4月1日、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアはロードレース世界選手権MotoGPを運営するドルナ・スポーツの買収を発表した。
ドルナ・スポーツはMotoGPだけではなく、スーパーバイク世界選手権(WSBK)、そしてMotoEなど二輪のレースシリーズを運営している。リバティ・メディアがドルナの買収に動いているという情報は以前から報じられていたが、4月1日に正式に買収が発表された。
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今回リバティ・メディアは約42億ユーロ(約6860億円)でドルナ・スポーツを買収。MotoGPの株式の86%をリバティ・メディアが所有し、残りの14%はMotoGPの経営陣が保有することになる。なおリバティ・メディアによるMotoGP買収は今後各地域の独占禁止法・競争法当局による審査と許可を待ち、2024年末までに完了される予定だ。
また買収後も、当面は現CEOのカルメロ・エスペレータが引き続きMotoGPの運営に携わっていくことが明らかにされている。
MotoGPの買収によって四輪と二輪、その世界最高峰のレースシリーズを手中に収めることになったリバティ・メディア。CEOのグレッグ・マッフェイは、MotoGPを更に拡大させていくことを目指すとコメントを寄せた。
「MotoGPの買収によって、ライブスポーツとエンターテインメントの主要資産のポートフォリオを拡大できることを嬉しく思う」
「MotoGPは忠誠心の高い、熱狂的なファンを持つ世界的なリーグで、魅力的なレースを行ない、キャッシュフローを生み出す財務体質を備えている」
「カルメロと経営陣は世界中の幅広い視聴者へ広げることのできる、素晴らしいスポーツ・スペクタクルを作り上げた。このビジネスにはたくさんの発展要素があり、我々はMotoGPファン、チーム、商業パートナーやステークホルダーのために、このスポーツを成長させていくつもりだ」
またドルナのエスペレータCEOはリバティ・メディアによる買収が、MotoGPのファンベースの拡大に向けてこれ以上ないパートナーだとコメントしている。
「これはMotoGPの進化における完璧な次なるステップであり、我々はこのマイルストーンがドルナ、そしてMotoGPパドックやレースファンにもたらすだろうモノに興奮している」
「我々は自らが成長させてきたこのグローバルスポーツを誇りに思っており、この取引が現在のこのスポーツの価値と成長の可能性を証明している。リバティはスポーツ資産の開発において素晴らしい実績を保持しており、MotoGPのファンベースを世界中に拡大していくためには、これ以上無いパートナーだ」
リバティ・メディアは2016年にF1を買収して改革に乗り出すと、F1の人気は急上昇。シリーズのカレンダーは2024年に年間24戦にまで拡大し、特にアメリカでの人気上昇が大きくなっていて同国内で年間3戦を開催するに至っている。
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F1のようにぼったくり価格にならないで。