この記事をまとめると
■アクテック・ラリーチームが全日本ラリー選手権に「わ」ナンバーのヤリスを登録
【ただ安いワケがない!!!】知っておきたい格安レンタカーにありがちな代償4つ
■「わ」ナンバーのヤリスCVTは誰でもレンタルすることが可能
■戦闘力も高く第10戦「ラリーハイランドマスターズ」JN6クラスの4位に入賞
全日本ラリー選手権に「わ」ナンバーのヤリスが登場!
10月15日~17日、岐阜県高山市を舞台に開催された全日本ラリー選手権第10戦「ラリーハイランドマスターズ」には、オープンクラスを含めて合計66台がエントリー。なかでもオープンクラスの車種バリエーションが多彩で、マセラティ・クーペや日産マーチRなどユニークなマシンが参戦していたが、全日本選手権においても、ちょっと変わったマシンが注目を集めていた。
その注目を集めた一台が、アクテック・ラリーチームが50号車としてJN6クラスに投入したトヨタ・ヤリスにほかならない。車種こそJN6クラスで人気のヤリスCVTだが、この50号車はなんと「わ」ナンバーとして登録されたマシン。
三重県鈴鹿を拠点とするレンタカー会社「スパイラルネット」が所有する正真正銘のレンタカーで、日本初の「わ」ナンバーの競技車両として、全日本ラリー選手権に登場したのである。
これまでラリー競技ではチームが所有するマシンをチーム員がレンタルして競技に参戦することは少なくなかったが、この「わ」ナンバーのヤリスCVTは誰でもレンタルすることが可能で、同マシンを使用してラリーオペレーションを担当するアクテック・ラリー チームの辻井利宏代表は、「ラリーチームのマシンは誰でも借りることができるわけではないので、閉鎖的で敷居が高いですよね。そこで、チームに所属してない人でも気軽にラリー競技に参加できるように、スパイラルネットさんと連携して“わ”ナンバーのマシンを企画しました」と語る。
さらに、「この企画をスタートしたことで競技人口が増えてくれることを期待しているんですけど、実際に問い合わせも多く、このヤリスCVTでトヨタGAZOOレーシングラリーチャレンジへの参戦を申し込んだドライバーもいます」と付け加える。
車両はレンタカーでもJN6クラスで4位入賞と戦闘力は本物
ちなみにラリーハイランドマスターズにはPRを兼ねてラリー競技の経験が豊富な女性コンビ、RINA ITO選手/大倉 瞳選手が参戦しているが、ステアリングを握ったRINA ITO選手(いとうりな選手)は「ラリーをやってみたいなぁ……と思っている人は多いと思うんですけど、いきなり競技車両はなかなか買えないし、チームに入らないと借りることはできませんよね。でも、これなら誰でも本格的な競技車両をレンタルできし、競技中のメンテナンスもサポートされているので気軽に参戦できる。とてもいいシステムだと思います」とのこと。
さらに、「レンタカーで車種も身近なヤリスですが、競技用として開発されているのでダイレクトなフィーリングです。競技に出なくてもレンタルできるので、いつもとはちょっと違ったクルマを乗ってみたい人にもいいと思います」と付け加える。
マシンの完成度も抜群でRINA ITO選手/大倉瞳選手はハイランドマスターズにおいてJN6クラスの4位に入賞した。
気になる参戦費用についてアクテック・ラリーチームの辻井代表は、「私のチームではラリー競技のサポートをしていて、競技中のメンテナンスや保険代、タイヤ代、エントリフィーなどすべを含めたパッケージ料金を設定しています。ラリーチャレンジなら、交通費と宿泊費は自己負担になりますが、それ以外は40万円前後で設定しています」とのこと。
さらに、「全日本ラリー選手権になると日数が長いし、距離が長いので使用タイヤの本数も違いますよね。それに群馬県を舞台にした“モントレー”と佐賀県を舞台にした“ツール・ド・九州”といったように開催エリアでも異なってきますが、1戦あたり最低でも80万円ぐらいになると思います。もともとチームとして活動しているマシンと合わせて運営を行うので、このレンタカーは“儲けなし”の状態です」と語っているが、全日本ラリー選手権では、マシンを除いたソフト代だけで1戦あたり50万円以上の金額を要すると言われているだけに、お試し価格としてはリーズナブルな料金だと言えるだろう。
また、同マシンは競技に出場しなくても、レンタルカーとしても利用可能で、スパイラルネットの松友俊彦氏によれば「積載車両としてトラックをご利用して頂いているアクテック・ラリーチームさんからの提案をきっかけに競技車両をレンタカーに設定しました。誰でも24時間、2万5000円で利用可能です。気軽に街乗りで楽しめます」と語る。
アクテック・ラリーチームの辻井代表は「ビギナー向けにレンタルでの競技車両を設定しましたが、全日本ドライバーをコドライバーに設定して、レッスンを含めた中級者向けのパッケージを企画してもいいと思いますし、今はJN6クラスのヤリスCVTだけを設定していますが、要望によってはJN1クラス用の4WDターボ車両を設定しても面白いと思います」と語っているだけに、今後も「わ」ナンバーの競技車両に注目だ。
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みんなのコメント
大半の任意保険は競技中の事故には使えないから実費で修理。レースの世界では、ぶつけられても自分の車の修理代は自分で払うのが基本。
昔ビッツレースに参加していた人に聞いたら修理代として200万円までは払う覚悟と言っていた。
スポンジバリアで側面を擦った時には、スポンサーのロゴを背負っているからサーキット入りした時点で新車同様に綺麗な状態に戻さないといけないと言って全塗装した。
40万から参加できると書かれていますが、本気でやるとお金がかかります。
カップカーのカタログまで貰いましたが、自分はそこまで覚悟がなかったので趣味でサーキットを走るだけでした。