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ミツオカM55の実車を見に行ってきた! モチーフはケンメリかチャレンジャー? 発売はするの? しないの?

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ミツオカM55の実車を見に行ってきた! モチーフはケンメリかチャレンジャー? 発売はするの? しないの?

 光岡自動車が11月16日、同社の創業55周年記念モデル、M55コンセプトを発表したが、本サイトでも大反響だった。そのM55コンセプトが11月24日からミツオカ麻布ショールームに特別展示されるということでさっそく実車を見に行ってきた。まだコンセプトモデルで市販化の予定はないというが本当なのか、直撃してみた。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、光岡自動車、ステランティス

ミツオカM55の実車を見に行ってきた! モチーフはケンメリかチャレンジャー? 発売はするの? しないの?

■モチーフにしたのはケンメリかチャレンジャーか?

ミツオカ麻布ショールームに特別展示中のミツオカM55コンセプト

 11月16日に発表されたので、すでにこのM55コンセプトを見た方も多いだろう。車名のMはミツオカ、55は光岡自動車の1968年創業55周年からとったものだ。光岡自動車にとって1970年代は今日の事業発展の礎を築いた時代。その1970年代に生きたクルマをイメージしたのがこのM55コンセプトだ。

 1960年代の終盤から70年代にかけて、スカイライン(ケンメリ)やセリカ、フェアレディZなど数々の名車が生まれた。アメリカでは1965年からオイルショックが起きる1973年まで、フォードマスタング、シボレーカマロ、ダッジチャレンジャー&チャージャーなど、マッスルカーブームが巻き起こっていた。

スカイラインGT-R(C110型通称ケンメリ)

 ではM55コンセプトは、どのクルマをモチーフにしたのか? 筆者はM55のフロントマスクを見て「ケンメリ」かと思ったが、写真をよく見ると1970年式ダッジチャレンジャーもしくは復刻した現行モデルのチャレンジャーではないかと想像した。

1970年式ダッジチャレンジャー

 さっそく、光岡自動車のデザイン部門トップの青木孝憲開発課課長に聞いてみた。「M55コンセプトのデザインは私ではなくもう一人の者が手がけました。特にどのクルマをモチーフにしたということはありません。1970年代のクルマって今見てもグッとくるものがありますよね。日本車もアメ車も含めて、の当1970年代当時の”最大公約数”としてM55コンセプトをデザインしたのです」。

2008年に復活したダッジチャレンジャー

 1960年代から1970年代前半にかけて、フォードマスタングやシボレーカマロ、ダッジチャレンジャー&チャージャー、プリムスクーダ&バラクーダ、ロードランナーといったマッスルカーをビッグ3がこぞってリリースしていた。日本では、ケンメリやセリカリフトバック、フェアレディZ、ギャランGTOなどスペシャリティカーには、随所に強いアメ車を感じさせるデザインを採り入れていた。

 光岡自動車ではM55コンセプトのベース車を明らかにしていないが、どう見ても現行モデルのシビック。MTであることからFF、1.5L、直4ターボ(182ps/24.5kgm)のLXかEXグレードだろう。

M55コンセプト。ダックテールスポイラーとルーバーがグッとくる

[articlelink]

■シビックのどの部分を交換してM55コンセプトになったのか?

ミツオカM55コンセプト

 写真を見てちょっとチョロQのような寸詰まり感があるのかなと想像していたが、実際に見るとそんなことはなく、自然で素直にカッコよかった。

 ダッジチャレンジャーはトランクが長い2ドアクーペボディだが、M55コンセプトはファストバックの4ドアクーペとボディ形状そのものが違う。

ベースとなったシビック

 シビックからAピラーから前のボンネット、フロントグリル、ヘッドライト、フェンダー、リアフェンダー、リアバンパーやテールランプ回りなどをFRP製パーツに交換している。

 細かいところではLEDのヘッドランプやリアテールランプの丸い部分は汎用品で、そのほかはワンオフ。

ヘッドランプは汎用品。ハニカムグリルやメッキ箇所、チンスポイラーなどはワンオフ

 特にダックテールのリアスポイラーやルーバーは1970年代のスペシャルティカーにとっては必須といえるもので、当時を知るおじさん世代にとっては涙がちょちょ切れるほど懐かしいアイテムだ。ちなみにルーバーは、後方視界OKだそうだ。

点灯するの丸い部分はテールランプ、ブレーキランプ、ウインカー、それ以外はワンオフ

 足元には前後235/40R18サイズのミシュランパイロットプライマシー4が装着されており、ホワイトレターはもちろん1970年代を意識したものだ。

ミシュランパイロットプライマシー4、235/40R18サイズ。ホワイトレターが泣かせる

 インテリアはシビックから大きくは変わっていないが、シートはパープルとグレーのハトメ加工の入ったレザー製で1970年代の雰囲気充分。

6MT! 基本デザインはシビックのものから変わっていない

 1970年代のアメ車はもちろん、日本車もクラシックカーブームでもはや手が出せないレベルにまで来ている。そこへ、ベース車が日本車という安心、かつこのカッコよさ。まさにBINGO!

 デザインスケッチから完成まで1年ほどかかったという。ボディ外板と外板のチリも合っていて隙間も小さくよくできているなあというのが正直な感想。

1970年代のスポーティモデルのシートはみなこんなハトメが入っていた

■いつ発売するのか?

コの完成度見てください! 実によくできている

 プレスリリースには「商品化の予定はない」と書いてあったので、改めて光岡自動車に直撃!「みなさまからの反響が大きければ市販化を考えています。現時点では未定です」とつれない返事。これだけのクルマを我々の前に見せておきながら、発売しないのはどうも納得いかない……。

 その後、話を聞いていくなかで、シビックの供給体制に課題があるようで、市販化は間違いないところだが、販売にこぎつけるまで時間がかかりそう、ということがわかった。「発売は2024年中、2025年?」と食い下がって聞いてみたがほんとのところよくわからないらしい。

 ロックスター、バディ、そしてM55と立て続けにボクらをワクワクさせてくれるクルマをリリースする光岡自動車。なるべく早くM55を発売してくれるのを待ってます!

 ミツオカM55は、2023年11月24~12月16日までミツオカ麻布ショールーム、2024年1月12~1月28日までミツオカ富山ショールームにて特別展示しているので、この目で見たい方はぜひ!

実際に見るとカッコいいM55コンセプト。欲しくなってしまった

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みんなのコメント

20件
  • ねこやま
    光岡ユーザーですが、性能とか期待しないでください。
    ここのクルマは雰囲気を愛でるクルマですから。
    走りを期待されるならオリジナルを購入ください。
  • ドヂちゃん
    そもそもスカイラインがチャレンジャーのパクリやん…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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