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【ここが出発点】カーナビのトレンドの源流を振り返る

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【ここが出発点】カーナビのトレンドの源流を振り返る

イクリプスE7707AVN/E5507AVN(富士通テン・1997年)

草分けといえる存在がイクリプスのAVNシリーズ。AVNとは“オーディオ”“ビジュアル”“ナビゲーション”の頭文字を取って名付けられた。

イクリプスの大画面ナビ 10.1型フローティング式「AVN-HS01F」、デンソーテンから登場

初代機となる『E7707AVN』と『E5507AVN』がデビューしたのは1997年のこと。当時のカーナビといえば、シート下やトランクに装着する箱型の本体に、ダッシュボード取り付け型の5.8~7型モニターを組み合わせた“オンダッシュ型”が当たり前だったが、富士通テン(現在のデンソーテン)では、エアバッグの展開を妨げない安全性の高さや、メディアを一体化することによる快適な操作性を持つ“AV一体型”がカーナビの理想形であると考えた。

とはいえ、2DINと呼ばれるカーオーディオの規格サイズに必要な機能をすべて詰め込むのは、当時の技術では至難の業だった。しかし、5.8型モニターとCD-ROMナビドライブ、FM/AMチューナー、CDプレーヤー、MDプレーヤー(E7707AVN)やカセットデッキ(E5507AVN)の搭載を実現。これによって独自のオールインワンコンセプトをアピールでき、イクリプスブランドの知名度を引き上げることに成功した。

その後もAVNシリーズは地道に改良を重ね、3年後の2000年にリリースした業界初の3デッキ(ナビ用DVDドライブ、CD、MD)モデル『AVN5510D』が大ヒットを記録。これをきっかけに、他社もオンダッシュ型からAV一体型に軸足を移すこととなり、2000年代中ごろにはAV一体型がカーナビの主流スタイルとなった。

アルパイン・ビッグX VIE-X088(アルパイン・2010年)・その1

現在では市販カーナビのトレンドは“大画面”だが、このコンセプトを初めて市販市場に持ち込んだのが、2010年にデビューしたアルパインの『ビッグX』だ。

アルパインでは当時、7型ディスプレイを搭載した2DINサイズボディ(規格サイズ)の一般的なカーナビをラインアップしていたのだが、上級モデルとして画面サイズをひと回り大きくした8型ディスプレイ搭載の『ビッグX VIE-X088』がデビュー。画面が大きくなれば、当然ながらボディも大きくなるため、そのままでは純正スペースに納まらず、カーナビ取付スペースまわりの車種別パネル(パーフェクトキット)をオプションとして用意した。

しかもアルパインは見た目だけでなく機能面にもひと工夫し、純正ステアリングリモコンとの連携機能や装着車に合わせた音響データなども搭載。スタート時にはプリウス、アルファード/ヴェルファイア、エスティマ、ノア/ヴォクシー、インサイトなど人気の11車種に対応していた。

アルパイン・ビッグX VIE-X088(アルパイン・2010年)・その2

画面サイズを拡大しながらも純正品のような見た目や機能を持つ、独自の“車種専用大画面ナビ”は注目の的となり、アルパインの『ビッグX』はその後、2012年には9型、2014年には10型、2016年には11型と画面サイズを拡大。さらに本体+取り付けキットという装着スタイルではなく、ナビとセンタークラスターを一体化したモデルも登場した。

車種専用機能についてもバックカメラガイド線表示、専用オープニング画面なども追加し、グレードアップを果たしている。

デビューから14年を経た現在では、アルパインのカーナビラインアップはほとんどが車種専用大画面カーナビの『ビッグX』となり、車種専用コンセプトはドライブレコーダーやデジタルルームミラー、スピーカーなどへも拡がっている。

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