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ロールス・ロイス ファントムの歴史とは?最高級サルーンの魅力を追求

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ロールス・ロイス ファントムの歴史とは?最高級サルーンの魅力を追求

輸入車 [2023.04.04 UP]


ロールス・ロイス ファントムの歴史とは?最高級サルーンの魅力を追求
ロールス・ロイス ファントム|語り継がれる名車の系譜 vol.28|

BMW 3シリーズ特集!スポーツセダンの絶対王者たる理由とは

文●ユニット・コンパス 写真●ロールス・ロイス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年3月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年5月号の内容です)

誰もが高級車の最高峰にあると認めるロールス・ロイス。その成り立ちと歴史には、高級車の本質を追求するブランドの姿があった。


つねに究極を目指し進化する高級サルーンの最高峰

本当の高級車とは何かを100年の時をかけ追求
 高級車というジャンルがある。どれだけ快適かつ迅速に移動できるのかというハードウェア的な要素と、所有していることが社会的な地位を裏付けするソフトウェア的な要素、この双方がどれだけ高い次元で両立できているかが評価を決める。

 こうした尺度で高級車を論じると、全員一致で最高峰の高級車だと推薦されるのがロールス・ロイス。その最上級サルーンであるファントムであれば申し分ない。初代ファントムが登場したのは1925年のこと。およそ一世紀もの時間をかけてファントムが手に入れたのは、世界中の富裕層からの圧倒的な支持だ。

 ロールス・ロイスが誕生したとき、イギリスの自動車産業のレベルは決して高いと言い難い状況だった。だが、熱意と野心にあふれるチャールズ・スチュアート・ロールズは、優秀な技師であるフレデリック・ヘンリー・ロイスと手を組み、理想的な高級車の実現に取り組む。

 ロールス・ロイスのクルマ作りは、ある意味でシンプルだ。高級車にふさわしいバランスを重視した設計を、良質な素材と精密な工作精度をもって形にする。ただそれだけだ。長らくファントムの最高出力を「必要にして十分」としか表現しなかったのも、性能が高級車の本質ではないというメッセージが込められている。

 ライバルは絵画やヨット。この言葉にこそ、彼らの本質が現れている。


ロールス・ロイス ファントムはこんなクルマ
 「エクステンデッドホイールベース」仕様においては6m近い長大なボディを誇る現行型ファントム。アルミを多用した新世代プラットフォーム「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用する。

 ルーフラインとトランクがシームレスに繋がる一体感の高いスタイリング。タイヤメーカーと共同開発した静粛性の高いタイヤを履く。

 目に見える、手に触れる素材はすべて上質な天然素材。ショーファーとして使われる一方で、運転する喜びもあわせ持つ。

 ホイールベースは2種類、長い仕様では3770mmに達する。シートにはリクライニングに加えてマッサージ機能も備わる。


[ロールス・ロイス ファントムが名車になった理由]歴史と伝統を支える卓越した技術と職人気質

上流階級のスポーツマンと高い見識を持つ技術者が出会って生まれた会社
 上流階級の出身でイギリスに本格的な自動車メーカーの登場を熱望していたロールズと技師のロイスが出会って生まれたのがロールス・ロイス。ロールズは飛行機を自ら操る冒険心の持ち主で、それが会社の方針にも影響した。


100年近くにわたる最上級高級車としての歴史と伝統
 ロールス・ロイスの最上級モデルにファントムの名前が与えられたのは1925年のこと。時代の先端を行くこだわりの技術と徹底的な作り込みにより、卓越した耐久性と信頼性を誇り、世界中のVIPから信用を勝ち得た。


ファントムを所有し移動に使う意味
 運転手付きで運用されることも多いロールス・ロイス。ホールや高級ホテルのクルマ寄せにファントムで乗り付けることは、単なる移動ではなくステータスの証明でもある。ファントムは性能を語るクルマではないのだ。


伝統を現代に受け継いだ完成度の高いデザイン
 現代に蘇ったファントムは、ロールス・ロイスの伝統を受け継ぎながら極めて現代的なデザインを確立。伝統のパルテノングリルを掲げ、誰が見ても一目でロールス・ロイスであると認識できるスタイリングを作り上げた。


他を圧倒する静粛性と快適性
 圧倒的な静粛性を目指し、窓だけでなくフロアや機関部との敷居も2重構造を採用。さらに遮音材をふんだんに使うことで、静謐な空間を作り上げている。前方の段差をカメラで認識しサスを調整するハイテクサスも採用する。


こだわりと個性を細部にまで注ぐオーダーメイド制度
 ファントムはただ高級なだけではない。ロールス・ロイスとオーナーが打ち合わせを重ね、自分だけの1台を作り上げるオーダーメイドに価値がある。近年ではアーティストとのコラボレーションも活発でその価値はさらに上昇。


いま買いの中古車たち

ロールス・ロイス ファントム
 1台1台がオーダーメイドに近い形で生産される究極のラグジュアリーサルーン。ロールス・ロイスは正規ディーラーによる認定中古車制度が存在。かなりの高額車両だけに、安心して購入できるプログラムは貴重だ。

中古車参考価格帯:5400万円~7000万円(17年~23年)


ロールス・ロイス ファントム(先代モデル)
 21世紀に蘇ったロールス・ロイスの最上級サルーン。6.7ℓ12気筒エンジンを搭載。全長5.8m、全幅2m、全高1.6mと規格外のサイズを誇り、さながら陸の巡洋艦といった威容を誇る。中古車物件は非常に少ない。

中古車参考価格帯:1200万円~4400万円(03年~16年)

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