マクラーレンは、F1イギリスGPの予選でトップ3に2台を送り込む大活躍を見せたが、これが単にレッドブルの真似をしたアップデートの結果だという他チームの主張は不公平だと考えている。
オーストリアGPでマシンを大幅にアップデートしたマクラーレンは、目覚ましい進歩を遂げ、ランド・ノリスが決勝レースを4位でフィニッシュした。イギリスGPでもその勢いは続き、2台揃ってQ3に進出したばかりかノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とポールポジションを争い2番手、ルーキーのオスカー・ピアストリも3番手と好結果を残した。そして決勝でもノリスが2位、ピアストリが4位でフィニッシュして見せた。
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これにはマクラーレンのライバルたちも驚き、そのアップデートがレッドブルのモノに非常によく似ていることが、躍進の理由だと”指摘”した。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は予選後に「レッドブルと並べると、サイドがとてもよく似ている。うまく機能している。素晴らしいよ」と語った。
しかしマクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、デザインはレッドブルの哲学的要素を取り入れてはいるものの、そのままコピーしていると言うのは不公平だと言う。
「どのチームも他のチームからインスピレーションを得ている。チームには写真を見たり、金曜日に展示されるマシンを見て、知的財産を吸収しようとする機能が備わっている。だから、他のクルマからインスピレーションを得ることはあるんだ」
「でもだからといって、そのジオメトリーをコピーし、コンピューターシミュレーションや風洞テストを実行することで、ダウンフォースの面でクルマが光り輝くわけではない」
「通常は、(パフォーマンスが)下がってしまうんだ。というのも、その時点までで既にマシンは最適化されているからだ」
他チームのアイデアを直接コピーするのではなく、そのコンセプトを取り入れた上で自分たちのマシンにあるように、どう開発の道を切り開くかが重要だとステラは語った。
「重要なのは、より早く、より長く成長できる可能性を秘めたコンセプトがあることを理解することだ」とステラは付け加えた。
「適切な場所に適切な人材を配置する必要がある。マクラーレンで空力開発をリードしているピーター・プロドロモウの名を挙げたい」
「彼はコンセプト的な方向性を示すという点で素晴らしい仕事をしているが、同時に空力グループ全体をまとめ、鼓舞している」
モナコGPでレッドブルのマシンが吊り上げられ、フロアが公開されたような出来事は、F1におけるベンチマークのチームが何をしているのかを他のチームがより理解するのに役立ったが、より重要なのはあるデザインがなぜそのように作られたのかを理解することだとステラは言う。
「どのチームもレッドブルのマシンを見てインスピレーションを得ているはずだ。他のチームと同じようにね」
「ほとんどのチームにはプロのカメラマンがいて、(写真を撮る)機会を可能な限り作っている。もし私が『それ(写真)を見たよ。解決策を見つけた』と言ったら、空力部門のやる気を削いでしまうだろう」
「それを見て、もしかしたらこんなことができるかもしれないという考えを持つ。しかし自分たちの手で仕事をしなければ、実際に機能するものにはたどり着けないんだ」
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