バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われている2024年F1プレシーズンテストの2日目、ルイス・ハミルトンはメルセデスの新車『W15』に初めて乗り込み、前日にチームメイトのジョージ・ラッセルが認めた着実な改善を直接体験した。
テスト2日目のメルセデスはさらにポジティブな雰囲気に包まれた。ハミルトンはトラブルなしで123周を走行し、129周のセルジオ・ペレス(レッドブル)に次ぐ距離を走った。また、彼は2日目のトップタイムを記録したカルロス・サインツ(フェラーリ)とペレスに続く総合3番手のタイムを記録した。
【2024年F1新車情報:メルセデス】フラップやフロアにユニークなアイデアを盛り込み、新コンセプトで設計されたW15
午前セッションでのハミルトンの作業は空力およびマシンのデータ収集が中心だったが、セッションの途中でターン11のドレインカバーが外れたため約2時間短縮。中断による失われた時間を補うため、午後セッションは1時間延長された。
昼食後はロングランといった長いスティントを走るのが標準のテストメニューだと考えられるが、メルセデスは2日目の終わりに向けてシングルラップに切り替えた。ハミルトンによる総合的な評価は実りが多いものになったようだ。
ハミルトンは「今日は生産的な一日だった。ロングランとシングルラップの作業の両方で、W15について多くのことを学んだ」と語る。
「今年のマシンは明らかに改善したし、はるかにドライビングしやすくなった。一年間、このことを実現するために尽力してくれたブラックリーとブリックスワース(ファクトリー)の全員に心から感謝している。彼らのハードワークのすべてを本当にありがたく思う」
メルセデスにとってはまだ初期の段階だが、ハミルトンはテスト初日にラッセルが語った「W15は昨年のマシンよりドライブしやすい」という好意的なコメントに同意した。
「もちろん僕たちにはまだ進歩の余地がある。でも、これは僕たちが築き上げていくべき優れた基盤だ」とハミルトンは語った。
「残りのテストと来週(第1戦)にかけての両方で、冷静に改善点を見つけるための努力を続けていく。テスト最終日の午前中、マシンに戻ってその学びを続けることを楽しみにしているよ」
ハミルトンのポジティブなフィードバックは、チャンピオンシップの栄光を取り戻すことを熱望しているメルセデスにとって重要な前進があった可能性を意味する。
フェラーリへの移籍に向けて準備を進めるハミルトンにとって、2024年シーズンは感情的な重みがある。W15に対する肯定的な評価は、メルセデスを高く評価したいという彼の願望の表れだろう。
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