クルマに「名車」と呼ばれるモデルが存在するように、エンジンにも「名機」と呼ばれる優れたものがある。ここでは、1960年代から90年代の国産スポーティFR車に搭載された、そうしたハイパフォーマンスなエンジン10基を紹介していきたい。
マツダ 13B-T:1985年登場
サバンナRX-7の初代は1983年のマイナーチェンジで12A型にターボを装着し、最高出力は35psアップとなる165psまで強化したが、85年9月に2代目のFC3S型へのフルモデルチェンジでは、当時のポルシェ911SCの180psを照準に、心臓部を13B型ターボに換装してきた。
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13B型は、12A型のハウジング幅を10mm広げて単室容積を654ccとしたものだ。これにA/R比を低回転時0.40/高回転時1.0に変化させるツインスクロールターボを装着して、最高出力は185psを発生した。
充填効率を高めるため空冷式IC(インタークーラー)を装着するが、ICをエンジンの直上に置き、ICとダイナミックチャンバー間の距離を短くしてレスポンスの向上を図っている。
吸気系には吸気干渉/脈動効果を利用したダイナミック過給方式を採用。12A型のダイナミックチャンバーを見直し、内部の吸気管レイアウトを前後のハウジングごとにセミ対向化して、吸気管内に生じる吸気気筒間干渉、吸排気干渉、吸気脈動の各効果を効率よく行わせている。また、排気系も背圧を下げるデュアルエキゾーストシステムを採用。出力向上に効果を上げている。
燃料供給システムでは、排気量の増大に合わせてインジェクターを従来の2本から4本にしたデュアルインジェクターで高負荷時の噴射量に対応した。これは、軽負荷時は2本のプライマリーインジェクターがプライマリーポート直前にセミダイレクト噴射を行い、高負荷時にはさらにセカンダリーポートのインテークマニホールドに2本のセカンダリーインジェクターによる噴射を追加する2段噴射方式だ。
この2本→4本の切り替えは8ビット1チップのマイコンで行っている。インジェクターを4本にすることでそれぞれの小型化と燃料の微粒子化を促進する効果も得て、燃焼効率のアップにも繋がった。
こうした大枠のシステム改良に加え、内部構造にも細かな改良の手が加えられた。まず、ローターは慣性重量軽減のためリブの肉薄化を図り、従来型の13Bより14%の軽量化を実現した。シールもアペックスシールを従来の2分割から3分割に形状変更し、厚みを3mmから2mmに薄型化したほか、サイドシールも厚みを1mmから0.7mmに減らして摺動抵抗の低減とシール性の向上を図っている。
さらに、ハウジング内面のメッキをクロームモリブデンとし、テフロン加工を施して耐久性を向上させるなど、高出力下における高い耐久性、信頼性を実現していた。
それでもなお13Bターボ開発の手はとどまらず、1989年3月のマイナーチェンジでタービンの改良やエアフロメーターの変更(フラップ式からメジャリングコア式に)により、最高出力は205psにパワーアップ。
同年9月に発表された特別仕様車のアンフィニでは、排気系のチューニングを施し215psまでパワーアップしたエンジンが搭載されている。
13B-Tの開発は、1991年10月に発表された3代目のFD3S(アンフィニ RX-7)に引き継がれた。シーケンシャルツインターボを採用した13BーREW型となり、最高出力は255psにアップ。そして1998年12月、自主規制値の280psカーの仲間入りを果たした。
マツダ 13B-Tエンジン 主要諸元
●型式:13B-T
●主要搭載車種:FC3S型サバンナRX-7
●発表年月:1985年9月
●配置・気筒数:水冷直列2ローター・縦置き
●過給器:ツインスクロールターボ
●総排気量:654cc×2
●圧縮比:8.5
●最高出力:185ps/6500rpm
●最大トルク:25.0kgm/3500rpm
●燃料供給装置:EGI(電子制御燃料噴射)
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●燃費:7.3km/L(10モード・5速MT)
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