もくじ
―奇想天外な外観 スリルを求めるひとへ
―ルノー・スポール・スピダーの内外装は?
―エリーゼと比較? 当時の周囲の環境とは
―いざ走らせよう 極めて外交的なクルマ
ロードスター再考(1) 初代マツダMX-5 いかにして世界を変えた?
奇想天外な外観 スリルを求めるひとへ
仮にシャイな人ならば、このクルマの特異なデザインから目を逸らしたくなるかもしれない。
もし街ゆくひとびとにじろじろと見られたり、走り去る姿を携帯電話のカメラで激写されたくなければ、ルノースポール・スピダーだけは買わない方がいい。
一方で、まだ見ぬ世界へ繰り出したい向き、あるいは乗る度に笑顔を保証してくれるクルマが欲しいのならば、迷わず購入していただきたい。
このクルマの愉しさは、乗る前から既に始まっている。シャープなラインと折り目、カーブから構成される奇想天外なエクステリアは、唯一無二だと言っていい。
ほとんどのスピダーは黄色いボディカラーが選択されている。
ルノー・スポール・スピダーの内外装は?
ボディの外側にはドアノブがついていないため、ドア内側にあるレバーを引いてシザースドアを開ける必要がある。
サポートが充分なレカロ製のシートに座り、ドアを閉じれば(というか降ろせば)、エリーゼに似通った簡素なキャビンが視界に飛びこむ。
前方には油圧計と水温計に挟まれたレヴカウンター。速度を知りたければ、ダッシュボード中央にあるデジタル表示計に目を移せばいい。
今回借り出した車両は英国に輸入された右ハンドル仕様の96台のうちの1台だ。
左ハンドル仕様は運転席正面にシンプルなウインドディフレクターが設えられていたのに対して、こちらのモデルはウインドスクリーンとなる。エアコンは無し、フードは一応ついている。
エリーゼと比較? 当時の周囲の環境とは
当時のロードテストでは、当然ロータス・エリーゼと比較された。登場したのは同じ1995年のジュネーブ・サロンで、ディエップにあった古いアルピーヌのファクトリーで製造されていた。
またジェイソン・プラトンやアンディ・プリオーのキャリアの下支えにもなったBTCCサポートシリーズのワンメイクレースも開催された。
言いかえれば、ルノーは成功のためのビッグチャンスを手にしたのである。しかしながらへセルのライバルほどの功績を手にすることはできなかった。
アルミ押出のシャシーを用いるというコンセプトはロータスと同じだったのだが、ルノーの場合は接着接合ではなく、溶接を選んだ。言うまでもなく車重増加は免れない。
152psを発揮するクリオ・ウィリアムズのエンジンを用いたにもかかわらず、車重が955kgに及んだため、パフォーマンスに対する不満を残すことになった。
いざ走らせよう 極めて外交的なクルマ
それでも0-97km/h加速は7.4秒とくれば、さほど遅くはない。それに耳に直接届いてくるエンジン音は体感速度を速めた。
走行会でエリーゼと張り合おうと思えば、あと20~30psほど必要になってくるけれど、それ以外に問題といえる問題はない。コーナーでは距離を縮められるはずだ。
グリップは豊富でピッチやロールは事実上ゼロ。ステアリングは超がつくほどダイレクトである。
アルピーヌA610から流用したブレーキは傑出していると言うほどまでもないが、高効率なのは間違いない。
リバースにいれる際、一度シフトノブを捻ったあとに左へ倒して、前に押し込むという慣れない動作を強いられるという点以外は、ギアボックスも然り、である。
エリーゼのオーナーが、その乾燥重量を鼻にかけていたとしても、気にする必要はないし、1980年代以降のクルマはどこか色彩を欠き退屈だという先入観を払拭するきっかけにもなる、極めて外交的なクルマである。
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