ドイツの大衆ブランドとしてグローバルな認知度を誇るオペルが、日本再上陸に向けた準備を着々と進行させており、2022年上半期のラウンチを目標としていることを改めてアナウンスすると同時に、8月4日付でオペル日本語版ウェブサイトをオープン。初期導入モデルとして『コルサ(欧州名)』『モッカ』『グランドランド』の投入が発表され、電動化モデルの導入も含め商品レンジを随時拡大していくと明かしている。
かつては日本でも輸入車ブランドの選択肢として一時代を築き、1990年代後半には現在のAセグメント・コンパクトに相当する『ヴィータ(コルサ)』が大ヒット。同時代には当時のDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦した『カリブラ』なども輸入し、後年にはミニバンの『ザフィーラ』も人気を集めスバルのディーラー網を活用して『トラヴィック』としても販売されるなど、ここ日本でも独自のポジショニングを築いてきた。
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その後、日本での輸入販売は一旦途絶えていたものの(イギリスではヴォクスホールとしてブランド継続)、本国では長らくGM傘下のブランドとしてモデルの統合整理が進んだのち、グループPSA(PSAプジョー・シトロエン)に組み込まれ、現在はFCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)との統合により、巨大マニュファクチャラー連合ステランティスの一員となっている。
そのオペルは2020年2月に日本市場への再上陸を表明し、この「2021年中の販売開始を目指す」としていたが、当初の想定を超える新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大と、半導体の世界的な供給不足などの外的要因を理由に、改めて2022年上半期のディーラーオープンと発売開始のタイムラインを発表した。
注目の初期導入モデルは、ブランドの主力でもあるBセグメントハッチバックの『CORSA(コルサ)』と、その電動化モデルの『CORSA-e(BEV)』に加え、現行で2世代目となるBセグメントSUVの『MOKKA(モッカ)』、そしてもうワンサイズ大きいCセグメントSUVの『GRANDLAND(グランドランド)』とされた。
日本では2代目モデルが『ヴィータ』としてヒットしたコルサは、この最新型で6代目となり、プジョーの新型『208』やDSの『DS3クロスバック』などと同じく、PSAが開発したEMP1プラットフォームを採用する。
同じくコルサのSUV版とも言えるモッカは、この2代目で“OPEL Visor(オペル・バイザー)”の呼称を持つ新世代マスクを採用し、上級のEMP2プラットフォームを持つグランドランドも、フェイスリフトにより同様のデザインへと改められている。
本国ではプラグインハイブリッドを含め、導入予定の全モデルに電動パワートレインが設定されているが、2020年2月の発表時にアナウンスされていたMPVの『コンボ・ライフ』導入を含め、モデルレンジは随時拡大予定。より詳細な導入モデル概要と価格および発売開始時期とディーラーオープンに関しても、オペル日本語版ウェブサイトで発信される予定だ。
オペル日本語版ウェブサイト:https://www.opel.jp/
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