2018年の第4四半期より、カミンズは米国オートカー・カンパニーのACXモデルにX12エンジンを提供することを決定した。
「同型クラス内では最高レベルの重量出力比を持つX12はこの市場に適していると考える。オートカー社は北米の廃棄物収集運搬業界において中心的な役割を担っており、今回のエンジン提供によりディーゼルエンジンや天然ガスエンジンなどの開発も加速するであろう」とカミンズのエンジン事業副主任Brett Merritt氏は言う。
米Toyota Research Institute, Inc.:自動運転開発用のテスト施設を2018年10月にミシガン州に開設
運搬事業におけるニーズにこたえるため、カミンズX12エンジンは2,050ポンド(約930kg)という驚異的な軽さを誇る。500馬力(373kW)の出力は市場最高レベルの重量出力比を持つ。X12エンジンを搭載したオートカーACXは従来の12Lエンジンを搭載時に比べて733ポンド(約332kg)の重量が削減できる。つまり、軽くなった分より多くの量を運搬できるようになったのだ。
「オートカー社は市場にイノベーションをもたらすと同時に、カスタマーに最大の利益を提供することに重点を置いている」とオートカー社長Jim Johnston氏は言う。「このエンジンはより多くの利益をカスタマーに提供できる。X12エンジンを廃棄物収集運搬業界に投入する最初の企業として我々を選んだカミンズ社との信頼関係は強固なものだ」
X12エンジンは最新のシングルモジュール形式の後処理システムを使用しており、従来より60%ほどコンパクトになり重量も40%ほど削減した。エンジンと後処理モジュールを合わせてもわずか2,240ポンド(1016kg)という驚異的な軽さだ。
主な緒元は以下のとおり。
出力:261-373kW(350-500hp)
最大トルク:1695-2305Nm
気筒配列:直列6気筒
システム重量:1017kg
乾燥重量:930kg
後処理装置重量:87kg
「信頼性や寿命が向上したX12は間違いなくオートカー社のビジョン‘Always Up’を強く支えるものになるだろう。」とMerritt氏はコメントした。
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