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【ヤマハ】バレンティーノ・ロッシ選手が2021年シーズンをもって MotoGP ライダーを引退

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【ヤマハ】バレンティーノ・ロッシ選手が2021年シーズンをもって MotoGP ライダーを引退

現在ロードレース世界選手権 MotoGP クラスに参戦中のバレンティーノ・ロッシ選手が2021年シーズンをもって引退することを発表した。今季、ロッシ選手はヤマハよりファクトリー仕様の YZR-M1の供給を受け、ペトロナス・ヤマハ SRT より同クラスに参戦している。

なお、ヤマハモーターレーシングはロッシ選手の引退後も「VR46 Riders Academy」および「YAMAHA VR46 Master Camp」などのライダー育成プログラムを通じ協力関係を維持する予定だ。

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ロッシ選手が MotoGP ライダーを引退、ヤマハ MotoGP 活動への多大なる貢献に感謝 MotoGP世界選手権9度の世界チャンピオンに輝いた伝説のライダー、バレンティーノ・ロッシ選手が、2021年シーズンをもって MotoGP ライダーを引退することを発表しました。ヤマハ発動機株式会社とヤマハ・モーター・レーシングは、今も継続中である16年間の素晴らしいパートナーシップに心より感謝の意を表します。

当社とロッシ選手のパートナーシップは2004年、南アフリカ GP での勝利から始まりました。以来、サーキットの内外で数々の素晴らしい瞬間を共有し、現在までに142回の表彰台、56回の優勝、そして2004年、2005年、2008年、2009年と4度の MotoGP 世界選手権のチャンピオンを獲得しました。

ロッシ選手のこの驚異的な戦績、レースへの情熱、そして無類のカリスマ性は、当社とMotoGP の歴史に多大なる影響を与えており、世界中で認められているロッシ選手は、「GOAT」(Greatest of All Time)という称号を得ています。

2022年にゼッケン46をつけるロッシ選手が MotoGP に出場しないということは、当社にとっても、MotoGP にとっても、ひとつの時代が終わることを意味します。しかし、当社とヤマハ・モーター・レーシングは、2021年以降も「VR46 Riders Academy」や「YAMAHA VR46 Master Camp」などを通じ、ロッシ選手との緊密な協力関係を維持していく予定です。

今回の引退発表と新たなキャリアへの移行は、ロッシ選手が MotoGP ライダーとして戦う残りの数ヵ月間のモチベーションに影響を与えることはありません。当社も、MotoGP レジェンドであるロッシ選手の貢献に感謝し、残る9戦が特別なパートナーシップを締めくくるにふさわしいレースとなるよう、最善を尽くします。

日髙祥博談(ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長)「はじめに、この場をお借りしてロッシ選手との素晴らしいパートナーシップに感謝の意を表します。ロッシ選手がコースやパドック、そして私たちとともにいないことは非常に寂しいことですが、私たちはロッシ選手の決断を尊重します。同時に、ともに築き上げてきたグランプリでのレガシーは大きな誇りです。

私たちがパートナーとして過ごした16年間は、壮絶な戦いと勝利に満ち溢れていました。ヤマハはファンやお客さまに感動をお届けすることを企業理念としていますが、ロッシ選手のヤマハにおける全キャリアは、特別な価値のあるものに出会ったときに感じる強い満足感と、大きなエキサイトメントそのものでした。今回、ロッシ選手がMotoGPキャリアの最後までヤマハのライダーであり続けてくれたことを、社員一同、大変うれしく思っています。

当社とロッシ選手の間には素晴らしい思い出がたくさんあり過ぎて、最もうれしかった瞬間をあげようとしてもひとつに絞ることはできません。困難なこともありましたが、信頼関係は決して揺らぐことなく、長年にわたって強固なパートナーシップを継続してきました。その間のロッシ選手の功績は、サーキットの内外に広がり、ヤマハのレース史における重要な役割を果たしてくれました。

信じがたいほどの努力と類まれなスキル、そして尽きることのない情熱に感謝し、そのサクセスストーリーをともに歩むことができたことを誇りに思います。私たちは、ともに築き上げた貴重な思い出を永遠に大切にしながら、今後も当社との関係性を維持し活躍していただくことを期待し、その思い出をさらに増やしていきたいと思います」

リン・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)「まず、ヤマハ・モーター・レーシングを代表して、これまでの特別なパートナーシップに心から感謝します。ロッシ選手が16年間にわたりヤマハのライダーとして活躍してくれたおかげで、私たちは伝説的なグランプリの時代にキープレーヤーであり続けることができました。

ヤマハとロッシ選手のパートナーシップは、まるでおとぎ話のように始まりました。ロッシ選手は、ヤマハで最初のレースとなった2004年のウェルコムで、見事な優勝を成し遂げました。それは、ヤマハのMotoGPレースプログラムを一変させ、チャレンジ精神を取り戻して再び MotoGP 世界チャンピオンになるための自信を与えてくれました。

こうして2004年から現在までに264戦に出場して56勝をあげ、2位を46回、3位を40回獲得し、2004年、2005年、2008年、2009年と4度の MotoGP 世界選手権のチャンピオンを獲得しています。

ロッシ選手は生ける伝説であり、その成功と才能は、ヤマハのレース史に多大な貢献をしました。また困難な時には、彼のポジティブな考え方が周囲を後押しし、良い結果を得るための努力の源となりましたが、これもロッシ選手のMotoGPに対する強い情熱があったからこそです。

ロッシ選手の輝かしいグランプリでのキャリアに終わりが来ることは、誰もがわかっていました。ロッシ選手の比類なきスキルとカリスマ性は、ファン、メディア、MotoGP パドック、そしてヤマハのスタッフ全員から非常に惜しまれるものとなるでしょう。2021年の残りのグランプリで、ロッシ選手の走りを堪能できる機会はあと9回あります。その意味で、これから開催されるレースでファンが戻って来てくれるとすれば非常にうれしいことです。残りのレースを楽しみ、11月のバレンシア GP ではロッシ選手に感謝の気持ちを伝えたいと思います」

バレンティーノ・ロッシ選手が残した記録26シーズンにわたってグランプリに参戦し、42歳の今もなお戦い続けているロッシ選手は、史上最も偉大なライダーの一人です。そのキャリアのなかでマイク・ヘイルウッド選手、カルロ・ウッビアーリ選手と並ぶ全クラスで合計9回のチャンピオンを獲得。ジャコモ・アゴスチーニ選手とアンヘル・ニエト選手だけがその数を上回っています。

ヤマハで264戦中56勝のロッシ選手は、ヤマハの歴代チャンピオンの中で最も成功したライダーです。さらには、5種類のレーシングマシン(500cc4気筒2ストローク、990cc5気筒4ストローク、ヤマハ990cc4気筒4ストローク、ヤマハ800cc4気筒4ストローク、ヤマハ1000cc4気筒4ストローク)で最高峰クラスのチャンピオンを獲得した唯一のライダーでもあります。

・これまでヤマハで264戦に出場し、優勝56回、2位46回、3位40回を獲得してきたヤマハ史上最も成功したライダーです。
・1996年にグランプリデビューを果たして今季で26年目を迎えており、グランプリで最も長く活躍しています。これまで423戦に出場し、そのうち363戦が最高峰クラスです。
・ヤマハで MotoGP クラスに参戦した期間(今季で16年目)が最も長いライダーです。
・ヤマハで142回の表彰台に立ち、MotoGP クラスに参戦したヤマハライダーの中で最も多くの表彰台を獲得しています。
・MotoGP クラスでヤマハ最多となる56勝を獲得しています。
・1996年のマレーシアでのデビューから2010年のムジェロでまで連続230レースを欠場することなく完走しています。
・グランプリの全クラスで423戦、最高峰クラスでは363戦(264戦がヤマハでの出走)に出場。全クラスおよび最高峰クラスでの最多出場記録を保持しています。
・2004年の開幕戦、南アフリカ GP で優勝し、異なるメーカーで最高峰クラスの連覇を達成した初のライダーです。
・2005年には11勝をあげ、ヤマハライダーでは最多となる年間優勝回数を記録しています。
・最高峰クラスで199回、全クラス合計で235回の表彰台に立っています。
・グランプリライダーの中で唯一、ラリーでも活躍しています(モンツァ・ラリーで7回の優勝経験があり、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催された2019年ガルフ12時間レースの GTE Am クラスで優勝)。
・ヤマハがグランプリで獲得した516勝のうち、最多となる56勝(11%)を獲得しています。
・現役のグランプリライダーであり、同時にチームオーナーでもある唯一の存在です。
・125cc、250cc、500cc、MotoGPの全クラス合計で6,330ポイントを獲得しています(2021年スティリア GP 以前)。

リリースヤマハ発動機株式会社(2021年8月6日発行)

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