ボルボ・カーズは、11月9日に公開するボルボのフラッグシップ電動SUV「EX90」に搭載される情報処理システムについて発表した。
電話やコンピューターに「私はいったい、どうすればいいの?」と絶望的な声で尋ねたことがある人なら、テクノロジーとの通信が途切れたときにどれほど混乱するか知っているはずである。
大排気量のガソリンエンジンを搭載したスポーツカーは生き残るのか?
もし、クルマで手動運転、アシスト運転、自動運転の各運転モードが切り替わるときに、そのようなトラブルが起きたらどうなるかを想像して欲しい。このような事態は、何があっても避けなければならないと言ってもいいだろう。
特別なコンテクストバーが特定の状況に対して最も適切なアクションを提案
現代のクルマには、新しい機能・性能・技術が満載されている。ボルボは、これらの機能が、より多くの注意散漫や混乱を生み出すのではなく、ユーザーの生活をより快適で安全なものにすることを望んでいる。そのためには、クルマが明確で文脈に沿った情報を提供することが不可欠である。
そのため、ボルボは手動運転からアシスト運転、(そして将来的には自動運転)への移行を、わかりやすく直感的に行えるようにすることを最優先している。また、クルマの画面から各種機能にアクセスする際にも、その都度、必要なものをシンプルな方法で提示したいと考えている。
まもなく発表される、ボルボの電気自動車のフラッグシップSUVであるEX90では、大型のセンターディスプレイからナビゲーション、メディア、電話、そして各種コントロールやその他の一般的な操作に素早くアクセスすることができる。駐車中か運転中か、あるいは電話中かに応じて、特別なコンテクストバーが、今置かれている特定の状況に対して最も適切なアクションを提案する。
ナビゲーションや現在の速度、航続距離情報など、運転に特化した情報については、ステアリングホイールのすぐ後ろにある2つ目の画面に表示される。この画面では、あるモードから別のモードへの移行を文脈的に表現し、ユーザーがクルマに何を期待するのか、そしてクルマがユーザーに何を期待するのかを確認することができる。
ボルボ・カーズのUX責任者であるトーマス・ストヴィチェク氏は、以下のように述べている。
「適切な情報を適切なタイミングで提供することが重要です。私たちは、ユーザーが運転に集中できて、シンプルで、安全であることを望んでいます。クルマは周囲の状況やユーザーをこれまで以上に理解しているので、モード選択の混乱や注意散漫、情報の過多を減らすことで、より安全な状況を作り出すことができるのです」
ボルボのクルマが信頼を生み出す仕組み
クルマの外側と内側のセンシングを、自社開発のソフトウェアとクルマのセントラル・コンピューターパワーに組み合わせることで、ボルボはユーザーとその周りの世界を新しいレベルで理解することができるようになる。その目的は、クルマがそれぞれの状況を読み取り、その入力に基づいた文脈情報を提供できるようになること。
つまり、ユーザーが運転するとき、ボルボがサポートするのである。最先端のセンサーセットは、クルマの周囲を360度見渡すことができ、アシスト運転モードがオフのときでも、クルマが周囲の状況に主体的に反応することを可能にする。
アシスト運転中は、ボルボがユーザーと一緒にドライブする。今、何が見えているのか、どんな情報をもとに行動しているのか、クルマは常にユーザーに知らせます。ステアリングをサポートし、一定の速度を保つのを助けるだけでなく、このモードは車線変更時にもあなたをアシストしてくれる。
ボルボEX90は、監視なしの自動運転に対応したハードウェアを搭載しており、将来的にはクルマがあなたの代わりに運転してくれるようになる。ボルボのコンテクスチュアル・ユーザーインターフェースは、異なる運転モード間の移行を可能な限り予測可能かつスムーズに行えるように設計されている。
関連情報:https://www.volvocars.com
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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非接触充電もできるようになればさらに良し。