現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【スーパーカー年代記 067】日産 GT-Rはスカイラインの冠を外し、スーパースポーツとしての新たな道を模索し始めた

ここから本文です

【スーパーカー年代記 067】日産 GT-Rはスカイラインの冠を外し、スーパースポーツとしての新たな道を模索し始めた

掲載 更新 7
【スーパーカー年代記 067】日産 GT-Rはスカイラインの冠を外し、スーパースポーツとしての新たな道を模索し始めた

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第67回は「日産 GT-R」だ。

日産 GT-R(2007年-)
第1世代の「スカイライン 2000GT-R」、第2世代の「スカイライン GT-R」と伝説を引き継いできた日本を代表するスポーツカー、スカイライン GT-Rも2002年の排出ガス規制によりR34型スカイラインGT-Rを最後にフェードアウトしていた。それから約5年、2007年の東京モーターショーにスカイラインの冠を外した「日産 GT-R」がワールドプレミアされた。

【くるま問答】交通取締りで警察官がする質問「過去1年以内に違反をしたことは?」の意図とは!

それまでのスカイライン GT-Rは(第1世代も含めて)、高性能なスポーツカーではあったが、そのアピアランスもパフォーマンスも、そして価格も、スーパースポーツカーとは呼び難いものであったことは誰もが否定できなかった。だが、このGT-Rは日本を代表するスーパースポーツカーとしてカムバックを果たした。

スカイライン時代はストレート6にこだわってきたエンジンは運動性も考慮してV6へと換装された。排気量も3.8L(正確には3799cc)へと拡大され、各バンクごとにターボで過給するツインターボを採用。型式名はVR38DETTと呼ばれるこのパワーユニットは、デビュー当初は最高出力480ps/最大トルク60.0kgmというパワースペックで登場したが、毎年のように改良を重ねられ、最新型の2020年モデルでは、570ps/65.0kgmにまでパワーアップを果たしている。

駆動方式こそ第2世代と同様のフロントエンジン4WDではあるが、世界で初めてクラッチ/トランスミッション/トランスファーを車両後方に移動させ、リアファイナルドライブと一体化した「独立型トランスアクスル4WD」を採用している。新開発のGR6型デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用したことも注目された。これらのメカニズムもエンジン同様にイヤーチェンジで少しずつ改良され、より精度を高めて走りの質を磨いている。

また、2014年からは派生モデルとして「GT-R NISMO」をラインアップ。これも毎年進化を続け、2020年モデルでは最高出力を600ps、最大トルクを66.5kgmにまで高めている。世界中の自動車メーカーがテストを行うことで有名なドイツのニュルブルクリンク 北コースでのタイムアタックにも挑戦しており、2013年には当時の量産市販車で最速ラップタイムとなる7分8秒679を記録している。

レースで勝つために生まれたGT-Rは、日本のスーパーGTやスーパー耐久シリーズ、海外ではインターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24時間レースなど、さまざまなレースシーンで今もなお活躍を続けている。

日産 GT-R(2008年モデル) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車重:1740kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●排気量:3799cc
●最高出力:480ps/6400rpm
●最大トルク:60.0kgm/3200-5200rpm
●燃料タンク容量:71L
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●トランスミッション:6速DCT
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZR F20
●当時の価格:777万円

[ アルバム : 日産 GT-R はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
AUTOSPORT web
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
ベストカーWeb
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
ベストカーWeb
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
Auto Messe Web
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
AUTOSPORT web
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
AUTOSPORT web
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
くるまのニュース
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
Auto Messe Web
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
AUTOSPORT web
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
くるまのニュース
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
VAGUE
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

7件
  • 日産は市販車は速いんだけどモータースポーツがほんと弱いよね。
    世界3大レースのF1、ルマン、インディではほとんど結果を出せてない。
    強いて言えばデイトナ24hを制したのと、昨年のニュル24hで9位ぐらいだよね。
  • GT-Rってスーパーカーかな?スーパーカー同等以上の性能だけどスーパーカーのカテゴリーとはちょっと違うと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

590.022500.0万円

中古車を検索
NISSAN GT-Rの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

590.022500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村