■CX-5と新型CX-60はどんな関係になる?
マツダを代表するSUVの「CX-5」がマイナーチェンジして2021年12月上旬に発売されます。
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メーカー自身は「商品改良」と呼んでいますが、走りをブラッシュアップするのに加えエクステリアのリフレッシュを施しているその変更規模を考えれば、いわゆるマイナーチェンジと捉えていいでしょう。
注目はなんといっても、エクステリアデザインに手が入ったことです。
じつは、現行型CX-5の外観デザインが変更されるのはデビューから約5年にして初めてのこと。今回のマイナーチェンジは現行CX-5のモデルライフにおいて、大きなターニングポイントとなることは間違いありません。
しかし、だからこそ、気になるのはフルモデルチェンジのタイミングです。
先代CX-5は2012年2月にデビューし、2代目へのバトンタッチは2016年12月(発売は2017年2月)。5年のモデルライフで、ちょうど真ん中となる2014年11月にエクステリアの大幅リフレッシュがおこなわれ、それ以降が後期型となっています。
しかし現行モデルで初のエクステリアリフレッシュがおこなわれたのは、デビューから丸5年経過した今回のマイナーチェンジです。
これが何を意味するかといえば、CX-5のフルモデルチェンジは当分おこなわれないということにほかならないでしょう。
なぜCX-5のフルモデルチェンジは、先送りのような状況となっているのでしょうか。
そのヒントは、先日マツダが発表した「2022年以降のクロスオーバー商品群の拡充計画」にありました。
マツダは新型のSUVとして、「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」を2022年から2023年にかけて発売します。
そのうち、CX-60とCX-70がCX-5のモデルサイクルにも大きく影響していると考えられます。
いずれもマツダの分類による「ラージ商品群」で、すなわちFRプラットフォームに6気筒エンジン(もしくは4気筒ハイブリッド)を搭載することになります。
CX-60はナローボディ版で、CX-70は北米に向けたワイドボディ版。日本に導入されるのは前者となります。
CX-5とCX-60やCX-70の関係は、「CX-3とCX-30」の関係を見ればイメージしやすいかもしれません。
CX-3とクラスが被りつつ価格が高いCX-30がデビューしても、CX-3は販売終了とはなりませんでした。
CX-60 やCX-70がCX-5の実質的な後継モデルだとしても、価格まで含めて考えるとそれらはCX-5の代わりとなるポジションとはなり得ないでしょう。
その結果「CX-5なら買えたけどCX-60や70は購入できない」という層が生まれる可能性はかなり高いといわざるを得ません。
そして、マツダとしてもその層を無視することができず、だからCX-5を残すのです。
■マツダが考える「CX-5の今後」
CX-5はマツダとして最量販車種であり、その比率はマツダの総生産台数の約3割にもなる「稼げるモデル」です。
今後を見据えて実質的な後継モデルは上級移行しつつも、売れ筋であるCX-5の持つマーケットもしっかりフォローしていく必要があるのです。
じつは、先日のマツダが発表した「2022年以降のクロスオーバー商品群の拡充計画」ではCX-5の今後についても触れています。
「CX-5は、今後も継続的な商品改良によってデザイン進化やモデルラインアップの拡充を図るとともに、最新の安全技術やコネクティビティ機能を導入して商品力を強化し続け、今後もマツダのクロスオーバーSUVラインアップのひとつとして大切に育てていく計画です」
つまりCX-5は、CX-60やCX-70が登場してもしばらくはフルモデルチェンジなく現行モデルをブラッシュアップしながら続けていく見込みというわけです。
エクステリアをリフレッシュしたうえで「車体フレームに減衰構造を採用」「車体とシートフレームの取り付け剛性を向上」など車体構造まで手を入れた今回のマイナーチェンジは、そこへ向けての第一弾だと考えれば、すべてがつながるのではないでしょうか。
ちなみに、現在のマツダは新型車をFFプラットフォームの「スモール商品群」とFRプラットフォームの「ラージ商品群」に分けていますが、CX-5登場時はその概念がなかったのでCX-5はそのどちらにも属していません。
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みんなのコメント
中のデザインもほとんど一緒じゃない?
GJアテンザを所有してたが、ヘッドアップディスプレイ、電動パーキングブレーキ等壊れまくった。