現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタのある暮らし、人生とは?

ここから本文です

トヨタのある暮らし、人生とは?

掲載 更新 29
トヨタのある暮らし、人生とは?

トヨタが開催したオールラインナップ試乗会に、マンガ家・コラムニストの辛酸なめ子さんが参加した。最新のトヨタ車に触れた印象とは?

ランクルの安定感に感動!

アストン・マーティン、雪を走る──DBX試乗記

心がけが良い社員が集まっていたのか、11月(2021年)にしては暖かく晴れた日の午前中、「トヨタブランドオールラインアップ試乗会」が開催されました。トヨタの人気の車種(中には納車数年待ちの車も)を数台試乗できるという催し。免許を持たないながらも参加させていただきました。

自動車評論家の今尾直樹氏の運転で試乗したのは、まず、新型「ランドクルーザー」です。試乗会の最初の説明で聞いた「どこへでも行き、生きて帰ってこられることが使命」というフレーズが印象的でしたが、乗ってみるとさすがの安定性を体感。砂漠や鉱山でも重宝されているそうです。

今回は平らな道を走行したのですが、“ランクル”が物足りないと感じているのが伝わってくるようでした。ちょうど橋からは富士山が見えて、むしろランクル的には山に行きたがっていたのかもしれません。車高が高いので眺めも良く、助手席からは海も山も遠くまで見通せます。

資料によると 「悪路走破性確保のため、80系から続く伝統のホイールベースを踏襲」「対地障害角は200系同等以上を維持」「居住性・荷室容量の向上と衝突安全性能を両立」といった特徴があるそうで、長年改良を重ねられてきたことが伝わってきます。

ランドクルーザーの安定性はあとで別のメーカーの車に乗り換えた時に実感。ランクルでは道路のちょっとした段差がほとんど感じられなかったのに気付きました。

完全に守られた空間にいると、その時は当たり前でもあとでありがたみがわいてきます。

新しいコンパクト・カー

続いて試乗したのは新型「カローラ・クロス」。

ランクルは人気で数年待ちとのことですが、こちらも納車まで半年以上かかるようです。

今の時代に求められる機能を凝縮したカローラ初のSUV。室内空間が広いところが長所の一つです。

「アーバン・アクティブ」がコンセプトだそうで、細部までこだわったデザインで、エクステリアの完成度も高いです。

家族がいて、広いラゲージに荷物を積んでこんな車で小旅行に行けたら幸せだったかもしれない……

と、パラレルワールドに思いを馳せました。日常でどう活用できるかビジョンがはっきり見える車です。

車体のかわいさにテンションが上がったのは、超小型EV(電気自動車)の「C+pod」。サステイナブルな社会にはコンパクトな車が合っています。

ひとりで4人乗りの車を動かすともったいない気がしますが、バイクと軽自動車の中間の車があれば、気軽に出かけられます。家の近くのバスの本数が少ない人など、あったら便利かもしれません。

室内空間はわりと狭いのですが、体温を感じそうな距離で、長年連れ添った夫婦がお互いの絆を再確認できそうです。丸みを帯びたデザインが関係を円満に導きます。トヨタの車に試乗すると、別の人生について妄想してしまいます。

もちろんスペース的に1人で乗っても淋しくありません。スピードは60km/hまでと制限がかかっていたり、バッテリーが床下に設置されていて重心が低く倒れにくいなど、安全性が考慮されていました。

将来に希望がわいたC+walk T

そして今回の試乗会で最も楽しいモビリティ体験だったのは「C+walk T(シーウォークティー)」です。立った姿勢で乗車し、乗り降りしやすく操作も簡単な3輪のBEV(バッテリー式電動自動車)です。今のところは公道では走れないので、大規模施設(工場・倉庫・商業施設・レジャー施設)や公園でのアクティビティなどの走行を想定しているそうです。

トヨタのキャッチコピーは「Mobility for All」(全ての人に移動の自由を)。C+walk Tは、免許を返納したあとの人の移動もサポートしてくれる乗り物だそうで、ということは返納以前に免許を取得していない人にも良いのかもしれません。

しかも自転車にも乗れない私ですが、三輪なので安心です。C+walk Tは全長が人の一歩の長さで、幅は人の腰幅、ということで、スペースも取らず、人に近しいサイズ感です。標準タイプで約34万円。公道が走れるようになったら検討したいです。

時速も乗る人によって制限をかけられるそうなのでまずは4km/hから。アクセルとブレーキのレバーはシンプルでわかりやすいのですが、いきなりブレーキレバーを押してしまいました。しかし転倒の気配もなく安定感があります。

自転車経験もほとんどないので最初は怖かったですが、数分ほど走っているうちにとても安全な乗り物だということがわかって、楽しく走行させていただきました。

前方に障害物があると自動的に減速する機能もあります。

以前、セグウェイを体験したとき、目線の固定と体重移動が難しくて乗りこなせなかったので、このC+walk Tの成功体験で将来に希望がわいてきました。

人生の悪路も、老後ライフもトヨタがサポートしてくれる……もはや日本人にとって守護霊のような存在かもしれません。

文・辛酸なめ子 写真・安井宏充(Weekend.)

こんな記事も読まれています

【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
AUTOSPORT web
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
ベストカーWeb
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
グーネット
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
ベストカーWeb
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ベストカーWeb
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
AUTOSPORT web
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
AUTOSPORT web
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
ベストカーWeb
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
AUTOSPORT web
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

29件
  • > トヨタのある暮らし、人生とは?

    日本のクルマの2台に1台はトヨタだし、いまやタクシーもトヨタが寡占状態。
    日本人でトヨタが無い暮らししてる人はいないよ。
     
  • ランクルのある暮らし、人生?
    とにかく、とてつもない盗難対策に時間も費用も費やすよ。
    車本体への特注でのオリジナルセキュリティはもちろん、
    タイヤロック、ホイールロック、ナンバーロック、
    戸建にガレージ、ホームセキュリティとの連動カメラ、
    モーションセンサー付き。
    それでも毎日気が休まらん。
    200中期だが、300への買い替えはしません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村