現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 全長約4m!? トヨタに7人乗れる「極小ミニバン」あった!「シエンタ」とは違う「激レア」モデルとは

ここから本文です

全長約4m!? トヨタに7人乗れる「極小ミニバン」あった!「シエンタ」とは違う「激レア」モデルとは

掲載 24
全長約4m!? トヨタに7人乗れる「極小ミニバン」あった!「シエンタ」とは違う「激レア」モデルとは

■わずか約3年で販売を終了!その理由は?

 トヨタが現在ラインナップしているミニバンと言えば「アルファード」や「ヴェルファイア」、「ノア」や「ヴォクシー」、そして「グランエース」や「ハイエースワゴン」など比較的ボディの大きめなモデルが多く、最もコンパクトなミニバンでも「シエンタ」となっています。

【画像】こんなクルマ見たこと無い! トヨタの「極小ミニバン」を画像で見る(30枚)

 しかしそんなトヨタも、過去にはシエンタより遥かに小さな3列シートミニバンを販売していました。

 そのクルマが、トヨタの普通車で最小となるコンパクトカー「パッソ」をベースに開発され、2008年12月に発売したミニバン「パッソセッテ」です。

 車名のパッソはイタリア語で“ステップ”を、セッテは“7”を意味し、気軽で軽やかに乗れる7人乗りのクルマであることを表現していました。

 初代シエンタや「カローラスパシオ」の実質的な後継車として登場したパッソセッテは、全長4180mm×全幅1695mm×全高1620mmというトヨタのミニバンとしては異例と言っても過言ではないほど小さなボディサイズに3列シートを積み込み、見事に7人乗りというパーケージを実現した意欲作でした。

 この企画はトヨタとダイハツ両社の協力によって進められたもので、開発と生産もダイハツが担当。

 完成したクルマは両社で別の名前を付けて販売され、ダイハツ側では「ブーンルミナス」の名でラインナップしていました。

 また、名前の通りコンパクトカーであるパッソの派生モデルであり、さらに後部座席のドアにはミニバンに多く採用される「スライド式」ではなく一般的な「前ヒンジ式」を採用している点からも、パッソセッテはミニバンとコンパクトカーの中間を担う存在として企画されたことがうかがえます。

 限られた室内スペースを有効的に使用するため様々な工夫が凝らされており、サードシートやセカンドシートは簡単な操作で倒すことが可能。乗車人数や荷物の大きさに応じて、自由に多彩なシートアレンジを選択できる仕組みを備えていました。

 パワーユニットには、109馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンと4速ATを搭載し、駆動方式は前輪駆動(FF)と四輪駆動(4WD)が選択可能です。

 そんなパッソセッテは、装備を簡素化したこともあり、車両価格が149万円(消費税込)からという戦略的な設定で登場。

 安価を武器にミニバン市場を席巻するかと思われましたが、当時の自動車ユーザーはミニバンに利便性の高いスライドドアを求める声が多く、予想に反してパッソセッテの販売は大きく低迷してしまいます。

 そしてその状況をトヨタは看過できず、異例の策として、既に生産終了していた初代シエンタの再販を決定。

 2011年にシエンタが復活し再び好評を獲得しましたが、その一方でパッソセッテは2012年3月に販売が終了。わずか約3年しかラインナップされていなかった「レアモデル」となってしまいました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ「クラウン“セダン”」どう思う? ビッグなボディ&斬新「サメ顔」&横一文字テールに反響多数! 全長5m超えの「王道セダン」が話題に
トヨタ「クラウン“セダン”」どう思う? ビッグなボディ&斬新「サメ顔」&横一文字テールに反響多数! 全長5m超えの「王道セダン」が話題に
くるまのニュース
ホンダ「X-ADV」【1分で読める 国内メーカーの現行バイク】
ホンダ「X-ADV」【1分で読める 国内メーカーの現行バイク】
webオートバイ
えぇ!? [約10万円]も得するかも?? スズキの売れっ子[スペーシア]のおすすめグレード!!
えぇ!? [約10万円]も得するかも?? スズキの売れっ子[スペーシア]のおすすめグレード!!
ベストカーWeb
「100% BEVに」と宣言したメーカーと現在の戦略…「君子豹変す」は褒め言葉ですよ!!
「100% BEVに」と宣言したメーカーと現在の戦略…「君子豹変す」は褒め言葉ですよ!!
ベストカーWeb
ハイラックス買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
ハイラックス買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
グーネット
GRヤリスの3気筒ターボで300馬力超えって凄くない!? クルマの技術・装備はどのくらい進化した?
GRヤリスの3気筒ターボで300馬力超えって凄くない!? クルマの技術・装備はどのくらい進化した?
ベストカーWeb
彼女の2台目となるダイハツ「コペン」は「ザク」をイメージ! 最初の愛車は東日本大震災の津波で流され…仲間に協力してもらいカスタムしてきました
彼女の2台目となるダイハツ「コペン」は「ザク」をイメージ! 最初の愛車は東日本大震災の津波で流され…仲間に協力してもらいカスタムしてきました
Auto Messe Web
『サーキットの狼』の中でもランボルギーニ「ミウラ」は別格だった! 憧れの地「ミウラ牧場」を訪ねる夢を実現しました【極私的スーパーカーブーム】
『サーキットの狼』の中でもランボルギーニ「ミウラ」は別格だった! 憧れの地「ミウラ牧場」を訪ねる夢を実現しました【極私的スーパーカーブーム】
Auto Messe Web
充分に濃い「旨味」 ケータハム・セブン CSR 20へ試乗 213psと5速MTに620kg 過去1番に快適!
充分に濃い「旨味」 ケータハム・セブン CSR 20へ試乗 213psと5速MTに620kg 過去1番に快適!
AUTOCAR JAPAN
1210万円からトヨタ「ハイラックス」が超カッコいいキャンピングカーに! 2025年もっとも注目の「アストラーレGX4」を紹介します
1210万円からトヨタ「ハイラックス」が超カッコいいキャンピングカーに! 2025年もっとも注目の「アストラーレGX4」を紹介します
Auto Messe Web
アリババで「フェラーリのボディ」が“丸ごと”買える! だからクラッシュしても安心!? ランボやベントレーのパーツも充実した「ワケあり業者の正体」とは
アリババで「フェラーリのボディ」が“丸ごと”買える! だからクラッシュしても安心!? ランボやベントレーのパーツも充実した「ワケあり業者の正体」とは
VAGUE
三菱「デリカD:5」にポップアップルーフ装備車があった!? 西尾張三菱自動車販売から購入した「D:POP」で日本全国を走って楽しんでます
三菱「デリカD:5」にポップアップルーフ装備車があった!? 西尾張三菱自動車販売から購入した「D:POP」で日本全国を走って楽しんでます
Auto Messe Web
出口まだ…? 世界最長の道路トンネル 10選 巨大な地下建設プロジェクト
出口まだ…? 世界最長の道路トンネル 10選 巨大な地下建設プロジェクト
AUTOCAR JAPAN
最新ミニの安全性は? ユーロNCAPで新型「ミニ・カントリーマン」をテスト!
最新ミニの安全性は? ユーロNCAPで新型「ミニ・カントリーマン」をテスト!
VAGUE
【第4回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ディスプレイオーディオのススメ
【第4回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ディスプレイオーディオのススメ
AUTOCAR JAPAN
綺麗なオイルを入れたのに秒で真っ黒! 乗用車と違いトラックのエンジンオイルがすぐに汚れるワケ
綺麗なオイルを入れたのに秒で真っ黒! 乗用車と違いトラックのエンジンオイルがすぐに汚れるワケ
WEB CARTOP
高速道路に「激レアの“青い”通行券」が存在するって本当ですか? どうすれば貰えるのでしょうか。
高速道路に「激レアの“青い”通行券」が存在するって本当ですか? どうすれば貰えるのでしょうか。
乗りものニュース
2024年に「消えたクルマ」何があった? 「超人気車」&異例の「ロングセラーモデル」にも幕… 惜しまれつつ「生産終了したクルマ」とは
2024年に「消えたクルマ」何があった? 「超人気車」&異例の「ロングセラーモデル」にも幕… 惜しまれつつ「生産終了したクルマ」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

24件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村