ゴルフやテニスなど人気スポーツの“世界ランキング”方式を反映し、その頂点に君臨する新機軸の『TCRワールドツアー』として創設初年度を終えたシリーズは、来季2024年より予測どおりFIA国際自動車連盟のステータス認証を取得し、新たにFIA TCRワールドツアーとして全9戦の開催スケジュールを発表。イタリア、モロッコ、アメリカ、ブラジル、ウルグアイ、中国、オーストラリアと、よりグローバル化した開催地を巡るカレンダーを公開している。
この11月にもTCR規定を統括するWSCグループとFIAが協議し、2年目を迎える世界戦にFIA格式が付与される可能性が高まったとされていたシリーズは、そのうわさどおりヨーロッパを1戦のみとした、よりグローバルなカレンダーを結実させた。
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「長年にわたり世界のツーリングカーレースは、さまざまな技術レギュレーションやフォーマットが採用され、シリーズまたはシングルイベントを通じてFIAタイトルが決定されるなど、絶え間ない進化を遂げてきた」と語るのは、FIAではツーリングカー・コミッションの委員長理事を務め、地元イギリスではBTCCイギリス・ツーリングカー選手権を運営するTOCA代表も務めているアラン・ゴウ。
「TCRが強力なカスタマーレーシングのプラットフォームを備えた、実績ある一連の技術レギュレーションであることを考えると、このFIA TCRワールドツアーの背後にあるコンセプトは、FIAがそれをサポートするのに非常に理にかなったものであり、我々もその成功を期待している」
その両者間の契約合意は3年以上に渡るとされており、おなじみWSC会長を務めるマルチェロ・ロッティも「わずか1年のレースシーズンを経て、こうしてTCRワールドツアーのコンセプトがすでにモータースポーツコミュニティからの一般的な承認を得たことを非常に誇りに思っている」と述べた。
■ミド・オハイオと中国の株州で初開催
「2023年はいくつかの国および地域のTCR選手権のプロモーター、さらにメーカーやチーム、ドライバーの信頼とサポートのおかげで一定の成功を収めることができた。こうしてFIA格式を取得できることは最高の喜びであり、このプラットフォームをさらに強化し、より人気のあるものにするために全力を尽くすという強力な動機を我々に与えてくれる」と続けたロッティ。
「そのため、我々の最初の取り組みは次のシーズンに向けて、野心的で魅力的なカレンダーの作成に集中することだった。この一連の9つのイベントにより、新たなFIA TCRワールドツアーは6大陸を巡る史上初のツーリングカー国際シリーズとなる」
こうしてFIAステータスの世界的ツーリングカー選手権に返り咲いたシリーズは、イタリアのヴァレルンガで行われる唯一のヨーロッパラウンドで4月に始まると、5月にはアフリカ大陸のマラケシュ市街に“凱旋”する。
その後、6月には北米大陸に渡ってミド・オハイオでの初開催イベントを経て、7月には開催地未定ながら南米ブラジルに向かい、8月には開催実績のあるウルグアイのエル・ピナールで同地のリージョン選手権に合流。
そして9月にチャンピオンシップ史上初めて中国と株州国際サーキットを訪れ、年間最後の3戦は今季2023年と同様にオーストラリアとマカオで開催され、シドニー・モータースポーツパークと“聖地”マウント・パノラマことバサースト、そしてマカオのギア・サーキット3連戦でフィナーレを迎える。
■FIA TCRワールドツアー 2024年シーズンカレンダー
ラウンド開催日開催地Rd.14月19~21日バレルンガ(イタリア)Rd.25月3~4日マラケシュ(モロッコ)Rd.36月7~8日ミド・オハイオ(アメリカ)Rd.47月19~21日TBC(ブラジル)Rd.58月2~4日エル・ピナール(ウルグアイ)Rd.69月20~22日株州(中国)Rd.711月1~2日シドニー(オーストラリア)Rd.811月7~9日バサースト(オーストラリア)Rd.911月14~17日ギア・サーキット(マカオ)
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みんなのコメント
もちろんジェントルマンクラスは用意する前提で。
車1台に1人のドライバーが乗るハコのレースって、正直日本ではマイナー。
それに、86/BRZレースやMX5カップ、確かに観ていて楽しいけれど、FIA規格の世界戦を目指せなかった。
いい機会だと思うけどなぁ。
どうか...もう一度JTCCのようなツーリングカーレースを...日本で...(懇願)w