現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ランエボワゴンは速く快適な唯一無二の存在

ここから本文です

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ランエボワゴンは速く快適な唯一無二の存在

掲載 8
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ランエボワゴンは速く快適な唯一無二の存在

 これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。

 当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は、今も伝説として語り継がれるクルマ、ランサーエボリューションワゴンを取り上げる。

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ランエボワゴンは速く快適な唯一無二の存在

文/フォッケウルフ、写真/三菱

■WRCを席巻した4WDスポーツのワゴンバージョン

 1992年10月に初代が誕生してから、2015年に生産終了するまでの約23年間、三菱自動車(以下三菱)のイメージを体現し、牽引してきた名車といえば「ランサーエボリューション(以下ランエボ)」である。

 初代の「I」から10代目となるIX」まで三菱独自のオール・ホイール・コントロール技術を積極的に採用することで、走る・曲がる・止まるといった運動性能を磨き上げてきた。

 そもそもランエボは、WRC(世界ラリー選手権)を戦い、勝つために生まれたクルマとして文字通り進化してきたわけだが、2000年代初頭に登場した第3世代のランエボVII以降、速さだけでなく快適性を兼ね備えた、高性能4WDスポーツセダンというキャラクターを確立する。

 「速く快適に」というランエボの新たな方向性は、2002年にシリーズ初のAT(オートマチックトランスミッション)搭載モデル「GTA」の投入、さらにランエボ=スポーツセダンという固定概念を打破する「ランサーエボリューションワゴン(以下ランエボワゴン)」の誕生に繋がっていく。

ランエボ(セダン)譲りのアグレッシブなフロントスタイル。ヘッドランプのエクステンション部を、光輝度の高いメッキタイプとすることで上質な雰囲気を演出していた

 ランエボワゴンはランエボIXのプラットフォームを用いていただけでなく、エンジン、トランスミッション、駆動系システム、サスペンションなどを踏襲することで、ワゴンでありながら優れた運動性能を発揮できる作りがなされていた。

 基本的にはランエボ(セダン)をベースとしていたが、ボディサイドパネルやルーフパネルなどはランサーワゴンのものを採用し結合させていた。各ピラーとルーフの結合部は補強材などを追加して強化し、ワゴンボディで懸念されるテールゲート開口部周辺も、50点あまりにおよぶスポット溶接を増し打ちするなどの補強を行っている。

 これによってランエボを名乗るにふさわしい、際立った走りに耐え得る軽量高剛性ボディを実現した。ちなみにこれらの補強アイテムは、量産ラインから離れて熟練者の手作業によって施されていた。

[articlelink]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

走りは爽快!! 中古で人気の4代目ルノー ルーテシアは新型フィットより魅力的!?【10年前の再録記事プレイバック】
走りは爽快!! 中古で人気の4代目ルノー ルーテシアは新型フィットより魅力的!?【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
自転車の「ながら運転」厳罰化! ドイツにはもっと厳しく複雑な自転車ルールがありました…逆走には要注意です【みどり独乙通信】
自転車の「ながら運転」厳罰化! ドイツにはもっと厳しく複雑な自転車ルールがありました…逆走には要注意です【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ジュリエッタ・ユーザーを呼び戻す? アルファ・ロメオ・ジュニア・エレットリカへ試乗 HVも登場!
ジュリエッタ・ユーザーを呼び戻す? アルファ・ロメオ・ジュニア・エレットリカへ試乗 HVも登場!
AUTOCAR JAPAN
160万円でガルウイングドアが買えた! トヨタ「セラ」はバブルが生んだマイクロスーパーカーでした…今見ても新鮮なデザインに再注目です
160万円でガルウイングドアが買えた! トヨタ「セラ」はバブルが生んだマイクロスーパーカーでした…今見ても新鮮なデザインに再注目です
Auto Messe Web
オコン&ガスリーの幼なじみペアがダブル表彰台に感無量「最終ラップ、カート時代に思いを馳せた」アルピーヌは6位に
オコン&ガスリーの幼なじみペアがダブル表彰台に感無量「最終ラップ、カート時代に思いを馳せた」アルピーヌは6位に
AUTOSPORT web
F1がまだ「めちゃくちゃ」だった頃の話 ひどいチームで溢れかえった80~90年代 歴史アーカイブ
F1がまだ「めちゃくちゃ」だった頃の話 ひどいチームで溢れかえった80~90年代 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
ジャガー、英国で新車販売終了 ラインナップ総入れ替え 2026年まで中古車のみ
ジャガー、英国で新車販売終了 ラインナップ総入れ替え 2026年まで中古車のみ
AUTOCAR JAPAN
特別な青を纏ったベントレー「ベンテイガS」完成! 英国ファッションデザイナーとコラボした限定車は、電動化延期が影響していた…!?
特別な青を纏ったベントレー「ベンテイガS」完成! 英国ファッションデザイナーとコラボした限定車は、電動化延期が影響していた…!?
Auto Messe Web
ホンダ新型「スーパーカブ×ハローキティ」初公開! サイドカバーの「飛び出すキティ」が凄すぎ! 超人気の「2大巨頭」奇跡のコラボで発売へ!
ホンダ新型「スーパーカブ×ハローキティ」初公開! サイドカバーの「飛び出すキティ」が凄すぎ! 超人気の「2大巨頭」奇跡のコラボで発売へ!
くるまのニュース
スペックはディーゼルに見劣りするトヨタ「ランドクルーザー250」のガソリン車 “気になる街中での印象”は? 充実した装備類で“コスパは最強”
スペックはディーゼルに見劣りするトヨタ「ランドクルーザー250」のガソリン車 “気になる街中での印象”は? 充実した装備類で“コスパは最強”
VAGUE
真夏も真冬も車内で寝る必要があるトラックドライバー! アイドリングが御法度なイマドキの「冷暖房」事情
真夏も真冬も車内で寝る必要があるトラックドライバー! アイドリングが御法度なイマドキの「冷暖房」事情
WEB CARTOP
F1の新規ファンが増えない根本理由 75周年を機に開かれる未来への道筋とは?
F1の新規ファンが増えない根本理由 75周年を機に開かれる未来への道筋とは?
Merkmal
「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
motorsport.com 日本版
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
レスポンス
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
AUTOSPORT web
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
乗りものニュース
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
くるまのニュース
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
くるくら

みんなのコメント

8件
  • mk5********
    ランエボシリーズの中でも色々な用途に使える実用車 高校の先輩が三菱ディーラー
    に勤めていたので勧められるまま買ったが良い車でした。
    人・荷物詰めるので家族受けも良かったし、買物から峠まで色々使えて速かった
    不満があるとしたら仕方ないけど燃費とアフターパーツの少なさ
    それを考慮しても余りある魅力溢れる一台 何時も再販希望しています。
  • ******
    レガシーにカルディナ、当時のハイパワーワゴンは沢山ありましたね。
    中でもステージア260RSは印象が深い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3348.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0409.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3348.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0409.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村