現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 長いレストア期間を経て「現代版、羊の皮を被った狼」へと進化した2代目スカイラインの雄姿

ここから本文です

長いレストア期間を経て「現代版、羊の皮を被った狼」へと進化した2代目スカイラインの雄姿

掲載 更新 94
長いレストア期間を経て「現代版、羊の皮を被った狼」へと進化した2代目スカイラインの雄姿

まさに“羊の皮を被った狼”

SR20DET搭載のGT-Bはスカイライン神話を復活させる

長いレストア期間を経て「現代版、羊の皮を被った狼」へと進化した2代目スカイラインの雄姿

スカイラインGT-Bといえば、グロリアと並んで日産と合併する前のプリンス自動車を代表するモデルだ。

第1回日本グランプリ(1963年)で10位と惨敗したプリンスが、4気筒モデルのノーズを200mm延長し、グロリア用の6気筒エンジン(G7)を搭載することでリベンジを果たしたというのは、あまりにも有名な話だ。

その結果、第2回日本グランプリでは総合優勝こそ逃したものの、ポルシェを相手に壮烈なバトルを繰り広げ“羊の皮を被った狼”という言葉を生み出した。

当初はレースのホモロゲーションをクリアするための超限定生産予定だったが、想像以上に反響が大きく、日産と合併後のマイナーチェンジで急きょ通常ラインナップに加えられたという経緯を持つ。

そして、6気筒翌モデルの中でも、ウエーバー製3連キャブレターを備えた上位モデルがGT-B。日本の自動車史の中でスカイラインの地位を不動のものにし、後のGT-R(ハコスカ・ケンメリ)への布石となった。

そうした様々な逸話を持つ2代目スカイラインを、何と15年近くかけてフルレストア、現代に通じる動力性能を持たせるべくSR20DETを換装したというのが、今回の取材車両だ。

オーナーが細かな部品まで妥協無く仕上げながら、構想を何度も練り直したという力作。そのコンセプトは、オリジナルの外観を当時の姿で残した“現代版、羊の皮を被った狼”に他ならない。

絶対的な速さを狙っているわけではないが、チューニングカー乗りが不満なく乗れる動力性能は絶対条件。そこでS13シルビア用のSR20DETをスワップ。タービンもパルサーGTi-Rの加工モデル(TD06とのハイブリット)に変更して約320psを発生させている。なお、サージタンクもパルサー用を奢っている。

合わせてミッションも、シンクロ性能がしっかりとしたS13シルビア純正5速を流用。もちろんボルトオンというわけにはいかず、フロアトンネルを大幅に作り直しての搭載だ。

ショックアブソーバーは他車種の車外品を流用し、前後ともブレーキはディスク化。フロントのブレーキは14インチのホイールに収めるために、エンドレスのマイクロ6をチョイスしている。

外観はノーマル風に”というコンセプトから、オイルクーラーはナンバープレートの背後に、インタークーラーも隠すようレイアウトしている。

マフラー、燃料タンクなど手に入らない部品は全てワンオフ。特に燃料タンクは市販の安全タンクではイメージに合わないと、イチから製作したスペシャルを積んでいる。

室内は当時のイメージを残す。メーターパネルなどにはカーボンでアクセントを入れるなどの小技も効かせている。ステアリングはナルディクラシックだ。

シートは表皮をレザーで張り替えたヘッドレストレスのコブラを2脚装備する。今時のバケットシートと比べるとホールド性は低いが、どうしても譲れないポイントだったそう。

見た目はクラシックだが、中身は現代のスポーツモデルにも負けないハイスペック仕様。まさに、スカイラインGT-Bのキャラクター性をリスペクトしたネオ旧車チューンドだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス

みんなのコメント

94件
  • ハヤシのホイール似合ってますね。
    良い車見せてもらいました。
  • このGT-Bほしいなあ。オーナー殿はご年齢おいくつだろう?凄まじい情熱だ、とてもマネできないな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村