前愛車の初代BRZに装着されていたパーツを移植するなどしており、納車されて最初にした作業が、前愛車に装着されていた2WAY LSDを移植することだったそうです。
そのように本格的なカスタマイズが施されたBRZではありますが、普段乗りもしているということで、今後はエアロパーツなどのドレスアップや音響のカスタマイズもしていきたいと話しており、筆者(小鮒康一)も今後の進化が楽しみです。
自動車用アフターパーツメーカーのBLITZ(東京都西東京市)はメーカー出展として、カスタマイズされた二代目BRZを展示していました。
古くからチューニングメーカーとして知られる同社は2023年3月現在、その取扱が足回りから吸排気系、ECUチューンにエアロパーツ、さらにはレーダー探知機と、幅広いジャンルを網羅しており、ユーザーのニーズに合わせたアイテムが揃っていることも特徴です。
今回BLITZが出展したBRZには、同社のアイテムが数多く装着されていましたが、足回りなどはノーマルのGR86/BRZそれぞれに与えられた乗り味の個性をスポイルしない味付けとなっているそうで、カスタマイズをしても“らしさ”が消えてしまうことはないのが嬉しいところです。
またファンネルタイプの給気口パーツは、吸気サウンドまでチューニングがなされ、走行中の高揚感もプラスしてくれる点が特徴で、ユーザーが物足りないと感じている部分を補完してくれる仕上がりとなっていました。
※ ※ ※
今回、新旧の86/BRZが集まったモーニングミーティングに足を運んでみて、印象的だったのは20代から30代前半と思しき若いオーナーがとても多かったことです。しかもそのほとんどのクルマがノーマル状態ではなくカスタマイズがなされており、若者のクルマ離れなんてなかったと錯覚するほどでした。
こういったイベントに足を運ぶユーザーは当然クルマ好きであるとはいえ、若者の姿が多い点を考えるとクルマの未来は明るいのかもしれませんね。
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